SEVENTEEN JEONGHANが誘う夢。You're The Star

日本初ソロファッション撮影が実現!

韓国の13人組グループ、SEVENTEENのJEONGHANさんが、日本の雑誌初となる単独出演!「親しみを持ってもらえるアーティストでいたい」と語る彼が、ファンタジックなファッションストーリーに登場。輝く星のように、遠くても存在をいつも近くに感じられるように。これまでの活動や、未来について語った言葉とともに届ける

そのまなざしには宇宙がある

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ジャケット¥195,800・ジップニット¥145,200・プルオーバーシャツ¥55,000・ニットパンツ¥102,300/ドリス ヴァン ノッテン

惑星のようなシルバーがきらめきを放つボンバージャケットを主役に。パデッドの仕立てや、中に着たニットカーディガンが、JEONGHANさんらしいやわらかなムードと共鳴する。異素材とのミックスでモダンな対比を描く。

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ジャケット¥760,000・シャツ¥155,000(ともに参考価格)/クリスチャン ディオール(ディオール)

物憂げなまなざしと、長いまつ毛がドラマティックな物語を予感させる。「僕たちはいつもCARAT(ファン)の皆さんのことを想って活動しています」。

ランプの炎のように揺らぐ

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ケープ¥462,000・ブーツ¥220,000(ともに参考価格)・パンツ¥148,500/サンローラン クライアントサービス(サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ)

クリエイティブ・ディレクターのアンソニー・ヴァカレロが表現する、繊細かつしなやかなマスキュリニティが印象的。ブラックのケープに動きを加えることで有機的なラインに。憂いを帯びた影のようにも見える。

たくさんの星の中にいる

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ジャケット¥581,900・シャツ¥132,000・パンツ¥232,100/アレキサンダー・マックイーン リング/本人私物

メゾンの真骨頂ともいえる、テーラリングの美しさが際立つスーツをまとう。目を引くプリントは、1999年春夏コレクションにインスピレーションを得たもの。スプレーアートを施したかのようなグラデーションで彩って。

サンドカラーに包まれて

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レザーシャツ¥836,000(予定価格)/プラダ クライアントサービス(プラダ)

今シーズン、「BODY OF WORK」を掲げたプラダ。実用的なユニフォームをベースに、上質なレザーで仕立てることでエレガントに昇華。立ち上がった襟がほどよいアクセントをきかせる。砂漠を思わせるドライな色で装って、遠くへと視線を放って。

小さな花が咲いている

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ジャケット¥760,000・シャツ¥155,000(ともに参考価格)・トップス¥4,900,000・パンツ¥210,000/クリスチャン ディオール(ディオール) リング/本人私物

表現したのは「JOIE DE VIVRE(生きる喜び)」の精神。「ディオール グレー」の淡い色調で、メゾンを象徴する「バー」ジャケットをメンズアイテムとして製作した。中に重ねたメッシュトップスには、緻密でロマンティックな手刺しゅうが施されて。

離れていても目に留まる色

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パンツ¥110,000・タートルネックトップス¥78,100・フェイクファーコート・ブーツ(ともに参考商品)/バレンシアガ クライアントサービス(バレンシアガ)

グリーンのたっぷりと量感のあるコートを、マントのように着て。ぴたりと肌に添うタートルネックのトップスや、カウボーイブーツから着想を得たサイハイウェーダーはどこかフューチャリスティックなニュアンスも漂わせる。

 

若いときに一生懸命生きないで、どうするの? という覚悟です

SEVENTEENとして、2年半ぶりの日本公演を開催

静寂に包まれたスタジオで、カメラのシャッター音に合わせ、驚異的な速さでポーズを決めていく、SEVENTEENのJEONGHANさん。グループ活動時の明るく無邪気な姿とは異なる、静かで凛とした佇まいは、彼の新たな一面を知る貴重な機会ともなった。

「グループやユニットでの仕事がメインの普段とは違った雰囲気での現場でした。皆さんに新しい姿をお見せできるので、うれしい気持ちで撮影に臨みましたね。エッジがきいた衣装は撮影でしか着られないので楽しかったです。特にバレンシアガとセリーヌが気に入りました」

日本で初となる単独表紙&インタビューという、記念すべき撮影となったこの日。本人の私服スタイルはというと、小花柄のパンツにクリーム色の柔らかなシャツという、JEONGHANさんのイメージを体現するようなコーディネート。「今日はいているパンツ、実は『ひとりじゃない』のMVでメンバーのDKがはいていたものなんですよ。見ていたらすごく欲しくなったので、せがんだら『僕よりヒョン(お兄さん)のほうがよく似合うから、ヒョンが着なよ』って譲ってくれたんです」

