あなたの顔、落ちてませんか?【小田切ヒロの美人は化け学 VOL.6】

あなたの顔、落ちてませんか?

顔をキュッと引き上げて
脱・マスクな美しさを!

マブニ マスク生活、長いですよね。蒸れているせいか摩擦のせいか、肌荒れが長引いちゃって。
タカシバ 私もだよ~。肌の調子が悪いとますますメイクアップする気が失せるし、しかもマスクで覆われている口まわりって、なんだか油断しがちじゃない?
マブニ わかる~。無意識に口が開いていること、よくあります。
ヒロ あら、危険! 口もとに緊張感がない生活を続けていると、下半顔が伸びてたるんで落っこちて、も~、老け顔まっしぐら!
マブニ ひえぇ、恐ろしい……。
タカシバ 今必要なのは、キュッと上がった小顔を取り戻す方法だね。ヒロさん、お願いします!

あなたの顔、落ちてませんか?【小田切ヒロの画像_1
ソーラーティンティドフローパウダー¥5,500〈限定品〉/THREE

白ではなく淡いベージュからブラウンへのグラデーションが絶妙で、どんな肌にもしっくりなじむ。顔の側面に「3」の字入れする場合は、右側のダークカラーを使って。

ヒロ お任せあれ。マスク落ちした顔をリフトさせるには、目の下からあご先までの間延び感を縮めることが重要なんですよ。そこで、まずはスリーのフェイスパウダーの右側でローライトを入れて、顔の輪郭を引き締めます。顔の側面に「3」を描くように入れるのがポイント(イラスト参照)。生え際を通って耳の前まで来たら、内側にカーブしてチークボーンの上をなぞります。その後はエラ部分まで戻ってフェイスラインの骨の下側に沿ってスーッと。
タカシバ 覚えやすいね。このフェイスパウダーも使いやすそう。
ヒロ でしょ。色浮きしないからタカシバさんも気に入るはず。
マブニ これだけで、かなり頰の間延び感が軽減しましたね。

あなたの顔、落ちてませんか?【小田切ヒロの画像_2
ムー ヌードコンシーラー OR SPF42・PA+++ ¥3,500/ハーブラボ

左のオレンジ系のカラーが、どんな色のクマでもおしゃれにカムフラージュ。オイルリッチな使用感で、乾燥しがちな目もとに使ってもシワっぽくならない。

ヒロ お次は目もと。メリハリテクで目の下の三角ゾーンをパンッと白くすることがありますが、落ち顔にはNG。頰が膨張して、余計に間延びして見えるんです。
タカシバ じゃあ、あえて目の下のクマを生かすのはどう?
ヒロ GOOD。クマは塗りつぶすよりも、残すほうがシャレて見えるし、顔の余白も埋まりますから。でも、クマが変に暗すぎたりすると、途端に所帯じみちゃうから……、ムーのオレンジ系のコンシーラーの出番です。この左側をクマの上にペタペタと薄くのせて、クマの色は補整しつつ、クマの存在感はほんのり温存。
タカシバ そんな方法あるのね。

あなたの顔、落ちてませんか?【小田切ヒロの画像_3
ムーンリット デュー ハイライター 03 ¥3,200/ジルスチュアート ビューティ

透けツヤブルーのハイライター。涼しげな明るさと透明感をもたらす。

ヒロ そしてジルのハイライターを両目の間の鼻根の部分、ちょうどメガネの留め具が来るあたりに入れると、一気にあか抜け!
マブニ メガネの留め具ゾーンって、イメージしやすい! これって、指でのせればいいんですか?
ヒロ そうです。鼻骨の山を通って、左右につなげるようにトントンッと。立体感が生まれつつ、ブルーの効果で透明感もアップします。

あなたの顔、落ちてませんか?【小田切ヒロの画像_4
コンスピキュアス リキッドアイズ 03 ¥3,800/Amplitude

強い輝きと上品さを両立する、大人のブランドならではのバランス感。レフ板のように目もとを照らして、頰の間延び感を軽減するリキッドカラー。

ヒロ さらに下まぶたにはアンプリチュードのリキッドシャドウを入れてみて。アイライナーブラシにとって、粘膜のギリギリ下側に細くライン状に入れます。

あなたの顔、落ちてませんか?【小田切ヒロの画像_5
ウォーターリップ ステイン 02 ¥3,000〈8月7日発売〉/クラランス

唇の色が透けるような、シアーな色づき。唇に染み込むように一体化し、マスクへの色移りの心配も最小限。

タカシバ 顔にメリハリをつけるためには、リップも必須だよね。色移りしにくくて、唇が荒れにくいリップがあるといいんだけど。
ヒロ クラランスのステインリップ、オススメです! 唇に色が染み込んだみたいにピタッと定着するし、このハイトーンなオレンジもまさに今つけたい色。
マブニ しばらくリップ離れしてたけど、やっぱり塗ると上がりますね~。明日から毎日塗ります!

SOURCE:SPUR2020年9月号「小田切ヒロの美人は化け学」
illustration: Hitoshi Kuroki〈vision track〉 text: Kozue Mabuni