『レビウス』 #萬波ユカの「 まんなみずむ 」 22

ページを開くたびに風を感じる漫画。
心地よいそよ風ではなく、サビとオイルの混じった熱風が荒々しく髪をゆらすような。。。
激しい戦争のあと父を失い、母をかばい片手をなくした謎の少年、レビウスが蒸気機関と融合し機関拳闘という極めて死に近い格闘技をしていく中で、母とのつながりや生の感覚を取り戻していく悲しいお話。
緻密に作られた世界観と美しい描写。
一コマ一コマが一枚の絵画のような美しさで、飛ばし読みができません。
月刊ikkiからウルトラジャンプに移ってからは、よりバトル物要素が強くなり次々明かされる謎にますます目が離せません。
スチームパンクの世界をさらにブラッシュアップさせた作品。
あなたも荒々しい風を感じてみませんか？

『レビウス』 中田春彌／小学館 新生暦19世紀、人体と機械を融合させて戦う格闘技「機関拳闘」が人気を博していた。主人公である少年、レビウス=クロムウェルは、戦争で父親と片腕を失い、母親は意識が戻らない状態となる。腕を機械化したレビウスは、引き取られた伯父ザックのもとで機関拳闘の闘士として頭角を現し、ついに競技の最高峰であるGrade-１に挑戦する機会が訪れる。同級１位のヒューゴに勝つことが条件だったが、その前哨戦で、“美し過ぎる少女兵器”A.J.がヒューゴを撃破。その背後には、戦争請負集団「アメジスト」の存在が…？ スチームパンクの世界が細密に描かれるアクション漫画。

まんなみず名言チョイス

風はすべてを知っている。だからアタシに語るのさ。