【Giftの天才!】幸せを呼ぶ、心潤う。そうだ、花を贈ろう

花を贈る機会も多くなるホリデーシーズン。センスが光るフローリストが自ら、ブーケ、アレンジメント、リースを提案する。

終日フラワー

多彩な表情を持ち合わせる女ゴコロを体現したようなブーケ

ヴィンテージワンピース¥24,000・バングル¥28,000/TORO

開店して約1年にもかかわらず、虜になる人が後を絶たない「終日フラワー」。「欲張り癖があるんです(笑)」と店主の田辺麻美さんが語るとおり、色合いも品種もバラエティ豊か。それらを独創的な世界にストンと落とし込むブーケは、にぎやかでワクワクが止まらない! 「秋色アジサイやリューカデンドロン、ケイトウ……大ぶりで華麗な花を主役に、ドライフラワーとしても楽しめる品種をたっぷりと」。愛らしさの中に少しの毒っ気を潜め、カジュアルなムードにぴりっと大人の色気をはらむ。万華鏡のようにくるくる表情を変えるブーケだ。¥10,000(税込み)

DATA

住所:東京都渋谷区上原3の44の11
電話:090−2488−6212
営業時間:10時~21時、~19時(水)
定休日:日・月曜 ※外出も多いので事前に電話かメール(charfurin@gmail.com)でアポイントを入れて

chibi(チビ)

心揺さぶられるブーケをつくる、知る人ぞ知るフローリスト

シャツ¥48,000(S.E.Hケリー)・パンツ¥43,000(フランク リーダー)/MACH55 Ltd.

スタイリストやフォトグラファーが絶大なる信頼を寄せる「chibi」。芳賀夫妻が営む店では、足を運ぶたびガラリと印象が変わるほど、花の持つ果てしない魅力を味わえる。無限の引き出しの中から、"贈る人""贈られる人"それぞれの雰囲気に寄り添う花づくりを提案してくれるのだ。純白のダリアにカラー、そしてユーカリやバーゼリアなど緑と黒の実を合わせたこちらは、男性が持っても気恥ずかしくないブーケ。センシュアルな花々とダイナミックな枝や実を絡めた相反する要素が絶妙に混じり合うセンス、不思議と花が長もちする技術はため息もの。¥10,000

DATA

住所:東京都目黒区中目黒5の1の18
電話:03−5722−0528
営業時間:12時~20時、~19時(土)
定休日:日曜ほか平日不定休あり

花屋 西別府商店

大地の恵みを取り込むような、覇気さえ感じる幸せのリース

シャツ¥15,000/エフアイティー(オーギュスト プレゼンテーション パジャマルック)

ルールにとらわれず、研ぎ澄まされた感性を生かし、表参道の路地裏で静かに店を構える「花屋 西別府商店」。店主の西別府久幸さんは、品種改良が進んでいない、あるがままの植物の姿を生かした花づくりを提案している。冬の風物詩が、宿り木だけでつくるリース。欧米ではクリスマスを彩るポピュラーな植物で、"聖なる木"とも呼ばれ、幸運をもたらすという。高地でしか生息しないため、店主自ら登って採ってくるというから驚きだ。緑やオレンジの実をつけたそれは、生命力に満ち、神々しいムードも漂う。直径約28㎝。¥8,000(1シーズン20個限定)

DATA

住所:東京都港区南青山3の15の2の102
電話:03−3478−5073
営業時間:11時~20時、~19時(日)
定休日:無休(臨時休業あり)

OEUVRE(ウヴル)

清く、正しく、美しい。花々の微妙なニュアンスに惚れぼれ

(右)セーター¥39,000・シャツ¥26,000・パンツ¥33,000・(左)ブラウス¥26,000・パンツ¥30,000/アングローバル(マーガレット・ハウエル)

ペール、ソフト、ライト、グレイッシュ……色のトーンとグラデーションを重ね合わせることで、とろりとした甘さや上品な奥ゆかしさなど、花の魅力を繊細に表現する。それが完全予約制の「ウヴル」。主宰するのは田口一征さんと岩永有理さん。かつてパリで、アクセサリーとオートクチュールを学んで生業にし、そして花の世界に引き込まれたふたりだからこそ、なせる業でもある。今回のアレンジメントは、「イブピアッチェや紅スモモなど6種のバラを主役に、シンビジュームやアルストロメリアで彩りを添えて。天然のアロマも感じてください」。¥12,000

DATA

住所:東京都品川区上大崎3の9の9のB101
電話:03−6721−6779
※完全予約制。できれば1週間前までに予約を。コンタクトはHP(https://www.oeuvre-tokyo.com/)から

SOURCE:SPUR 2018年1月号「Giftの天才!」
photography:Takashi Ehara styling:Mayu Yauchi edit:Yukino Hirosawa

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