vol.11 DENIM
カジュアルアイテムの王様だった時代はもう昔。デニムアイテムは今やトップモードの主役に。人気ブランドとのコラボや特集の数々で、その変遷を追いかけ続けてきたSPURも、デニム愛にかけては自信あり
TOMMY jeans
ウォッシュドデニムジャケットの背中に、ブランドネームと星条旗の刺しゅうをダイナミックにオン。ひと昔前ならアウトだったハードなウォッシュドデニムも、ヒップホップ・カルチャーの後押しで今では人気のマテリアルのひとつに。アメリカン・ブランドならではのポップなあしらいが柔らかなデニムに映えるジャケットを、あえて後ろ前でスタイリング。
ジャケット¥22,000〈9月中旬発売予定〉/トミー ヒルフィガー カスタマーサービス(トミー ジーンズ)
どんなスタイリングにもハマるデニムはモードな毎日の強い味方
スキニー、フレア、ワイドにバギーと、ジーンズひとつとってもさまざまなシルエットがあり、SPUR読者はいわずもがな、誰もがワードローブにひとつは持っているデニムアイテム。2003〜’11年にSPURに在籍し、デニム担当として多くのページを作ってきた岩佐きぬ子SPUR元副編集長は、2000年代前半に大きな盛り上がりを見せたそのブームをこう振り返る。
「当時はさまざまなタイプのデニムがファッションの主流となってきた時代。インポートのデニムレーベルや、他とは違うこだわりを掲げたブランドも多く、大いに支持されていました。スタイリングの幅が広がったことで、SPURのテイストにもハマったのでしょう。今は単体で強いアイテムはなかなかないので、デニムがそれだけ勢いがあったのだと思います」
旬のブランドとデニム素材でコラボレーションをし、SPUR誌面で通販をしていたのもちょうどその頃。モードな素材のひとつのカテゴリーとしてスタンダードになった現在は、ドレスダウンのキーアイテムとして、さらにはドレスアップのメイン素材としても、変幻自在な表情を見せてくれる。SPURはこれからもずっと、デニムの進化を追い続けていく!
SOURCE:SPUR 2019年9月号「いつもモードは、 SPURと……」
photography: Yasutomo Ebisu styling: Tomoko Iijima hair & make-up: Shinya Kawamura 〈mod’s hair〉 model: Maja edit: Satoko Hatakeyama