角打ちワインストア「ペロウ」のイタリア ナチュラルワインでうち飲み!【うち飲み向上委員会vol.14】

東京・三軒茶屋にある角打ちスタイルの人気ワインストア「ペロウ」が、再開発で話題を集める下北沢に2号店をオープン! ナチュラルワインを飲めて買えて、お酒好きならマストでチェックしたい最旬スポット。今回の「うち飲み向上委員会」では、ペロウで販売されているワインから選りすぐりのイタリアワイン6本を飲み比べ!



人気ワインショップで買える! イタリアのナチュラルワイン

エディターAKIYAMA(以下A)ペロウでワインのセレクトもされている、ジェネラルマネージャーの森田雅人さんをお迎えし、本日はイタリアのナチュラルワイン祭りです!

森田雅人さん(以下M)ペロウは“生産者に近いワインストア”がコンセプト。今日はイタリアワインの魅力を存分にご紹介できたらと思います。

ライターYOKOMIZO(以下Z)エチケットも可愛い、見た目から気分アゲなワインがそろい踏み♡ 最後には「ベストうち飲み賞」も発表しますよ〜!

今だけの特別なロゼ「ローザ ペル ヴォイ2018」(ライターZリコメンド)

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ローザ ペル ヴォイ2018〈750㎖〉¥3,960/ペロウ(ダニエーレ ピッチニン)

肴はモッツァレラといちごにバルサミコ酢をかけて

Z まずはロゼのスパークリングワインからスタート! 今回は森田さんにご相談しセレクトしたワインから、それぞれの推しワインをお届けしております。ルビー色がきれいなロゼは、ストロベリーのような味わいにぎゅっと心を掴まれました!

A あ〜、これは野むと春が来るようだね! 気持ちが華やぐ甘やかさと微発泡、さくらんぼを思わせる酸が口の中をすっきりさせてくれる。

M このワインはコロナ禍に生まれた、スペシャルな一本。商品名は「一輪のバラをあなたたちに」という意味で、パンデミックの中で生きているみんなと何かを分かち合いたいという思いから作られました。売り切れたら終わり、これきりじゃないかな。

Z そんなストーリーにも泣けちゃう! 今の感染拡大が落ち着いたら、このロゼと一緒に大切な人たちとテーブルを囲みたいです。

リピーター続出! オレンジワイン「ヴィーノ ビアンコ2020」(エディターAリコメンド)

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ヴィーノ ビアンコ2020〈750㎖〉¥3,520/ペロウ(ラ ヴィッラーナ)

ほうれん草のおひたしや煮物とペアリング!

A ここ数年トレンドになっているオレンジワイン。色調も銘柄でそれぞれ違いますし、味もひとくくりにはできませんが、これはわずかなタンニンと苦みが食事を引き立ててくれて食中酒として抜群です! まだ飲んだことがない人はすぐにでも試してほしいところ。

M オレンジワインとは、果皮ごと漬け込む赤ワインの製法で作った白ワインのこと。果皮の色が反映されてワインの色合いが濃くなりますが、醸造する時間次第なのでオレンジ色よりも薄かったりブラウン寄りだったりすることも。葡萄を丸ごと楽しめるというのが醍醐味ですね。このワインは店頭でも大人気です!

Z 飲む時の適温はありますか?

M 
最初は冷やした状態で、その後は常温に戻しながら味の変化を感じてほしい。和だしベースの家庭料理とも相性が良いですよ。

思い出が詰まった軽赤ワイン「アジノーイ2016」(森田雅人リコメンド)

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アジノーイ2016〈750㎖〉¥3,300/ペロウ(カルッシン)

キンキンに冷やすと、まるで白ワイン!

Z こちらの赤ワインは森田さんがイタリアで働いていたワイナリーからエントリーです!

M ピエモンテの生産者で、住み込みで2年間お世話になりました。ワインに使われているバルベーラという品種は果実味豊か。渋み成分が少ないのが特徴で、それもあって酸味を結構感じます。5年熟成されているので今がちょうど飲み頃です。

A 赤ワインですけど冷蔵とリクエストをいただきました。間違いではないですよね!?

M OKです!ワイナリーがあるところはかなり田舎で、一番近いショップまで行くのに歩いて1時間くらいかかりました。帰り道でビールもぬるくなるし、いつでも行けるわけじゃない。しかもそこのワイナリーは白ワインがないんです! 赤ワインなら自由に飲んでよかったので夏はこうして冷やして飲んだり、ソーダで割ったりしていました。

Z 重くなくピュアな味わいだから、冷やしてもおいしい! 飽きがこない味わいで、デイリーに飲みたいワインですね。

気軽で満足感たっぷりな泡「リ フォル2019」(ライターZリコメンド)

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リ フォル2019〈750㎖〉¥2,860/ペロウ(エツィオ チェッルッティ)

明るいうちから軽旨スパークリングと♡

Z このスパークリングワインも同じくピエモンテから。 少し甘みを感じるドライ&ライトなテイストで、休日のお昼から飲みたい気分になります!

