月日を経ても色褪せない一着の魅力。アーカイブスは、時代を映す鏡であり、持つ人の人生も内包する。特別なピースを、パーソナルな物語とともに振り返る

「BODE」デザイナーが大切にしている服とは?【ファッションラバーが語る、時を超える服】

月日を経ても色褪せない一着の魅力。アーカイブスは、時代を映す鏡であり、持つ人の人生も内包する。特別なピースを、パーソナルな物語とともに振り返る

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アーカイブスとは、記憶の積み重ねの形

BODE ファウンダー Emily Adams  Bode Aujlaさん

「ずっと持っていたいと思うものには、必ずストーリーがあります」。そう語るエミリーが惹かれるのは、どこで生まれ、誰の手を経てきたのかという来歴だ。ヴィンテージに瞬間的に惹かれることもあるが、その背景にある物語こそが価値を生む。

BODE ファウンダー Emily Adams  Bode Aujlaさんの私物

「インスピレーションや美しさ、暮らしのためにヴィンテージを選び、過去から着想を得て未来のものづくりへとつなげています」。彼女にとってアーカイブスとは、クラフトや歴史、記憶を未来へとつないでいく行為でもある。幼少期の思い入れと結びついたアイテムは、今も大切に残している。1993年頃にダンス教室で着た衣装や、小学校の国際デー用に母親がカナダ国旗を手描きしたTシャツ。後に娘がカナダのパスポートを取得した際にも着用した。「ガールスカウト時代のベストとTシャツは子どもの頃の大部分を占めていた大切な経験で、ワッペンにはそのつどの達成感が刻まれています」。

BODE ファウンダー Emily Adams  Bode Aujlaさんの私物
BODE ファウンダー Emily Adams  Bode Aujlaさんの私物
BODE ファウンダー Emily Adams  Bode Aujlaさんの私物
BODE ファウンダー Emily Adams  Bode Aujlaさんの私物

母親が残していた乗馬用ヘルメットに影響を受け、自身のものも保管している。母親から贈られたチャームブレスレットには、パリのエッフェル塔やスキーリフト、ムースなど、旅の記憶が重なる。2歳の頃に贈られたハンドメイドのラガディ・アンのハロウィンコスチュームは、去年娘が着用。「親子2代で同じキャラクターの物語を共有できるのは素晴らしいことだと思います」。こうした記憶の積み重ねが、彼女にとってのアーカイブスの本質を形づくっている。

BODE ファウンダー Emily Adams  Bode Aujlaさんの私物
Emily Adams  Bode Aujlaさんプロフィール画像
BODE ファウンダーEmily Adams Bode Aujlaさん

エミリー・アダムス・ボーディ・アウジュラ●ファッションブランド「BODE」デザイナー。主に19世紀のヴィンテージ生地を用いて服作りを行い、今春には代々木上原に直営店をオープン。