新・恋愛四天王が揃いぶみ!韓ドラ通が選ぶ、シルバーウィークに観たい究極ロマコメ4作品 

とにかくリズミカルでテンポのよい現代ロマコメとして今年大ヒットした『社内お見合い』然り、見せ方は変われど、韓国ドラマの人気ジャンルに今なお君臨し続ける“ロマンスコメディ”。『その年、私たちは』の好演により、次世代ラブコメ王と呼び名の高いチェ・ウシクや、ホン姉妹脚本の『還魂』で圧倒的な実力を見せつけたイ・ジェウクなど、ロマコメ主演陣も世代交代の時が!? そこで韓ドラマニアが選ぶ“新・恋愛四天王”のロマコメ4作品をピックアップ。ノンストレスかつ恋愛脳に火がつくような良作をシルバーウィークのイッキ観に推薦します!

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Netflixシリーズ『その年、私たちは』独占配信中
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Netflixシリーズ「還魂」独占配信中
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『魔女の恋愛』U-NEXTで配信中! ©J E&M Corporation, all rights reserved

【韓国ドラマ ナビゲーター】
さすらいのライター 山崎敦子
『最高の愛 〜恋はドゥグンドゥグン〜』より韓国ドラマに魅せられ、日々最新ドラマをリサーチするさすらいのライター。さまざまなジャンルを渡り歩き、今では美容記事に携わること多し。サバイバルオーディションも大好物で、今の推しはENHYPEN。推しの俳優は絞りきれないほど多数。エクラwebでも韓流連載執筆中。

韓ドラ追っかけ班/エディターK
母の影響により、第1次韓流ブームの火付け役となった『冬のソナタ』から韓国ドラマの世界へ足を踏み入れる。「寝不足だけど幸せ」を合言葉に、約19年間あらゆるジャンルの韓流ドラマを観続けている。ドラマに加え、アイドル、コスメ、ファッションなど、日々韓国まわりの情報をキャッチアップ。永遠の推しは俳優ソン・ジュンギ。若手俳優の発掘が趣味の領域に。

“ピュア王子”チェ・ウシク/『その年、私たちは』

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Netflixシリーズ『その年、私たちは』独占配信中

かの“ウガウガファミリー”が集結した垂涎の旅行バラエティ『IN THE SOOP フレンドケーション』では、満場一致で“ラブコメ王”を命名されていたウシク。でも、実は本作が彼のラブコメ初挑戦作品。なのに、“本家”のソジュンヒョン(兄)が唸るほどの名演技。さまざまな思いを内包する自然体男子をこれほどナイーブにしかもめちゃくちゃリアルに表現する演技力、さすが世界のアカデミー俳優は違います。ラブコメ大好物であまたの作品を視聴し尽くしている私でさえも、これほどたくさんの、これほど多彩な“好き”を物語る表情があるとは思いもよらなかったという次第でして。

そんなウシク演じるドラマの主人公チェ・ウンは学年で成績ビリの高校生。欲がなく、読書は大好きだけれど勉強嫌いで気がつくといつも寝ているというキャラ。その彼が、学年一位の優等生女子クク・ヨンス(キム・ダミ)と、ドキュメンタリー番組で密着撮影されることになったのがそもそもの始まり。気の強いヨンスとウンは、口ゲンカ絶えない凸凹コンビなのですが、撮影をきっかけになぜか恋人同士に。ところがその5年後、ヨンスから一方的に別れを告げられ破局。そのまた5年後、人気イラストレーターとして成功したウンと、優秀だけれど普通の会社員のヨンスと、立場逆転の二人が再びドキュメンタリーを撮影することになり……という流れ。つまり、二人がヨリを戻すのか、はたまた……というところが最大の見どころポイントなのではありますが、実は、それぞれに心の奥に自分だけが知る劣等感を抱えているというのがミソ。だから、本音を素直に告げることができないし、だから、なかなか想いが通じない。そして、一歩を踏み出すことができない……。