13人組グループのSEVENTEENの中では上から2番目、年下メンバーに慕われる兄的存在。積極的に日本語でコミュニケーションを取るメンバーでもある。そんなJEONGHANさんだからこそ、コロナ禍でも常にCARAT(SEVENTEENのファンの総称)のことは気にかけていた。
「今年の3月に『会いたい』という曲をカバーしてYouTubeにアップしました。シンプルにファンの皆さんに〝会いたい〟と思う気持ちを表現できる歌を探していたら、この曲に出合ったんです。タイトルも曲調も直感的にこれだ!と思いました」

募る思いがやっと実り、今年の5月には2年半ぶりに日本でのファンミーティングを開催することができた。
「待ちに待った日本でのステージ、しかも2日間で6万人ものCARATの皆さんが集まってくれた大きな公演だったので、舞台に立った瞬間、胸がいっぱいになりました。歓声を出してはいけない時期でしたが、声を聞けなくても表情から応援する気持ちが十分伝わってきたし、皆さん、我慢していてもマスクから喜びの声が漏れてしまっていたんですね(笑)。たくさんの方々と一緒に楽しい時間を過ごし、やっと日本に帰ってこられたんだなと実感しました」

さらに日本滞在中はオフの様子が話題になり、SEVENTEENの聖地まで誕生したとか。
「渋谷の百貨店前で撮った写真がフォトスポットになってCARATの皆さんが並んでいるそうですね。次に来日したらまた新しい〝JEONGHANゾーン〟を作らないと(笑)。東京でのオフはいろんなところへ行ったのですが、ラーメン、すき焼き、生ビールと日本食を堪能しました。中でも滞在先のホテルで食べた麻婆豆腐がおいしくて、ほぼ毎日食べるほど気に入っていました。オンもオフも充実した時間を過ごせたおかげで、力をいっぱいもらって韓国に帰国しました。次のドームツアーも本当に楽しみです」

 

諦める選択はなかったソウルコンサート

韓国に帰国後、すぐに4thアルバム『Face the Sun』をリリースし、初動売上206万枚を記録。そして6月末にはSEVENTEEN WORLD TOUR [BE THE SUN]ソウル公演を大盛況のうちに終えた。コンサートでは腕を負傷しているにもかかわらず、ステージに立つJEONGHANさんの姿に多くの観客が胸を打たれた。
「腕は1年ほど前から治療していたのですが、コンサート前に手術が必要になって。事務所やメンバーからは、休むようにも言われたんですが、久しぶりのコンサートだし、韓国の公演では一番大きな会場だったので、簡単に諦めきれなかったんです。なので今回だけは無理を言って出演しました。それくらい、舞台のコンセプトも構成も、企画段階から面白かったし、絶対に舞台に立ちたかった。何よりCARATの皆さんに会いたかったんです。

当医からはギプスをしていれば練習も出演も問題ないと言われたので、1日だけ休んですぐに練習に戻りました。腕の痛みは大丈夫だったものの、今まで両手だった振り付けを片手でしなければいけなくて、とても難しかったです。事務所からは休みなさいと言われていたのですが、僕は練習をたくさんしないと不安になるタイプなので、性格的に動かずにはいられなくて。僕たちを待っているCARATの皆さんに、いい姿をお見せしたい一心で、練習も頑張りました。だからこそ舞台に立った瞬間は本当に興奮したし、久しぶりの歓声のおかげで腕のことは忘れるくらい楽しくパフォーマンスすることができたんですよ。あっという間に終わった気がします」

さらにけがをしている姿を見て観客が心配しないよう、ギプスにもひと工夫を施した。
「最初は目立たないようシンプルなデザインでしたが、とても地味で。たとえばオープニングの黒い衣装だったら照明で光るようにスパンコールの装飾を施したり、赤い衣装ならわざと目立つように白色のデザインに変えてもらうようにといろいろリクエストしたんです。スタイリストの皆さんが頑張ってくださって、僕自身とても満足できるギプスが仕上がりました。コンサート後も腕を心配してくださる方がいましたが、今は全然大丈夫です。ただ、久しぶりのコンサートだったので、翌日は起き上がれないほど疲労困憊でしたけれど(笑)」

