2020.03.19

この街こそ、最高のグルメ! 東京フードユニバース【Bread & Sweets】

渋谷駅まわりの再開発や、東京オリンピックにむけての千駄ヶ谷の進化、新たなイタリアンブームに実力派パティスリーのオープンラッシュ……。今、東京の食事情は毎日めまぐるしく進化中。世界中のフーディたちをうならせる、日本が誇る東京の最新フード事情をSPURは全力取材。海外ゲストを驚かせる一皿も、大切な友人とかわす一杯も最高のレストランリストはこの中に。新しい東京を食から再発見してみよう。

スイーツかパンか、それが問題だ

食事やワインとのペアリングでおいしさが無限に広がるパン。一方で、徹底したコンセプトでわが道を突き進むスイーツ店も続々オープン。あなたを口福にする店が、東京にはこんなにも!

Cizia/チッツィア

気鋭のブーランジェリーで研鑽を積んだばばかつえさんが独立し、昨年11月にオープン。清潔で風通しのよい空間では、基礎はしっかりありながら、その日の食材や気分に合わせて作る自由度の高いパンと、定番のイタリアンに創意工夫をきかせたメニューを展開。自然派ワインとのペアリングでめくるめくおいしさに。ばばさんの温かな人柄にも癒やされる。

この街こそ、最高のグルメ! 東京フードユの画像_1

1 こうじが香る「Ciziaのポテトサラダ」¥600、北海道や東京都東久留米産など多彩な国産小麦の特製を生かして作る「本日のパンたち」100g¥300(写真は200g)、「グラスワイン」¥750〜
2 テーブル席のほかに、カウンターも。東急目黒線西小山駅より徒歩2分

DATA

東京都品川区小山6の6の3
電話番号:03-6314-3965
営業時間:12時〜14時 LO 18時〜22時LO、12時〜16時 LO(日)
定休日:月曜、日曜・祝日不定休

bricolage bread & co./ブリコラージュ ブレッド アンド カンパニー

ミシュラン二つ星フレンチレストラン「レフェルヴェソンス」の生江史伸シェフと大阪の人気パン屋「ル・シュクレ・クール」の岩永歩シェフが手がけるベーカリーダイニング。レストランエリアのメインディッシュはオープンサンド。併設ベーカリーで焼くブリコラージュブレッドの上に、ガストロノミーの要素を取り入れた本格的な料理をのせて。高層ビルがひしめく六本木で、開放感のある店内も魅力。

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3 「アリスの目玉焼きのエッグベネディクト」¥1,700、「ずわい蟹のクリームコロッケ」¥700
4 「ル・シュクレ・クール」と同じ製法の「パンドミ」¥680
5 食品ロスになっていたパンの耳を原料の一部にしたオリジナルのビール「ブレッド」¥800
6 すべてのパンに国産小麦を使用

DATA

東京都港区六本木6の15の1 けやき坂テラス 1F
電話番号:03-6804-3350
営業時間:8時〜21時
定休日:月曜(祝日は営業)

ザ シティ ベーカリー ブラッスリー ルービン 赤坂アークヒルズ

ニューヨークの今を反映する多国籍メニューが揃う「ザ シティ ベーカリー」の中でもスペシャルな空間。パン工房を併設し、夜は「牛ホホ肉のシチュー」などの料理を一品注文すれば、なんと「自家製パンの盛り合わせ」がお替わり自由に。オリーブオイルを贅沢に使ったもちもちのフォカッチャ、稀少な梅野製粉の粉で作るバゲットは、食事とワインにぴったり寄り添う。

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7 1日半かけて作る「牛ホホ肉のシチュー」(¥2,200)の牛肉はとろとろ。食事に合うパンを追求し、あえて2種に絞った。併設のベーカリーで購入可。「グラスワイン」¥650〜
8 「自家製パン盛り合わせ」は夜はもちろん、ランチセットでもお替わり自由。ラグジュアリーな店内

DATA

東京都港区赤坂1の12の32 アーク森ビル 2F
電話番号:03-3588-1018
営業時間:7時〜22時30分 LO、〜21時 LO(日・祝日)
定休日:不定休
※サービス料10%

まさもと

店主の大木正幹さんは酒屋を営む実家を一度は離れ、「まちのパーラー」で店長を務めた後、自身の酒屋「まさもと」をオープン。酒屋といってもそのスタイルはユニーク。店内ではワインやクラフトビールのほか、「パーラー江古田」のスピリットを感じる自家製のパンを常時7 〜8種類販売。カフェスペースはランチタイムに始まり夜までクローズすることなく、パンやアラカルトと厳選されたナチュラルワインを楽しむことができる。

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9 「パン盛」¥400、自家製パテ・ド・カンパーニュなど「肉盛」¥1,500、「グラスワイン」¥700〜
10 「本日のスープ」¥400
11 商店街の中にあり、居心地のよいカジュアルなムード

