Part 03 足を延ばして、リトリート

ソウルから車で約2時間半(Seorojae)と1時間(Sanon)。癒やしを求めて足を運ぶ価値のある2軒の宿をセレクト。モダンな建築や内装、韓国ならではのおもてなしで心身ともにリフレッシュしたい

Seorojae(ソロジェ)서로재/心身ともに浄化する"朝方の露を迎えられる家"

Seorojae(ソロジェ)서로재

チェックインを行う茶室の大きな窓からは、ソロジェを象徴する池のようなスペース「水空間」が見える。その向こうには江原道らしい背の高い木が。時間や日の当たり方によってがらりと表情が変わる


2021年12月に、建築デザインを手がけていたキム・ジェスさんとパートナーが江原道高城郡の村、三浦里にオープンした宿、ソロジェ。豊かなこの地の景色を生かすように設計を考え、大きな窓からは自然がパノラマに広がる。「室内から外の自然景観を楽しむことを第一に考えています。その考え方は伝統的な韓屋(ハノク)とも通ずるように思います」。

客室は落ち着いた色調の「채움(チェウム)」が3部屋(₩490,000〜)、ライトなトーンの「비움(ピウム)」が4部屋(₩290,000〜)。それぞれ露天風呂や温水プール、檜のサウナがある個室も。ウェルカムドリンクとして、中国茶もしくはワインを提供。事前予約をすれば、ティークラスも体験できる。

Seorojae(ソロジェ)서로재

4人まで泊まれる最も大きな客室(₩790,000〜)が「채움(チェウム) 1」。大きな温水プールとサウナが配され、朝方は天窓からやわらかい光が差す

Seorojae(ソロジェ)서로재

オプションの朝食は韓国のおこげスープ、ヌルンジ(1人₩10,000)。滋味深さに癒やされる

Seorojae(ソロジェ)서로재

オーナーのキム・ジェスさん。日本語を話すスタッフも在籍しているので安心

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「飲みながら心と体を空にするように」と、それぞれの部屋に用意されているお茶道具のセット

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快適なベッドルームの外には樹齢300年を超える松の木の姿も。室内にはアロマオイルがしみた松ぼっくりが置かれている

 

DATA
江原道高城郡竹旺面烽燧台ギル118
033-632-7442
無休
Instagram:@seorojae
※予約はウェブサイトから
seorojae.kr

photography: Hayoung Kim coordination: Hyojeong Choi 〈TANO International〉

Sanon(サノン)산온/モダンな韓屋ステイで日常から解き放たれたい

Sanon(サノン)산온

内風呂のほか、家屋の横に露天風呂も。ベッドルームからつながった設計で、プライベートなムードをキープしながらリラックス。バスソルトも用意


1960年代後半に建てられた韓屋をリノベーションし、2021年10月にオープン。見どころは、韓国の建築に特徴的な「テッマル」という縁側。本来は木で作られるものを、あえてタイル張りでモダンに解釈。庭にはカリンの木や松、楓などさまざまな木が植えられていて、眺めて心をゆるめられる。

寝室や廊下に面する窓も開け放つことができ、シームレスにつながりつつ心地よい空間に。リビング中央に位置するキッチンは「みんなで食卓を囲みホームパーティなどを楽しむ場としても」というオーナーのキム・ミンチョルさんの思いから。スキンケアアイテムやルームフレグランス、備えられたコーヒー豆などには韓国のブランドを採用。そのセレクトも楽しい。

Sanon(サノン)산온

日本でも人気のNONFICTION。ルームフレグランスにも同じく韓国発ブランドのGRANHANDを採用している。シーズンによっても変わる

Sanon(サノン)산온

すぐ背後に広がる山には、柿の木なども。鳥の声もよく聞こえるほど自然が近い環境だ。電気グリル(レンタル料₩20,000)もあり、野外で食事をすることも

Sanon(サノン)산온

ベッドルームとバスルームは2部屋ずつで、最大4名まで泊まれる(1泊₩468,000〜)

Sanon(サノン)산온

大きなキッチンは改装時にこだわったひとつ。「対面式なので、準備しつつ会話も楽しめます」(ミンチョルさん)

Sanon(サノン)산온

門をくぐると、右手の壁にSanonのロゴが。200坪の敷地は開放感とおこもり感のバランスが絶妙

 

DATA
京畿道楊平郡江下面東梧里 (詳細住所は予約完了メールでお知らせ)
010-2523-5799
無休
Instagram:@sanon_stay
staysanon.kr