神奈川/北欧のムードを取り入れた心地いいリノベーション空間

Satoko Takebuchi(サトコ タケブチ)

job スタイリスト
profile 神奈川県出身。会社員経験を経て独立。幅広く活躍する一方、現在は、大学に学士入学し、心理・教育を専攻。児童養護施設や母子支援施設でボランティア活動も行う。

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1 開放感あるLDK。造作のカウンターの奥に、使い勝手よくしつらえた機能的なキッチンがある。リビングのファブリックソファは長年愛用するザ・コンランショップのもの。ラウンド形のローテーブルはフリッツ・ハンセン

昔からアルヴァ・アアルトやハンス・J・ウェグナーら北欧のデザイナーが好きだったという竹淵智子さん。「家具や照明を少しずつ集めてきました。中村好文さんの提案する小さな家の建築にも、共感します」と自身の好きな住まいについて話す。2年前に生家を建て替え、 母、夫、子どもの3世代で暮らしている。木々と自然光に包まれた一戸建ては、別荘地にいるような居心地のよさがあり、アアルトが友人のために設計したゲストハウス、マイレア邸に通じる雰囲気も。ところどころに差し込まれた植物や、子どもの作品をはじめとしたきれいな色のアイテムが幸福感を漂わせる。それは竹淵さんのスタイリングともリンクしているよう。

「友人の建築家と一緒に、料理好きの夫がキッチンをメインにとリノベーション。家づくりの準備と設計に約1年半の時間をかけました。絨毯敷きのリビングに憧れたり、逆にタイル張りのキッチンがどうにも好みじゃなかったり……予算の関係で諦めた部分もありますが、結果的にマテリアルにこだわったことが住みやすさにつながった気がします」。エイジングを楽しめる木床、モルタルのような風合いの出るモールテックス塗装を施したキッチンが、木と金属、漆喰をメインにした家にしっくりなじんだ。

「造作の棚、土間の左官など、1軒の家に携わる職人さんが個性豊かで面白かったです。互いの仕事にリスペクトを感じられて、ファッションページのクリエーションみたいだなと思いました」と振り返る竹淵さん。目下、インテリアの課題はソファの買い替え。愛着あるコンランのウィンスロー ソファに替わる名品を探している。

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2 掃き出し窓のカーテンはお気に入りのセレクトサイトSmallableで購入。手持ちのリボンでさらりと留めている
3 庭のリノベーション前からある柚子の木。愛らしい鳥小屋が添えられている
4 リビングルームの一角は造作棚でブックコーナーに。夫婦でコレクションするアートブックほか、子どもの絵本や思い出の品も
5 玄関にはスケートボードとベンチを利用したディスプレイが。小学3年生の娘、杏ちゃんの書き初めを額装
6 ホームパーティが多いという竹淵家は食器類も豊富。カラフルなお皿はデンマークのRICE。スタッキングできるワイングラスはCIBONE、雄鶏の楊子入れはポルトガルで購入したそう

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7 庭に面したダイニングにはハンス・J・ウェグナーのハートチェアとテーブル。ライトはアルヴァ・アアルトのゴールデンベル、壁には杏ちゃんの描いた絵も
8 土間の広さを重視した玄関。壁のアートは親交のあるNaoki"SAND" Yamamoto氏のもの

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