DATA

東京都練馬区北町1の26の10
電話番号:03-6906-8313
営業時間:12時〜23時 LO
定休日:不定休

LESS by Gabriele Riva & Kanako Sakakura/レス バイ ガブリエル リーバ アンド カナコ サカクラ

ガブリエレ・リヴァさんと「NARISAWA」などで腕を磨いた坂倉加奈子さんのふたりが開く新スタイルのスイーツ店。スペシャリテは卵、バター、ナッツ、ドライフルーツで作る想像以上に手間と時間を要するパネットーネ。リヴァさんのミラノの実家の55年もののパネットーネ種を用い、芳醇な香りの、ふわりと軽やかでとろけるような口どけに。店内では注文を受けてから仕上げる見目麗しいデセールも楽しめる。

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12 クールな店内。イートインも可
13 プチ・アグールなど5種のチーズを使った「チーズケーキ」¥1,500
14 「パネットーネ」ホール¥3,500。柑橘系のほか、チョコレート味も

DATA

東京都目黒区三田1の12の25 1F
電話番号:03-6451-2717
営業時間:11時〜19時
定休日:水曜、不定休あり

Equal/イコール

代々木八幡の人気ビストロ「PATH」でパティシエを務める後藤裕一シェフが“町の洋菓子店”を目指し、昨秋オープン。チーズケーキやシュークリームなど誰もが親しみやすいオーソドックスなメニューを、フランス菓子の本格的な技術による洗練された味で提案。子どもが食べやすいサイズ、持ち帰りしやすいカットなど、おいしさの中にやさしさも詰まったお菓子は、早くも地元の人たちをとりこにしている。

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15 サクサクのパイ生地とレアな食感が絶妙。「チーズケーキ」¥550
16 大きなガラス越しに厨房の様子が眺められる
17 軽い口当たりのスポンジが特徴的な「ショートケーキ」¥600

DATA

東京都渋谷区西原2の26の16
電話番号:03-6407-0885
営業時間:9時〜18時(なくなり次第終了)
定休日:日・月曜、ほか不定休あり

ビューティーコネクション 銀座「フルーツサロン」

全4フロアで構成される美の複合施設。2階は旬の果物にフォーカスするフルーツデザート専門店。「パティスリー ビヤンネートル」の馬場麻衣子さんが監修する甘みを抑えたレシピは、さまざまな食材と掛け合わせることで、果物の新世界を五感で楽しめる。4月下旬までは「いちごのフルコース」でテリーヌ、デギュスタシオン、パフェ、ドライフルーツ+お茶つき¥4,000。

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18 一皿目。いちごとりんごのタタンのテリーヌ仕立て
19 いちごは料理に合わせてさまざまな品種を使用。「パフェ」にはバラやライチ、ピスタチオなどの要素がイン
20 予約制なのでゆったり

DATA

東京都中央区銀座7の9の15 GINZA gCUBE 2F
電話番号:03-6263-8392
営業時間:11時〜20時
定休日:火曜、施設休館日
※1コース90分、予約制

INFINI/アンフィニ

表参道の「アン グラン」でシェフパティシエを務めた金井史章さんが今年1月、自身のパティスリーをオープン。小麦粉、生産地直送の果物、アマゾンカカオ、土佐の紅茶、千葉県産のピーナッツバター……これまで信頼関係を築いてきた生産者や作り手とのつながりを大切にしながら集まる食材を用いて生まれたケーキは、精度が高くみんなに愛される味。3月下旬には、店内の一角にイートインコーナーを設け、作りたてのワンプレートデザートも登場予定。

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21 スペシャリテの「パルファン」¥600はバラやベルガモットが香る
22 九品仏駅より徒歩1分
23 土佐の和紅茶とチョコレートを合わせた「ショコラ テ トサ」¥570

DATA

東京都世田谷区奥沢7の18の3 1F
電話番号:03-6432-3528
営業時間:11時~19時
定休日:水曜(祝日は営業)

ease/イーズ

予約の取れないフレンチレストランとして知られる「シンシア」のデセールを担当していた大山恵介さんがシェフパティシエを務めるパティスリーが4月末にオープン予定。アシェットデセールの要素を取り込んだスペシャルなメニューからムースやショートケーキ、カジュアルなお菓子まで心躍るラインナップになるそう。カフェスペースも併設され、限定メニューも展開。ヴィエノワズリーや惣菜パンの販売もあり、新たな試みに期待。

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24 昔から好評だったメレンゲを使ったお菓子は新店舗でも。ホロホロの生地に生クリームを合わせて。¥570
25 フルーティなアマゾンカカオを使ったシュークリーム。¥480(ともに予定価格)

DATA

東京都中央区日本橋兜町9の1
Instagram:@keisuke_oyama_ease

SOURCE:SPUR 2020年5月号「東京フードユニバース」
photography: Midori Yamashita, Satoko Tsuyuki, Haruka Saito text: Yukino Hirosawa, Momoko Yokomizo illustration: Yutaka Nakane

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