スマホ時代にカメラを持つなら? 3拍子揃ったこの子がお気に入り vol.156

今年のはじめに購入して、外出時はほぼ毎度持ち歩いているものがあります。それが、コレ。FUJIFILMのミラーレスカメラ「X-E4」です。

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これまではどんな時もSONYのα7シリーズという、プロフォトグラファーも使うようなそこそこ大きなカメラを持ち歩いていたのですが、撮影仕事以外の時はもっと気軽に持ち歩けるカメラにしても良いのでは……と思い、色々候補が上がった中から最終的に選んだのがこの子でした。決め手は①小型・軽量、②富士フイルム独自の色味、③見た目のかわいさ、の3つ。

まず1つめのポイント、小型・軽量であること。横幅はiPhone 13 Proより小さく、重さはストラップとレンズを入れても500g以下。これまで持ち歩いていたカメラは1kg弱あったので、約半分。初めて持った時は思わず「軽っ!」と声が出ちゃったほど(笑)。

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ストラップで首や肩に掛けておいても苦にならないし、つけるレンズによっては普通のバッグの中にポンッと入れられちゃうのもポイント高し(最近はXF27mmF2.8 R WRという超小型のレンズをつけています)。カメラを裸でそのままバッグに入れるんかい!とお思いの方もいらっしゃるとは思うのですが……(笑)。毎日持ち歩いて、撮りたい時にサクッと取り出して撮れる、機動力の高さが最高です。

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2つめは富士フイルム独自の色味。富士フイルムのカメラには「フィルムシミュレーション」という、彼らがこれまで培ってきたフィルム写真の素晴らしい色味を再現してくれる機能があるんです。それがとても優秀なのです。これを使いたいから、富士フイルムのデジカメを選んでいる方も多いはず(私もその一人になっちゃいました)。

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似た機能は他メーカーさんのカメラにも搭載されているのですが、個人的にはあまりハマるものがなく、ほぼ使わない機能のひとつでもありました。が、このX-E4では基本的にフィルムシミュレーションを活用して写真を撮っています。個人的には「クラシッククローム」というフィルムシミュレーションがお気に入り。どこをどう切り取ってもドラマティックになるんですよね……不思議。

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こういう写真はやっぱりスマホでは撮れないよなあ、と思うのです。撮った後に加工したり編集したりする時間が省けるので、撮って、スマホに送って、シェアするまでの時間がかなり短縮できるのも嬉しいポイント。

最後に見た目の可愛さ。クラシックなルックスでありながら、無駄を省いたミニマルなデザイン、いかがでしょう? 上から見ると、フィルムカメラなどにあるようなアナログなダイヤルが配されているのもアクセントになっていて、これまた可愛いのです。

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毎日をともに過ごす存在だからこそ、機能性だけでなく見た目も含めて愛せるものを、と常々思っているのですが、カメラとなるとそのバランスを満たすものがなかなかなかったり。その点、「そばに置いておきたい」と所有欲をも満たしてくれるX-E4のようなカメラは貴重。いやー、かわいい。ちなみに私が所有しているのはシルバーで、他にブラックもあります。

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ちなみにストラップは長年愛用しているARTISAN&ARTISTのシルクコードストラップをつけています。本体が軽いので、ストラップ自体がしなやかで軽いものを使った方が取り回しがしやすい印象。TPOに合わせ、結んで長さ調節ができるのも便利です。

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スマホカメラの性能向上で、カメラは必要ない、という声も耳にすることがありますが、ファインダーを覗いて、カシャッというシャッター音とともにその瞬間を写真に残すという一連の行為は、私のような写真を撮るのが好きな人間にとっては一種の儀式のようなものでもあって、やっぱり何よりも楽しいんですよねえ。

市川 渚プロフィール画像
市川 渚

ファッションデザインを学んだのち、海外ラグジュアリーブランドのPRなどを経て、2013年に独立。クリエイティブ・コンサルタントとして国内外の企業、ブランドのプロモーション企画/ディレクションに関わる。
また自身でのクリエイティブ制作にも注力しており、フォトグラファー、動画クリエイター、コラムニスト、モデルとしての一面も併せ持つ。強い服と少し先の未来を垣間見られるデジタルプロダクトが好き。

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