日本美術の魅力を再発見! 美術館めぐりのお供に

書店でふと目にとまった『フランス人がときめいた日本の美術館』という一冊。フランス人は日本の美術館のどんなところに着目するのだろうと興味を持って手にとってみました。
驚きました。「江戸東京博物館」や「サントリー美術館」といった著名な美術館だけでなく、美と実用性を備えた民藝品を展示する「日本民藝館」や茶の湯の文化を支えてきた茶碗が堪能できる「樂美術館」など、規模は大きくないけれど日本文化を知るのに良い美術館が揃って紹介されていて、日本人でも新たに日本美術の魅力を沢山発見できる1冊です。周辺エリアの補足情報も秀逸で、良いガイドブックにもなってくれそうです。
著者のフランス女性は、井上靖や川端康成を愛読し、黒澤明の映画に見せられた日本好きの美術史家。彼女が10年かけて日本各地の美術館を訪ね歩き、取材を重ねて英語圏で出版したものが高く評価され、このたび日本での出版となったようです。GW休暇、この本片手に美術館めぐりという過ごし方はいかがでしょうか。


『フランス人がときめいた日本の美術館』(集英社インターナショナル) ¥2,200(税抜)

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