取り立てた大事件が起こるでもなく、ドロドロがあるわけでもなく、なのに通じ合わない一方通行の心の綾にどんどん引き込まれずにはいれないし、応援せずにはいられないという。そして、やっぱりロコベビーと称されるウシクの童顔です。拗ねる、怒る、強がる、突っぱねる、悲しがる、その全ての表情に“好き”を盛り込ませる手腕。ソジュンでなくとも唸らずにはいられません。ウンの高校の同級生でドキュメンタリー監督ジウン(キム・ソンチョル)とトップアイドルNJ(ノ・ジョンウィ)のそれぞれの一方通行ラブもなかなか良きでこちらも必見。ちなみに、「IN THE SOOP」で、ファミリー全員を悶絶させたのは本作の11話。一緒にぜひ悶絶を。(さすらいのライター山崎)

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“ギャップ王子”イ・ジェウク/『還魂』

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若手俳優のなかで飛ぶ鳥を落とす勢いで邁進しているこのお方、イ・ジェウクです。かく言う私は『検索ワードを入力してくださいWWW(原題)』のヌナを健気に思う姿に胸を打たれて以来大ファンなのですが、どの役を演じても彼独自の存在感が香って妙に惹きつけられる……味もありながら、親近感も感じさせるまさに絶妙な塩梅。幼馴染になかなか想いを告げられない『天気がよければ会いにゆきます』の演技は視聴必至でございます。そして初のファンタジーロマンス主演作『還魂』! 本作で一気に次世代ラブコメ王に名乗り出ました。

もちろん、実力派の主演俳優チョン・ソミンオンニのお力添えは大きかったはず。と思いながらもファンタジー時代劇は完全オリジナルの世界観であるために、台詞も膨大かつアクションシーンも多く、なによりCGが多いということはより想像力を求められるということ。ここを完璧にこなす実力に加え、師匠×弟子ケミストリーで我々をドッキドキ、キュンキュンさせてくれました。具体的なあらすじはこちらの記事を見ていただけたらと思いつつ、シーズン1後半にかけて加速していくチャン・ウク(ジェウク)、ムドク(ソミン)、ソ・ユル(NU’EST ミンヒョン)のトライアングルラブ。特に12話以降。ここですよ、沼落ち要因。残酷な運命に翻弄されながら深く深く愛し合うさま、もう本当に切なさが溢れて溢れて仕方ない!! ウクがムドクに師匠として接するときは敬語、愛する人として接するときはタメ語になるギャップはまさに少女漫画を読んでいるときのアレです。思わずニヤニヤ、机を叩く、枕に顔を埋めるといったときめきの条件反射。さらに突然始まる世子(シン・スンホ)とウクのBL模様が最高の癒しでして、こうした笑いを随所に忍ばせる脚本がさすがのホン姉妹!! ファンタジー苦手派もハマる人が続出していたために、ぜひトライしてみてほしい作品なのです。

そしてシーズン2が12月放送予定で全10話想定とのこと。涙をのんだヒロイン交代のニュースの真相は未だ分からずですが、元々ソミンは“ナクス”役であり、あくまでムドクの魂に入り込んだ設定。だから仕方ないと思うのですよ。ただジェウク×ソミンに心射抜かれた我々はどうしたら……。悶々とした気持ちを抱えながらもストーリーの結末も気になりすぎるので、早く12月カモン……!! (エディターK)

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“極甘王子”イ・ジョンソク/『ロマンスは別冊付録』

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“イチャイチャ”を演じたら右に出る人はいないかもしれません。イ・ジョンソク。186cmの長身から送られる熱い視線やバックハグ、クンクンと甘える仕草などなど……。あの泣きぼくろのせいなのか、ぷるんとした赤い唇のせいなのか、はたまたキリリとクールな表情が一瞬でフニャンと崩れる笑顔のせいなのか、一度ドラマを見始めたら最後、キュンキュン&ニンマリが止まらなくなる吸引力はやっぱりこの人こそ抜きん出ていると思うのですが、どうでしょう。

