感情に、良いも悪いもない
今の自分を否定しないこと
この文章は、2020年春、気持ちがぐっと沈み込んでいる人に向けて書いています。病への不安、経済的な不確かさ、物資の不足。現実的な問題に比べれば、淋しさや閉塞感はごく個人的で些細な問題のようでもあります。ただ、こうした小さな心のささくれは、知らず知らずのうちに心身を蝕みもします。
大事なのは、そう感じる自分を否定しないことです。感情は自然に出てくるもの。良いも悪いもありません。それなのに「悪いことだ」「もっと大変な人もいるのに」と思うと、心はどんどん硬くなっていきます。今の自分は、そういう状態なんだね。と、そんなふうに受け入れてあげられると素敵です。問題は解決しなくても、心は安心します。
文筆家の松浦弥太郎さんは『孤独を生きる言葉』という本で、こう語ります。
「最低な人とつきあえば、最高の人を見極めるものさしができます」
今が最低な時期とは申しません。ただ、沈んだときこそどんな感情にもフタをせずに「もうこんなのは嫌だ、まっぴらだ」と感じきることは、自分のなかにとても純度の高い「人生のものさし」を作ってくれるように思います。もう淋しくならないように、苛立ちをできるだけ減らせるように。何はともあれ、まずはみなさんが健康でいられますように。
★私のおすすめハッピーアクション★
おいしいごはんを作って、しっかり食べて、寝る!
「ごはんは口から運を取り入れること、睡眠は起きている時間に使った運を補給することです。生きる両輪であり、どちらのバランスを欠いてもおかしなことになります。食べて、寝る。不安定なときほど、この基本をしっかりと維持することで、心は安定した、無理のないポジティブさを取り戻していけると思います」
PROFILE
真木あかり/Akari Maki
占い師。フリーライターなどを経て占いの道に。『2020年上半期 12星座別あなたの運勢』(幻冬舎)など書籍の執筆をはじめ、女性誌での連載、占いアプリの監修や個人鑑定でも活躍。占星術や四柱推命で運命を紐解き、人が自分の人生をより良く生きるためのアドバイスを行っている。
http://makiakari.hatenablog.com/
Twitter : @makiakari123