究極の人間観察ができる、【ロン・ミュエク】のスーパーリアルな具象彫刻の世界 【辛酸なめ子レビュー】

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裸の女性が持ちにくそうに大量の木の枝を抱える「枝を持つ女」。髪を振り乱し、体には引っかき傷が。何か事情がありそうで想像が膨らみます。

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「イン・ベッド」は東京都現代美術館で開催された「カルティエ現代美術財団コレクション展」(2006年)でも展示され、話題になりました。

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巨大な彫刻も多いですが、こちらは小さく表現された「若いカップル」。衣服もそのまま縮小されていて、精巧さに驚かされます。

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「ゴースト」は、急速に変化する身体に戸惑いを隠せない内気な若い女性を表現。誰もがくぐりぬけてきた普遍的な時期に共感し、感情移入させられます。

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古びたポートの中に一人で座る「舟の中の男」。またもや全裸で、彼はどこから来てどこへ行こうとしているのでしょう。背伸びして舟の中を覗き込むと露わな下半身が……。

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フランスの写真家で映画監督のゴーティエ・ドゥブロンドが撮影した、ミュエクのアトリエの風景。作品がていねいに扱われているのがわかります。人体模型も各所にあって、人体をリアルに再現するための参考にされているようです。

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高齢の男性がテーブルの上のニワトリと真剣な表情で向かい合う「チキン/マン」。ニュージーランドのクライストチャーチ・アート・ギャラリーのために制作。

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「チキン/マン」ごしの展示会場。この作品は実際の人体よりかなり小さいですが、撮り方によっては作品が等身大にも小さくも見えるのが不思議です。

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「買い物中の女」は原寸よりも小さいサイズで、弱さやはかなさ、疲労感が表現されているそうです。「聖母子像」の現代的な解釈、という説も。

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「マスクⅡ」の表面はリアルな自画像で、背面は空洞です。現実と非現実が絶妙に入り混じり、安らかな表情と反対に、人間の存在についての不安を感じさせられます。

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100点の巨大な人間の頭蓋骨で構成されている「マス」。作家自身が配置を決めて展示。オーストラリア、フランス、イタリア、 オランダ、、韓国と、世界各国の美術館で再現されているのも驚きです。

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ミュエクの初期の代表作「エンジェル」は個人コレクターが所蔵していて、こうやって展覧会で展示されるのは珍しいそうです。