友人への誕生日プレゼントに、「BLESS（ブレス）」の“ハンドル”という名のアイテムを贈りました。一見何に使うものなのか分かりませんよね。かく言う私も用途を確定しきれないまま、自分用に追加購入……。無骨で冷たい質感のメタルパーツが、どこか手仕事のぬくもりを感じるブレイド状のレザーに包み込まれているようで、そのギャップ感じるルックスにきゅんときてしまいました。
ハンドルと名付けられているだけあり、思わず手に取って握りたくなるフォルム。既存の工業パーツをアップデートさせたものなのか、それともブレスが一から製作したものなのか。どちらなのかは分かりませんが、“ハンドル”と抽象的に名付けられている以上、用途に関してはこちらのイマジネーション力が試されているのでしょう（？）
ブレスというブランドに関して「ライフスタイルとモノとの密接な関係」「日常」「実用性」といった旨のワードを見かけることが多いのですが、実際にいくつかのアイテムを手に入れたことで、このワードに関して自分なりの解釈で腑に落とすことができました。日常にありふれる一般的なモノにひねりを効かせ、機能を付け足し、またはデザイナーの思いつきで意外性のあるモノとモノが掛け合わせられる。結果的に、そのモノを実際に手にした時に、ブレス・ラバーはそれを日常の中でモノとして活かそうと、己のクリエイティビティを最大限に発揮すると思うのです。この時、ブレスのアイテムは「（その人の）ライフスタイルとモノとの密接な関係」を高めたと言えるのでは……？
たらたらと持論を展開してしまい失礼しました。何が言いたかったかというと、ブレスのアイテムは常に使う人にモノについて考えさせ、その人の創造性を高めてくれるということです。クリエイティブな精神や遊び心を持つ人へのプレゼント候補として、ブレスを選んでみるのはいかがでしょう。その人がアイテムをどう使いこなしているか、着こなしているか、贈ったこちら側にもサプライズが返ってくるかもしれませんよ。
新米エディター。危険ギリギリのラインを攻めた海外一人旅が好き。最近はスパイス料理に沼ってしまい、口内に刺激を求める日々です。
