「おしりたんてい」……っていったい誰？ という方。まずは、この写真を見てください。
助手のブラウン（お調子者の小さい犬）と探偵業を営むこのお方、なぜか「顔がおしり」。だいぶ混乱を招くビジュアルですが、素顔は優しくて上品なジェントルマンなんです。温かい紅茶とスイートポテトのティータイムをこよなく愛し、IQは1104（いいおしり）、口癖は「フーム、においますね」……と"おしりだけに"な設定が満載で、未就学児～小学校低学年の子供たち（おそらく、特に男子！）に今大人気のシリーズなんですよ。
そんな名探偵「おしりたんてい」が、毎回さまざまな難事件に立ち向かい、謎解きをして犯人を追い詰める……というのが基本的なストーリーなんですが、面白いのが読んでいるこちらも、その謎解きに参加できるというところ。迷路や暗号、絵の中に隠されているモチーフを見つけるコーナーが本の中に散りばめられており、考える楽しさが養われます（そしてこれが意外に難しい）。子供がハマっているのを見て「ちょっと顔がおしりってどういうことよ」とつっこんでいた私も、気が付けばすっかりファンになってしまいました。何よりも、彼には悪者を懲らしめるための必殺技があるんですが、「しつれいこかせていただきます……！（何をかはお察しください・笑）」と言うシーンでいきなり顔がものすごい劇画調になるのが、何回見ても本当に笑える。
ちなみに大人気のため、アニメもEテレ＆各配信サイトで放送中。テーマソング「ププッとフムッとかいけつダンス」も、衝撃的な軽快さで、気づくと通勤電車の頭のなかでリピートし続ける事態に……大人の方もぜひチェックしてみてください！
ミニマリストに憧れながらも、己の物欲と食欲から逃れられません。好物は生ビールと生牡蠣と生肉、そして大きなイヤリング。
