“目の前のことを見つめる”ための画期的なデニムジャケット vol.93

数年前からずーっと気になっていたアイテムがついに日本でも発売されました。それがこちら。リーバイスの定番アイテムとも言える、トラッカージャケットなのですが、左袖に注目。

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何か小さな黒いものが差し込まれている
……

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このトラッカージャケットの名前は「Google Jacquard トラッカージャケット」で、2015年にGoogleが発表した、布自体をタッチセンサーにしてスマホを操作できるテクノロジーを開発する「Project Jacquard」を通して生まれたもの。

アメリカでは2017年に第一弾アイテムが発売されていたのですが、今回のトラッカージャケットは日本でも初めて発売されることに!

4つのタップ操作で、スマホを手に持たず音楽を操作したり、通話を受けたりすることができます。光でアラートを表示することも。

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専用アプリから、それぞれのタップ操作/アラートには自分好みの操作を割り当てることができます。私の場合はこんな感じ。

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下へスワイプすることで、音楽を聴いている場合は次の曲へ、ダブルタップで再生/一時停止、上ヘスワイプすると「
Googleアシスタント」に繋がり、今日のお天気を教えてくれるように設定してみました。

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こちらが「Jacquard Tag」という、スマホと
Bluetoothで繋がる心臓部。ガムくらいのサイズ感で、重さはほとんど感じません。

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着脱ができるので、外せば洗濯も問題なし。カチャっとしっかり装着されるので、知らず知らずのうちに落としてしまう、なんてこともなさそうです。

先日開催された、発表会にもお邪魔をしてきました。左はリーバイスでProject Jacquardを担当してきたポールさん。そして右の女性は、Google側でこのプロジェクトをリードしてきた、アーティストで研究者の福原志保さん。

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腕でスマホを操作する、という点で比べれば「
Apple Watch」などのスマートウォッチの方が、できることは多いです。そう、これは何でも腕でできちゃうハイテクな服、ではないのです。

スマホのスクリーンから目を離せない毎日を過ごす私たち。このトラッカージャケットが訴えかけるのは、身近な服にテクノロジーを溶け込ませて、一部の機能を移動させるだけで、自分の視線をスクリーンから少しの間でも解放することができるよね、というメッセージ。

今、目の前の瞬間に目を向けよう、そんな気づきのきっかけを与えてくれる、カンバセーションピースとも言える一着です。リーバイスのポールさんも「スマートガーメントには興味がなく、服を通して人々の生活をより良くするのが重要なことだ」と仰っていました。

一方で、機能をアップデートし続けることは、スマホと繋がる服だからこそ可能になったこと。現状はとてもシンプルな機能のみなので、今後いったいどんな機能が追加されていくのか、楽しみです。

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ちなみに、サンローランからはこのジャカードタグを搭載した
バックパックが発表されています(※日本未発売)。となると、今後他のブランドとのコラボアイテムも登場するのかも…… こちらも目が離せません。

市川 渚プロフィール画像
市川 渚

ファッションデザインを学んだのち、海外ラグジュアリーブランドのPRなどを経て、2013年に独立。クリエイティブ・コンサルタントとして国内外の企業、ブランドのプロモーション企画/ディレクションに関わる。
また自身でのクリエイティブ制作にも注力しており、フォトグラファー、動画クリエイター、コラムニスト、モデルとしての一面も併せ持つ。強い服と少し先の未来を垣間見られるデジタルプロダクトが好き。

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