当然、作品もラブものが多いわけですが、主演作は実はそのほとんどがサスペンスがらみ。危険迫るハラハラの中での癒しのイチャイチャは彼の真骨頂の一つではありますが、出版社を舞台にジョンソク演じる編集長のウノと、長年の片恋の人で恋人以上に親しいバツイチのヌナ(役名はダニ)との恋愛模様が描かれる本作は、そんなサスペンス要素を封印しての純粋ロマコメということで希少価値高しです。しかも、ダニに扮するイ・ナヨンは、ジョンソク本人の憧れの人。なので、いつも以上に彼のデレデレ度合いが高いのも気のせいではないような。そんな二人のラブのワクワク度の楽しさは言わずもがなですが、実はお仕事ドラマとしても面白く。
ダニには名門大出身で大手広告代理勤務という華々しい経歴があるのですが、夫の浮気で離婚するも、年齢的なネックと育児によるブランクが長いため、再就職を試みても経歴ゆえにどこも雇ってくれないという現実が。“高卒”と偽ってようやく入り込んだのがウノの出版社なのですが、コピー取りやお使いなど与えられる仕事は雑用ばかり。それでも再び働ける喜びを感じて懸命に取り組む姿はめちゃくちゃ健気だし、かつ、会社の役に立ちたいとマーケティング戦略のアイデアを必死で考えたり、なのに、上司からは分不相応と出る杭打たれたりと、仕事上でのダニの頑張りや葛藤にも共感させされること必至。

SNSが主流の昨今、忘れ去られることも多い本の世界。それでも本を作って売ることに愛情を注ぐウノや同僚たちの心持ちも心地いいし、出版をめぐるエピソードのひとつひとつも感慨深く胸に響きます。紙と印刷の匂いを感じながら久しぶりに文学に浸りたい。そんな気分にさせられるドラマに込められたメッセージも粋。(さすらいのライター山崎)

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“色気王子”パク・ソジュン/『魔女の恋愛』

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皆さん観ていますでしょうか? 先日Amazon Primeで視聴可能となったバラエティ番組『青春MT』。どうにかして観たいと懇願した最新番組だけに、歓喜のあまり叫んだのは私だけではないはず。『IN THE SOOP〜』とはまた違うパク・ソジュンのちょっぴりかしこまった姿、俳優陣と和気藹々する姿にこれまた胸キュン。ソジュンはこれまで『彼女はキレイだった』『花郎』(これは時代劇だけれど)、『サム、マイウェイ〜恋の一発逆転!〜』『キム秘書はいったい、なぜ?』など多くのロマンス作品で韓ドラフリークを虜にしてきました。が、なんといっても忘れられないのはオム・ジョンファ演じるヌナに猛アプローチをかける年下役を演じた『魔女の恋愛』。彼の滲み出る色気の原点はここにありです(個人的見解)。「なんとなく」で観始めたら思わぬ徹夜案件になるんですよ……!

ロマコメの醍醐味って、日々のストレスを忘れて異次元レベルのときめきを注入できることだと思うのですが、本作はまさにここが堅い。スクープのためなら手段を選ばずどんな荒地にも飛び込むエリート記者で、編集部では「魔女」と呼ばれ恐れられる39歳のパン・ジヨン(ジョンファ)と、「バイトの達人社」を運営する便利屋だけれど、実は医大を休学している学生で25歳のユン・ドンハ(ソジュン)が、韓ドラ定番の最悪な出会いを果たすわけです。経緯はすっ飛ばしますが、周囲に「正気か?」と思われながらドンハは魔女ことジヨンに猛烈に惹かれていくわけなんです。で、のちにジヨンの元婚約者が現れるのですが、このときのドンハの威嚇っぷりが忠犬すぎて愛でたい(はぁはぁ)。 ロマコメの常套句ではあるものの王道こそ真髄ですね。恋愛ドラマ好き、元祖韓ドラ好きならば刺さるはず。定番をここぞと盛り込みながらも、ジヨンの圧倒的な顔芸や、ユーモラス溢れる演技に加え、とにかくドンハが押して押して押しまくる姿勢、そしてなだれ込みながらのキス、ホールドしながらのキス、と名“キス”シーンがてんこ盛り! ここまで色気ダダ漏れのソジュンを観られるのは本作の特権かと思う次第です。

まるで恋愛対象外だと思っていた14歳年下のドンハの思いを信じられない、信じたくないジヨンに対し、損得勘定なしに猪突猛進していくドンハ。純粋で強くて美しいんですよね……。2014年放送の作品ゆえに時代背景は若干古いかもしれませんが、決して色褪せぬときめきがそこに詰まっていますよ!(エディターK)

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