色が溢れるパラダイス、メキシコ~可愛い雑貨バイイングオアハカ編~

このたびのメキシコ沖地震により被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。この記事で書かせていただいていた、素晴らしいオアハカも被災地に含まれているということで、一刻も早い被害者の皆様の救済と復興をお祈り申し上げます。


それではメキシコ紀行最終回、「オアハカワイイツアー」後編をお届けします。前編では、主に刺繍アイテムの村々を回りましたが、今回は青空市や羊毛タペテ(ラグ)、陶器の雑貨の村を紹介したいと思います。それでは早速いきますよ!

5.民芸品に目移りしちゃうTLACOLULA(トラコルーラ)の青空市場へ

オアハカでは毎週決まった曜日に、ティアンギスという青空市場が異なる地域で開催されます。この日は日曜日、トラコルーラという村でティアンギスが開かれていました。オアハカの民族・サポテカ族の人々が、民族衣装である刺繍エプロンやカラフルなブラウスをまとって売買しに集まり、大変な賑わいを見せています。観光客のためというよりは、完全に地元の人のための市場という感じ。

市場でのおすすめは、カラフルなバンダナ。市場を行きかう先住民族の女性が頭に巻いているのを見て、「可愛い~~~!!!」と絶叫。華やかだけどクラシカルな雰囲気があって、まさにここでしか手に入らない逸品です。

早速市場で見つけることができ、お土産用も含めて3枚まとめ買いしました。ほかにもピンクや赤、イエローなど鮮やかな色がたくさんありましたよ!異国の地で買ったものって、日本に帰ると派手すぎて「やっぱり無理だ……着けられない!」となることがたびたびありますよね。でもこれは、日本に帰ってからも日常的に使うことができそうです。お土産にも喜ばれそう。



そしてこの市場でもうひとつおすすめしたいのは、刺繍のエプロン! こちらはオアハカの女性たちが日常着として着ている民族衣装。オアハカのホテルでオーナーのおばさまも着ていました。ですが人気商品なのか?着ている人はたくさん見るけれどなかなか市場で発見できず……。夕方に行ったので、売り切れてしまったのかも……諦めかけていたところ、やっとマーケットのテントではなく常設のお店で見つけることができました。

おばあさまが、「あなたにはこっちが似合うわよ」とお勧めしてくれます。またもや試着大会がスタート。こちらのエプロンは手刺繍ではないので、わりとお求めやすいんです。
ほかにもこのトルコルーラの市場には、かごバッグがあったり、刺繍ブラウスがあったり、野菜や果物を入れるかごがあったり、可愛いものにあふれています。ぜひ日曜日めがけて行ってみてくださいね。

6.羊毛タペテの村、TEOTITlAN DEL VALLE(テオティトラン・デル・バジェ)

続いて向かったのは、サポテコ族伝統の柄を織り込んで作られる羊毛ラグ「タペテ」の生産地。こちらは村に住むほとんどの家庭がめいめい羊毛タペテを織って暮らしているそう。「村の民芸品市場に連れて行って」とタクシードライバーにリクエストすると、たくさんの人がお店を出している市場に到着します。
こちらは友人が購入したもの。東京のインテリアショップで買ったらいったいいくらなのよ!?と思うような上質なアイテムですが、1万円。安い……。この村で作られる羊毛タペテはとっても丈夫で、長持ちするんだとか。民芸品市場以外にも、道路沿いに工房がたくさんあり、見学させてくれるところも多いそうですよ。種類が豊富なので、自分の家に合わせて選んでみてくださいね。

そしてそして、この村でもとっても可愛い教会があるので、必見です!ウェス・アンダーソンの映画に出てきそうなキュートな佇まいの教会。民芸品市場から歩いて3分くらいのところにあります。

7.クッキーみたいな陶器の村、ATZOMPA(アツォンパ)

すっかり日も暮れる時間になり、さすがに疲れてきました。最後のスポットは、焼きものの村、アツォンパです。この村の中心部に、Mercado de Artesanias la Asuncionという屋内の民芸品市場があり、さまざまな作家による焼きものが所狭しと並べられています。

特にきゅんときたのは、まるでクッキーのような質感の素焼き「バロ・ナチュラル」。

キリスト教のモチーフが中心ですが、アニマルやハートなども。「ヘタウマ」とでも言いましょうか、ちょっととぼけた表情がツボなんです。

きれいに色づけられたカラフルなクロスモチーフの壁掛けもあります。


ルーズなタッチでペイントがほどこされた器も。

小さな村ならではの、ハートフルな陶器に出会えます。

これにてオアハカ郊外の村ツアーは終了です。もちろんオアハカ市内にも、紹介してきた村々でつくられた民芸品が集まった雑貨店はたくさんありますので、初日にお店をざっくり見てから次の日郊外の村々へ出かけるのもいいかもしれません。

オアハカには、「可愛い!」があちこちに転がっています。町自体もおもちゃ箱のようにキュートですし、道を歩いている女性の民族衣装も美しい。歩いて楽しい、着て楽しい、買って楽しい、非常にエンターテインメント性の高い村だと思います。メキシコシティに比べたらとても安全ですし、女性の旅におすすめです!

こちらはオアハカ市内のショップM.A.R.Oで見つけたブリキケース。このお店にはいろんな民芸品が集まっていて、比較的値付けもリーズナブル!

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エディターITAGAKI

ファッション、ビューティ担当。音楽担当になったので耳を鍛えてます。好きなものは、色石、茄子、牧歌的な風景。

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