現代美術界を牽引する国内外73ギャラリーが集結。 新たなアートフェア「Tokyo Gendai」、パシフィコ横浜で開催

世界のアートイベントを主催するジ・アート・アセンブリーは2023年7月7日(金)〜9日(日)、みなとみらい21地区のパシフィコ横浜にて、新たな国際アートフェア「Tokyo Gendai」を開催する。国内外73のギャラリーが集結、世界的に著名な面々から新進気鋭の若手まで、多彩なアーティストによる現代美術作品を紹介する。

国内外73のギャラリーが集結し、多彩な現代美術の作品を紹介する国際アートフェア「Tokyo Gendai」が、2023年7月7日(金)〜9日(日)、パシフィコ横浜にて開催される。 

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展示ブースの広さや壁面の高さも世界水準。世界最大級のアートフェア、アート・バーゼルなどと同様のサイズ感だそう。

「Tokyo Gendai」は美術品の売買だけでなく、アートと知性の行き交う場所で異文化を体験できる、エキサイティングな舞台を提供することを目的に立ち上げられたアートフェア。国際的に評価の高いアーティストによる現代美術作品を、世界水準の広々としたサイズ感のブースでじっくり見られる、またとない機会となる。

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Charlotte Keates, Mirror Mirror, 2022, Courtesy of the artist and Asia Art Center

会場は日本内外の主要なギャラリーが集結する「Galleries」を中心に、テーマに沿った作品を展示する「Hana」、「Eda」、「Tane」などのセクションで構成。「Galleries」にはブラム&ポー、セイディ・コールズHQ、アジア・アート・センター、ヴィト・シュナーベル・ギャラリーなど、著名な海外ギャラリーが参加している。

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Tadashi Kawamata, Peoples Garden Plan Documenta-9, 1992, Courtesy of the artist and Misa Shin Gallery

日本のギャラリーではSCAI THE BATHHOUSEが名和晃平によるセル(細胞)を気泡させるインスタレーション「Biomatrix」を展示するほか、タカ・イシイギャラリーがアダム・ペンドルトンやオスカル・ムリーリョらの作品を展示。シュウゴアーツでは戸谷成雄、アートフロントギャラリーでは川俣正の立体作品が展示されている。また、田名網敬一やジョナサン・チャプリンらの作品を展示しているNANZUKAのブースでは、SNSで人気を誇るセネガル人アーティスト、ブーブー・ニアンのライヴ・ペイティングも行われるので要チェックだ。

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Simon Fujiwara, I Am a Who (Confused Baer), 2023, Courtesy of the artist and Taro Nasu
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Naotaka Hiro, Untitled (Seabed), 2019, Courtesy of the artist and Misako & Rosen

「Tokyo Gendai」ではスター作家目白押しのメインとなる「Galleries」以外にもユニークな企画セクションを用意。「Hana」では新人または中堅の1〜2名の作品を、「Eda」ではアジア出身のアーティストや歴史的に重要なアーティスト、またはテーマに基づく作品を展示。「Tane」ではNFT、アニメーション、映画、AR、VR、ゲームなどデジタルメディアを中心に展示する。

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Tomoko Yoneda, Tanizaki's Glasses - Viewing a letter to Matsuko, 1999, Courtesy of the artist and ShugoArts © Tomoko Yoneda

また、「Tsubomi」では笠原美智子(アーティゾン美術館副館長)と山田裕理(東京写真美術館学芸員)がキュレーションする「life actually: the works of contemporary japanese women artists」展を開催。米田知子や長嶋有里枝など、日本を代表する女性現代美術作家の作品が展示されているので必見だ。一方、国内の芸術文化財団による特別ショーケースを楽しめる「Ne」では、大林財団、福武財団、吉井財団、小田原文化財団、タグチアートコレクションなどがそれぞれの取り組みを紹介する。 

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大平龍一の特別インスタレーション「The Circuit」が展示された、エントランスから入ってすぐのエリアエリア。

エントランスを入ってすぐのエリアでは、彫刻家の大平龍一が「Tokyo Gendai」のために制作した特別インスタレーション「The Circuit」の展示も。大きなスロットカーのレーストラックを中心に、複数のオブジェや彫刻などが配置されるインスタレーションは必見だ。

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Kohei Nawa, PixCell-Reedbuck (Aurora), 2020, Courtesy of the artist and SCAI the Bathhouse

会期中には現代アート業界のトレンドや社会情勢にみるアートのあり方などといった多岐にわたるテーマを、名和晃平をはじめとしたアーティストやコレクター、キュレーターなどが掘り下げるトークセッションプログラムも用意されているのでぜひチェックを。

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「TENNOZ ART WEEK」の会場のひとつ「TERRADA ART COMPLEX」ではナイトタイム特別営業「ギャラリーナイト」も。

また、会期中にはフェアのオフィシャルパートナーである寺田倉庫が、天王洲アイルにて特別イベント「TENNOZ ART WEEK」を開催。オランダ・アムステルダムを拠点に活動するピアニスト、アーティストの向井山朋子が天王洲の寺田倉庫で新作インスタレーション・パフォーマンス「figurante」を発表するほか、「TERRADA ART COMPLEX」でのナイトタイム特別営業「ギャラリーナイト」や、一般社団法人日本現代美術商協会(CADAN)主催による展覧会「CADAN:現代美術 2023」なども開催されるので、こちらにも是非足を運んでほしい。 


「Tokyo Gendai」
会期:2023年7月7日(金)〜9日(日) 
会場:横浜国際平和会議場 ※パシフィコ横浜(神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1)
時間:7月7日(金)・8日(土) 11:00〜19:00、9日(日) 11:00〜17:00
入場料:一般 ¥4,000、中・高・大学生 ¥2,500、12歳以下無料(大人同伴に限る)
https://tokyogendai.com/



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