牡牛座(4.20-5.20)

美的センスと現実的な発想力を兼ね備えた牡牛座に必要なのは、安定と感受性をもたらすアクアマリン。オーバルファセットのソリテールを抱くのは、グッチを代表するモチーフのひとつ、ライオンヘッド。力強く、今年後半のさらなる運を呼び込む。
ライオン ヘッド ブレスレット〈アクアマリン、ダイヤモンド、WG〉¥704,000/グッチ ジャパン(グッチ)

 

幸せのヒントは過去の自分が教えてくれる

2022年下半期は、世の中全体に活気があふれてきます。コロナ禍で制限されていたものを一気に取り戻そうとするかのように、人もモノも盛んに動いていくでしょう。人が動き、情報が飛び交い、ときに軽挙妄動と呼べるようなチャレンジをする人がメディアをにぎわせることになりそうです。社会全体を覆うそうした空気とは少し距離を取って、自分のペースで過ごしたいと考えるのがこの時期の牡牛座さんです。特徴的なのは、心の深い部分や過去に目が向くようになること。フランスの哲学者・アランは著書『幸福論』のなかで「後悔とは過ちをもう一度繰り返すことである」と述べていますが、後悔をはじめとした心のなかの決して明るくはない部分を、あえて見ようとする人は多いでしょう。普段であれば後悔は、もう一度自分を傷つけ直したり、「自分はダメな人間だ」という誤った信念を強めたりするものに過ぎないのかもしれません。ですが、この下半期の牡牛座さんにとっては、後悔は「これからの自分が幸せになるための、過去からの貴重な学び」につなげていけるはずです。

大事なのは、「あの恋は失敗だった」「この転職は間違いだった」などと、過去に打ちのめされることではありません。そのときどきの自分がぎゅっと握りしめていた欲や思い込みに気づき、本当に得たかった幸福は何かに気づくことです。ときには「こんな人生を送りたいんじゃなかった」という声なき叫びのような思いが、大事な学びをもたらしてくれることも多いでしょう。恋人ができればいいんじゃなくて、笑って安心して過ごしたかった。この業界で働ければいいんじゃなくて、「ありがとう」と言われるような仕事がしたかった。こうした気持ちを再確認するのは、得体の知れない真っ黒なものに、素手で触れに行くようなもの。あまり気が進まないかもしれませんが、方角もわからないのに進路を見定めることも、軌道修正をはかることもできないですよね。まずは「つんつん」と突っつくレベルでも大丈夫。自分以外の誰かがどうにかしてくれるものでもありませんから、ちょっとずつ解きほぐしていきましょう。だいたい、2023年5月以降から、こうした振り返りの「意味」が出てきます。力強く歩み出せます、光のなかへ。たとえ今はそう思えなくても。

ライフイベントにもよりますが、時期的には2011年の東日本大震災あたりからの自分を中心に振り返るとよさそうです。転機のとき、何を考えていましたか。どんなところが、変わりましたか。

 

仕事観の転換期だからこそ今一度「欲」に忠実になる

牡牛座の人は2020年末あたりから、仕事観の抜本的な変化と向き合ってこられました。2020年といえば、春先から新型コロナウイルス感染症の脅威が増すばかりで、社会生活にさまざまな影響が及んだ年です。ワークスタイルから経営方針の転換、事業展開の停滞など「いつもどおり」がまるごと吹き飛んでしまった方も多いことでしょう。仕事から一時的に離れていた方の場合、仕事そのものはもちろんのこと、システムやコミュニケーションのあり方に慣れるので精一杯、といったこともあったでしょうか。社会というものの厳しさを改めて実感したのもこの時期でした。

そんななか、2022年の牡牛座の人は、夏に強い迷いを抱えることになるかもしれません。先に申し上げておきますと、ここでの迷いは「頑張る意味があること」であり、「頑張れること」です。決して「たたいてもぶつかっても壊れない壁と向き合う、ただの徒労」ではないのでご安心を。

おそらくですが、ここでのあなたは「安定した現状」「想定できる成功のルート」に強くこだわる気持ちが働くだろうと思います。結果として、新しいチャレンジや冒険は徹底的に避けるようにもなるかもしれません。新しい行動というのは、不確定要素だからです。うまくいくかわからないことは、選びたくないのです。

それもひとつの選択ではありますが、同時に「これって、本当に自分がやりたかったことなのだろうか?」という疑問も抱えることになるでしょう。安定はしているかもしれないけれど、完全に割り切れているわけではないのです。何のために仕事をするか、誰を笑顔にしたいのか。そういったことにも目を向けると、バランスのいい発想ができるようになります。同時に、チャレンジの必要があれば前向きに検討できるようにもなるでしょう。

夏以降、仕事やキャリアにおいてどうにもやる気が出ない、うまく動けないといった状態に陥ったら、労力と収入が見合っているかどうかチェックしてみてください。頑張れば頑張った分、正当な収入を得られる環境でこそポテンシャルが発揮できるからです。いわゆる「やりがい搾取」的なものを受け入れてはいけませんよ。金銭はあなたを動かすエンジンであり、妥協は禁物なのだと、この時期に実感するはずです。

 

ジュエリー TIPS

・アンクレットなどで足もとの見え方にも気を配って
・肌になじむ色やデザインも狙いめ
・夜が更けてからつけて、自分のために愉しむことも大事

 

開運へのステップ

自分の内面や過去としっかり向き合う時間を持ちましょう。理不尽だと思っていることにも、「もう会いたくないな」と思う相手との思い出のなかにも、ちゃんと前進するためのヒントが隠されているのです。「こうしたい」「これが欲しい」といった欲求には、いつもフタをせずにいること。

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