M 現地でも夕食前のアペリティーヴォによく飲まれるカジュアルなワインです。日本で言うところのサク飲みのようなもので、チーズやサラミやパンをつまみながら。

Z 私は泡を飲み始めたら自制心が利かなくなるくらい、好きなんです(笑)。 だからアンダー3,000円でおいしい、しかもナチュラルワインだなんて最高。

M ナチュラルワインは“農薬を撒かない”、“酸化防止剤を使っていない”というヘルシーなイメージが強いですが、体に良いということが目的ではないんです。元々は昔から続く土地を健全に維持していくためであって、それには化学的なアプローチがなかった時代からの農法が最適だった。持続可能な農法の中でやっているということが、あまり語られていないけど魅力なんです!

A 土壌が持っているパワーだって無限ではないですもんね。そういう意味でもナチュラルワインを支持したい気持ちになります!

毎日食卓に出したい赤ワイン「ラ ミッラ2015」(森田雅人リコメンド)

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ラ ミッラ2015〈750㎖〉¥2,970/ペロウ(ボルガッタ)

A  3本連続でピエモンテのワインです!ピエモンテといえば高級赤ワインのバローロ、バルバレスコが有名ですよね。

M この赤ワインはバローロ、バルバレスコとは異なる品種、ドルチェットから作られています。エチケットは実力に比べて控えめな印象ですが、イタリアが誇るハイコスパワインです。

Z 熟したベリー系の味わいはほどよい力強さでしっかり、でも飲み口は軽い。素朴さもあって、ほっとするおいしさですね。

M 80歳を超えるご夫婦が営んでいるワイナリーのもので、価格以上の安定した熟成。この価格は他の国ならあり得ない!

A この味わい、すっかり気に入りました。売り切れる前に今すぐ買いに走りたい!

お酒好きにすすめたい甘口「ラ ソルプレーザ2010」(エディターAリコメンド)

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ラ ソルプレーザ2010〈375㎖〉¥5,500/ペロウ(パーチナ)

A デザート的に飲むお酒も好きで、この甘口ワインを選びました。干し葡萄っぽい、コクのある甘みがおいしい。 すごく甘いんですけど、最後に酸味を感じるので余韻はさっぱり。ついつい飲んじゃいます。

M 葡萄を収穫し、陰干しにして意図的に糖度をあげてからワインに。砂糖は加えられていなくて、葡萄の持っている糖度だけでこれだけの甘さを引き出しています。

Z え! ってことはカロリーゼロ理論的に言うと、干されてカロリーが空中に散布され消失したんじゃ……。

A カロリーはあります(笑)、こんなにおいしいんだから甘んじて受け入れるよ。

M ソーダで割るのもおすすめです。スパークリングを飲んでいるときにこれで味変しても面白い、今日登場した「リ フォル2019」と混ぜても合いますよ!

A  わ〜! この飲み方もおいしい!!

M 甘口ワインはワイン好きの人から敬遠されがちですが、ワインの幅を広げるツールのひとつとして是非。糖度が高いので開けてから一年たっても問題なく、味も変わりません。

Z エチケットもおしゃれですし、贈り物にもいいですね。

〜今回の「ベストうち飲み賞」を発表します!〜

A 6本のイタリアワイン、どれも違ってどれもおいしかった! 甲乙つけ難いですが、いかがでしょうか?

Z ピエモンテのご夫婦が造られた 赤ワインの「ラ ミッラ2015」、あまりの飲み心地の良さに仕事を忘れておかわりしたくなるほど。濃厚な果実味と軽快さが両立していて、飲み疲れません。

A 私は「ローザ ペル ヴォイ2018」に一票! 微発泡のロゼのおいしさはもちろん、造られた背景も相まって賞を捧げたいです! 大変なこともあるけどさ、みんなでこれを飲んで機嫌よく乗り越えようよ!

M 地味だけど実力派の赤ワインと、今ならではのロゼが選ばれて嬉しいです。うち飲みワインを探しに、ぜひペロウにいらしてください!


Però(ペロウ)
https://www.bricca.jp/ 

pero_shimokita

photography:Kyouka Inoue illustration:Abbott Okutani text:Momoko Yokomizo

【うち飲み向上委員会メンバー】

森田雅人
 Però(ペロウ)のジェネラルマネージャー。下戸だったがナチュラルワインに出合いお酒が飲めるように。仕事ではもちろん、うち飲みでもワインと料理の「食べ合わせ」はとても大事にしています。
ライターYOKOMIZO
おいしいお酒とごはんのためなら、高い海外輸送費も厭わず即ポチ。苦手な家事は休日に大好物の泡を飲みながらやっつけます。最近は海外の料理番組を観て、妄想トラベル。
エディターAKIYAMA
お酒はもっぱら外でハシゴ酒だったのが、ここ1年でうち飲みの魅力に開眼! おいしいお酒を飲みながら、ほろ酔い気分で愛猫と遊ぶのが至福の時間。