４人のスタイリストがレコメンドどう着る？＂推しニットブランド＂【攻めのニットを手に入れる！Part.3 】

早川すみれさん

武蔵野美術大学にてテキスタイルデザインを学ぶ。舞台衣装の制作アシスタントやコンサルタントなどを経て独立。ファッション誌をはじめ、女優やタレントのスタイリングでも人気。Instagram: @sumire_hayakawa_stylist

さまざまな編み地をパッチワークし、付属のリボンを結びつける位置でまったく表情を変えるニットベストを主役に。「今年のニットは大きな面積のものよりもコンパクトなパーツ使いが気になります。日本のブランドmister it.は遊び心たっぷりな視点が好み。ジャケットのセットアップに重ね、アクセントにきかせたい」
（右）ニットベスト￥55,000／mister it.　contact@misterit.jp　ジャケット￥128,700・パンツ￥58,300（ともに参考価格）／Diptrics（マリアーノ）　ソックス￥2,860／キワンダキワンダ（キワンダ）　パンプス￥97,900／JIMMY CHOO

2020年にスタートしたベルギーのブランド。「半袖のニットトップスはおへそが出るくらいの90年代風デザイン。ニットにダーツを施し、シルエットもきれいです。アイデア豊富なので、ファッションって楽しいなと気づかせてもらうこともしばしば。小物で足し引きできるところも面白いと思っています」
（左）ニットトップス￥66,000・ネックピース￥13,200・マフラー￥36,300／KALMA（メリル ロッゲ）　03-5432-9701　ニットつきオールインワン￥63,800／アンダーカバー（スーアンダーカバー）　グローブ￥41,800／pillings　靴￥23,100／カンペールジャパン（カンペール）

小嶋智子さん

2011年よりスタイリスト青木千加子氏に師事し、2015年に独立。雑誌、カタログ、広告、女優などのスタイリングを手がける。透明感があり、センシュアルでモダンなスタイリングに定評がある。Instagram: @tomokojima__

「ウクライナ発のブランドTHEOはアップカミングな存在。ニットアイテムはほっこりしてしまいがちなのですが、左右の袖の長さを変えて大胆にアシンメトリーにしたりとエッジのあるデザインが気に入っています」と小嶋さん。アクリル混の糸で編まれたニットドレスはどこか抜け感のある風合い。チュールとも好相性。
中に着たニットドレス￥96,800／サヴァン ショールーム（Theo）　info@savantshowroom.com　チュールドレス￥250,000／ドーバー ストリート マーケット ギンザ（モリー ゴダード）　靴￥29,700／イウエン マトフ 横浜店（ドロゲリア クリベリーニ）　ソックス￥880／ぽこ・あ・ぽこ（ミュージックレッグス）

セシリー・バーンセンなどのニットデザイナーを経て独立。「オンラインで発見し、仕事で使いたくてデザイナーに直接コンタクトしたこともあります。私は体のラインが出る服が好きなので、どんな体型でも着る人に合った見せ方になるリブニットのトップスは面白い」
ニットウェア￥70,400／フィルグ ショールーム（エ ローエ ホーベ）　03-5357-8771　スカートにしたドレス￥37,400・靴￥8,800／ジャンティーク　ソックス￥880／ぽこ・あ・ぽこ（ミュージックレッグス）

清水奈緒美さん

SPURをはじめとしたモード誌を中心に、アーティスト、広告スタイリングなども手がける。上質なものを見極める審美眼に長けていて、服の物語に寄せる視点も独特。ジュエリーと小さなバッグに目がない。Instagram: @smznmi

「もともとニットは好きなアイテムですが、その中でもすっぽりとくるまれるような感触が楽しめるニットドレスが特に好きです。一枚で着るならベルトできちんと、冬はコートとレイヤードしてと、想像しているところです」と清水さん。カシミヤのダブルフェイスで仕立てたビッグショルダーのシルエットが美しい。
ニットドレス￥508,200／ザ・ロウ・ジャパン（ザ・ロウ）　03-4400-2656　中に着たタートルネックニット￥32,000／リーミルズ エージェンシー（ジョン スメドレー）　03-5784-1238　ベルト￥22,000／ブラミンク　ソックス￥2,200／ロク 渋谷キャットストリート（ロスターソックス）　バイカラーのローファー￥184,800／ジョン ロブ ジャパン（ジョンロブ）

「中に着たニットドレスは、ポケットやバックサイドに深いスリットがあって足さばきがよかったりと、オールインワンのような感覚で着られるアイテム。写真のように異素材を合わせたスタイリングが気分です。ビッグカーディガンと重ねて、気持ちも温かく過ごしたいです」
ニットドレス￥48,400／オーラリー　03-6427-7141　前後ろ逆に着たレザービスチェ￥130,900／ドーバー ストリート マーケット ギンザ（シモーン ロシャ）　モヘアビッグカーディガン￥49,500・中に着たフリルカラーシャツ￥17,600／ロク 渋谷キャットストリート（ロク）　ダブルモンクシューズ￥206,800／ジョン ロブ ジャパン（ジョンロブ）

コギソマナさん

2008年に独立。モード誌から美容誌まで幅広く活躍。服好きゆえの、想像力あふれるスタイリングが得意。膨大なワードローブから生み出されるプレイフルな私服も人気。Instagram: @kogisonofuku

2017年にスタートしたイタリアの新進気鋭のブランド。3Dニットに特化し、立体的かつ柔らかさも損なわない技術力に注目が集まっている。コギソさんいわく「丸みがあってやさしいフォルムが魅力的な3Dニットです。花のようなボリュームや色に着想を得て、ボトムはグリーンに。まるで新しい植物みたいですよね」。
ニット￥239,800／サヴァン ショールーム（キャンセラート）　info@savantshowroom.com　中に着たトップス￥48,400・イヤーカフ（右耳下・2個セット）￥30,800／マメ クロゴウチ オンラインストア（マメ クロゴウチ）　パンツ￥132,000／アンダーカバー　グローブ￥39,600（シモーネ ワイルド）・イヤーカフ（右耳上）￥17,600（ローマニン）／フィルグ ショールーム　ブーツ￥129,800／3.1 フィリップ リム ジャパン（3.1 フィリップ リム）

「洋服が大好きなので、マーク ジェイコブスによる夢のあるコレクションに胸を打たれました。自由でいいんだ！と勇気づけてくれるようで。シンプルなニットとはいえ、超ロングな袖や前後で長さの違うタートルネックの仕立てなど、一筋縄ではいかないデザインがさすが！」
ニット￥157,300・スカート￥630,300・パンツ￥253,000・帽子￥59,400（すべて参考価格）・サングラス（参考商品）・靴（参考商品）／マーク ジェイコブス カスタマーセンター（マーク ジェイコブス）　03-4335-1711　グローブ￥49,500／GIGINA（ミルー）　鼻につけたイヤーカフ￥17,600／フィルグ ショールーム（ローマニン）

SOURCE：SPUR 2021年12月号「脱ベーシックのトレンドを、4つのパートでピックアップ 攻めのニットを手に入れる」photograpy: Takeshi Takagi〈 SIGNO〉　styling:  Sumire Hayakawa〈 KiKi inc.〉, Tomoko Kojima, Naomi Shimizu,Mana Kogiso〈 io〉　hair & make-up: Yuko Aika〈 W Tokyo〉　model:  Marta, SENPING  edit: Michino Ogura

ニットを重ねて淑女のドレスアップ【攻めのニットを手に入れる！Part.1】

10年先も愛せる至高の名品を一枚【攻めのニットを手に入れる！Part.2 】