【マリー クワント】を巡る1日

文化活動ができた1日は、充実感でいっぱいになります。ここで言う文化活動とは、仕事とは関係なく、気になる映画を見たり、チェックしていた展覧会に行って、ひとりカフェでお茶しながら初めて知った世界を反芻し、しばし浸ることです。

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先週末、とっても久々に渋谷のBunkamuraで半日過ごしました。現在発売中のSPUR1月号でもご紹介しているマリー・クワントのドキュメンタリー映画と展覧会をハシゴしたんです。

ファッションに興味を持ち始めた中学生の頃、一番最初に憧れたブランドがマリー クワントでした。デイジーのアイコンが目を引くコスメポーチを手にした日の高揚感は忘れられません。(おそらく)そんな甘酸っぱい思い出を抱えた同年代くらいの方々と一緒にスクリーンで観た『マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説』は、60年代のインタビュー映像も盛りだくさんで、そうだったんだ!という発見の連続。

その勢いで、地下のミュージアムで開催中の『マリー・クワント展』に足を踏み入れると、映像で見た洋服たちがずら~~と並んでいて、圧巻でした。”ミニスカートの女王”というイメージが先行しますが、メンズ服を女性用にアレンジしたネクタイのルックなど、まさにこの秋冬のトレンドそのもの。しかもとっても動きやすそうで、着てみたい欲がむくむく。アリゲーター・レインウェア社とコラボレーションしたPVC素材のレインコートは今でも新鮮なデザインですし、ここがブティックだったらなと何度思ったことか! 買い物欲、おしゃれ欲が刺激される内容です。

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そんなパッションを抱えていたこともあって、最後の物販コーナーでこちらのピンバッチを購入。

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永久不滅のアイコン、デイジーです。手持ちのプラダのベストにつけてアレンジしてみました。

自分のクローゼットの中で、敬愛するふたりの女性、マリー・クワント様とミウッチャ・プラダ様の邂逅が実現し、ほくそ笑んでおります。

エディターKINUGASAプロフィール画像
エディターKINUGASA

顔面識別が得意のモデルウォッチャー。デビューから好きなのはサーシャ・ピヴォヴァロヴァ。ファッションと映画を主に担当。

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