戦争の記憶を創作へと昇華した田名網敬一の個展「DO NOT BOMB」、NANZUKAの新ギャラリーで開催

東京・渋谷の渋谷アクシュ内に新たにオープンしたギャラリー、NANZUKAでは、2026年9月12日(土)〜10月17日(土)、田名網敬一の個展「DO NOT BOMB」を開催する。自身の戦争体験を反映した晩年の代表作《DO NOT BOMB》を中心に、多彩な作品群を一堂に紹介。田名網が生涯発し続けた平和を願うメッセージを受け取って。

東京・渋谷の渋谷アクシュ内に、2026年9月12日(土)、NANZUKAの新たなフラッグシップギャラリーがオープン。柿落とし展として、田名網敬一の個展「DO NOT BOMB」を開催する。

東京・渋谷の渋谷アクシュ内に新たにオープンしたギャラリー、NANZUKAでは、2026年9月12日(土)〜10月17日(土)、田名網敬一の個展「DO NOT BOMB」を開催する。自身の戦争体験を反映した晩年の代表作《DO NOT BOMB》を中心に、多彩な作品群を一堂に紹介。田名網が生涯発し続けた平和を願うメッセージを受け取って。

東京・渋谷の渋谷アクシュ内に、2026年9月12日(土)、NANZUKAの新たなフラッグシップギャラリーがオープン。柿落とし展として、田名網敬一の個展「DO NOT BOMB」を開催する。

戦争の記憶を創作へと昇華した田名網敬一のの画像_1

田名網敬一《身体感覚》2024 © Keiichi Tanaami Courtesy of NANZUKA

1936年に東京で生まれた田名網の原体験には、幼少期に第二次世界大戦がある。防空壕から見上げた照明弾の眩い光、その光を反射する水槽の金魚、時間差で響く爆撃の轟音、そして焼け野原となった戦後の東京は、後年彼が大きな文化的影響を受けることとなるポップ・カルチャーのイメージなどと混じり合いながら、独自の視覚世界へと展開されていった。

戦争の記憶を創作へと昇華した田名網敬一のの画像_2

田名網敬一《NO MORE WAR》1967 © Keiichi Tanaami Courtesy of NANZUKA

戦争の記憶を創作へと昇華した田名網敬一のの画像_3

田名網敬一《DO NOT BOMB》2024 © Keiichi Tanaami Courtesy of NANZUKA

田名網は自身の作品を単なる戦争体験の再現ではなく、変化し続ける記憶を再構築する営みとして捉えていた。2024年に国立新美術館で開催された回顧展の準備期間中に制作された《DO NOT BOMB》も、そんな作品のひとつ。1960年代後半にベトナム反戦をテーマとして発表した《NO MORE WAR》シリーズの精神を現代へと接続する本作では、自身の戦争体験を象徴する金魚のモチーフは爆弾に姿を変え、「DO NOT BOMB」の文字が画面に大きく掲げられている。しかし、その金魚はどこか愛らしく、爆発で飛び散る破片は薔薇の花弁に。恐怖をユーモアへと変換することで、暴力の記憶を創造へと昇華してきた田名網の創作哲学を象徴する、晩年の代表作だ。

戦争の記憶を創作へと昇華した田名網敬一のの画像_4

田名網敬一《Goldfish》1973 © Keiichi Tanaami Courtesy of NANZUKA

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田名網敬一《Frederik Ruysh - 臓器の劇場》1987 © Keiichi Tanaami Courtesy of NANZUKA

本展はこの《DO NOT BOMB》を中心に据え、田名網が生涯にわたり描き続けた「戦争の記憶」を軸に、1960年代の初期作品から、2024年に逝去する直前まで制作されていた未発表作品までを紹介するもの。1960〜70年代に制作されたシルクスクリーン、コラージュ、ペインティング、アニメーション作品、17 世紀の解剖学者フレデリック・ライシュの『Thesaurus Anatomicus』に着想を得て田名網が描いた絵画《臓器の劇場》(1987)、生命の営みを象徴的に表した木彫による箱庭作品シリーズ、コロナ禍以降に取り組んだ《ピカソの悦楽》シリーズ(2020-2024)、近年の立体・映像作品まで、多彩な作品群が並ぶ。

戦争の記憶を創作へと昇華した田名網敬一のの画像_6

田名網敬一《Untitled (Collagebook 7_07)》circa 1969 / 2013 © Keiichi Tanaami Courtesy of NANZUKA

アメリカンコミック、広告、映画、漫画、特撮といった戦後文化のイメージと、幼少期の戦争体験が一つの画面で交錯する彼の作品は、個人的な記憶を描きながらも、同時に戦後日本の社会や文化の記憶が映し出されている。世界中で戦争が絶え間なく続き、尊い命が日々奪われている現在、《DO NOT BOMB》というシンプルな言葉は力強く、私たちの心に響く。田名網が生涯を通して発し続けた、静かで力強い反戦と平和のメッセージを、作品の数々から受け取りたい。

戦争の記憶を創作へと昇華した田名網敬一のの画像_7

田名網敬一 ©Keiichi Tanaami Courtesy of NANZUKA

田名網敬一「DO NOT BOMB」
会期:2026年9月12日(土)〜10月17日(土)
会場:NANZUKA(東京都渋谷区渋谷2-17-1 渋谷アクシュ3F)
開廊時間:11:00〜19:00
休廊日:日曜
http://www.nanzuka.com/