銀座ではしご、大人のランチ!麺といちごの幸福感 #深夜のこっそり話 #1079

空腹な胃袋を満たすだけでなく、ほっとひと息ついてゆっくり食べたい時のごはん。そんな気分の日に選ぶ店は、普段より少しお値段がはったとしても、ゆったりとした時間の流れるところに足を運びます。本当に忙しい時には味わい尽くせないのでしませんが、時間に余裕がある週末や頑張った時のご褒美として、たまに訪れたくなる、銀ラン(銀座ランチ)コースを紹介します。

気づけば銀座のお気に入り2店舗には共通点がありました。それは音楽。両店ともクリーンな空間に音楽が響いていて、音を楽しむための空間のようなのです。ひとつはジャズ、もうひとつはクラシックが流れています。

お決まりのコースとしては、先に「だんだんめん」で有名な「支那麺 はしご 本店」へ。担々麺のことをここでは「だんだんめん」と言います。初めて連れて来てもらった時、あまりのおいしさに絶句して以来、オーダーは「排骨担々麺(ぱいこうだんだんめん)」、ぱいだん一択。スープにしみたカレー風味香る豚あばら肉が半端なく、おいしいのなんの。サービスでごはんがいただけるので、排骨をのせるもよし、スープにひたすのもよし。カウンターには細切りタクワンがあるので、ごはんにのせて味をワープさせるのにもぴったり。箸休め、いえ、箸進め!とはこのこと。

麺は好みのストレートな細麺で、どんぶりの中は大好きの集合体です。さらに、贅沢感を味わいたい日には手作り焼売を追加。1個からオーダーできるので、胃袋にもお財布にも有難い。ちょっと暗めの照明にジャズが流れる店内で、ゆっくりと味わう「ぱいだんめん」。まんぷくな上、なぜか心が整います。威勢のいいラーメン店とは違いゆったりとした雰囲気で、落ち着くのです。ランチ真っ盛りのジャストな時間に伺ったことはありませんが、落ち着いている佇まいは変わらないはず。理由を聞いたことはありませんが、サーブしてくれる方は全員女性。静かな声と動きなので、そのあたりも店の落ち着きに一役買っているのかもしれません。

その後は贅沢ついでに、そこから徒歩2分の場所へはしごします。1947年開業の老舗、「銀座ウエスト 銀座本店」です。扉を開けて1歩踏み入れると、そこにはクラシックが流れる別空間となっています。しかも、ウエストの春は、1年の中でもベストシーズン。なぜなら、期間限定の「いちごミルク」がメニューにあるから。良質ないちごが仕入れられる時まで提供されるのですが、毎年4月いっぱいはある気がします。ミルク史上、ソフトドリンク史上、幸福度マックスな「いちごミルク」で、大人贅沢ランチを仕上げます。音楽に耳を傾けながら、「いちごミルク」をストローで飲む幸せ。喜び以外の何物でもありません。

本当は一気に5秒で飲みきれるけれど、ごろごろと入っているいちごを目でも味わいながら、ゆっくりと。残り少なくなってくると、添えられた柄の長いスプーンでイチゴを潰してピンク色にしたくなりますが、その気持ちをぐっと抑え、この時ばかりはレディ気分で「いちごミルク」を堪能します。

休日前夜、ベッドの中で翌日の“麺といちごのダブルファンタジー”を夢見る事ができるなんて、なんと素敵な時間。しかも、枕元ではサンドウィッチマンの伊達さんが、「幸せな食べ物はカロリーゼロ!」って囁いています……(笑)。幸せしかない銀ランはしご。東京グルメ探訪の折には、ぜひご賞味を。

※お笑い芸人のサンドウィッチマン・伊達みきおさんがTV番組『アメトーーク』で展開した自論「カロリーゼロ理論」が妙に説得力があると話題に。・カロリーは熱に弱いから、揚げ物はカロリーゼロ!・カツカレーはカレーのカロリーとトンカツのカロリーが一緒になり、カロリー同士がぶつかり合ってけんかして、カロリーゼロ!・甘いもの全般、すぐにエネルギーに変換されるから食べても太らないので、カロリーゼロ!など。


支那麺 はしご 本店(橋悟)東京都中央区銀座6-3-5 TEL:03-3571-1750
銀座ウエスト 銀座本店 東京都中央区銀座7-3-6 TEL:03-3571-1554

冷蔵庫にプリンがある幸せ!

ちょっぴり罪深いご褒美を。22時過ぎのお夜つ

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エディターTARUI

気づいたらメガネやサングラスを集めてました。しかし、何年か寝かせてからかけるという癖あり。ひとりっぷ®修行中。セレブやK-POPを語りがち。

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