ソウルを皮切りにスタートしたワールドツアーは8月から北米、アジアを回り、11月からは日本でのドームツアーも予定。計20都市、27回公演を通じて全世界のCARATと会う貴重な機会となるが、特に日本のドームツアーは、2020年のコロナ禍の影響で中止になったこともあり、SEVENTEENとしては並々ならぬ思いがあるはずだ。

「2年半という長い間、コンサートもできなければ海外のファンたちに会うこともできなかったので、ワールドツアーは本当に楽しみにしているんです。世界中のCARATの皆さんが待ってくださっていると思うので、たくさん喜んでもらえるように、たとえばセットリストひとつとっても、細かく気を配って準備をしました。そして海外でもCARATの皆さんの前で公演ができるSEVENTEENを、とても誇らしくも思います。特にドームツアーはやっと僕たちの夢をかなえに行くという思いがあるので、13人全員がドーム公演を見据えて頑張っています。だから最近は準備することが多くて、本当に忙しいんですよ。〝ああ、コロナ禍前のSEVENTEENが戻ってきた〟と実感しています。大変ではありますが、でも、若いときに一生懸命生きないで、どうするの? という覚悟で過ごしています。
最近はスケジュール的には忙しいんですが精神的な余裕は出てきたような気がするんです。これも今までの経験値が助けてくれているのかと。これは僕だけでなく、メンバー全員も同じように感じていることだと思います」

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親しみを持ってもらえるアーティストでいたい

新曲やコンサートを通じて、さらに進化した姿を披露するSEVENTEEN。以前までは、夢に向かって全速力で駆け抜ける青春の象徴という印象だったが、さまざまな時間を経た今、大人の魅力が加わり、ファン層もさらに拡大している。
「デビューして7年という歳月が、僕たちを成長させてくれたことは確かです。僕から見てもメンバーたちもとても変化したと思いますが、自然なことですよね。昔は情熱と覇気をエネルギーに突っ走っていましたが、そうやって走り続けてきた結果、学びや気づきがあって。たくさんのことを吸収して今に至ります。これからもきっとメンバー全員が成熟していくと思うし、もっとかっこいい人間に成長していくはずです」

着実にステップアップを重ね、名実ともにK-POPを代表するトップグループとなったSEVENTEEN。そんなチームの一員である彼は、今どんなアーティストでいようと心がけているのだろうか。
「難しい質問ですね。実は僕、そんなに多くのことに欲がないんです。ただ目の前にあることを夢中でやっていたら今に至っただけで、自分でもすごい位置にいるとは思っていません。本当に運がよかっただけなんですよ。今までどおり、ファンの方たちに親しみを持っていただけるようなJEONGHANでいたいと思ってます」

謙虚な姿勢に感嘆すると、本人は「多くのことに欲がないだけ」と謙遜したが、グループ内においてもやはりJEONGHANさんは、一歩引いた姿勢を貫く人柄のようだ。
「よくインタビューでSEVENTEENにおける自分の役割は? という質問を受けるんですが、これはデビュー当初から探しているんです。今でも明確な答えが見つけられていないかも。もちろん、メンバーたちからは〝こんな魅力がある〟とか、〝こういう役割をしてくれている〟とは言ってもらえますけど、僕はいつも何かが足りないと思ってるんです。ただ、グループの役に立ちたいという気持ちは常にあるので、できることは何でもやろうと決めています。じゃあどんなことだろうって考えると、探せばたくさんあるんですよ。僕が歌の練習をもっとすればグループのレベルも上がるし、日本語を流暢に話せればさらに役に立ちますよね。特に日本語はメンバーたちも僕に期待してるし、CARATの皆さんも応援してくださる方が多いので、いつも頑張るようにしています。そのような積み重ねがチームのためになると思って、できることを一生懸命やっています」

 

メンバーとともに描く、グループ活動の未来

昨年からは化粧品ブランドのアンバサダーを務め、今後の個人活動にも期待がかかる。他メンバーは歌手としてのソロデビューや俳優業、バラエティ番組に出演するなど多方面で活躍するが、JEONGHANさんはどんな分野に興味があるのだろうか。
「まだ個人活動よりも、SEVENTEENを続けていくことが大事だと思っています。昔は演技に挑戦してみようかと思った時期もあったんですが、今はとにかくグループ活動に集中していたいですね」

ストイックな姿勢に、アーティストとしてのプロ意識の高さが垣間見える。同時に、果たして息抜きの時間はあるのだろうかと心配にもなるが、自分なりの癒やしはしっかり確保できているようだ。
「昔からモノを集めるのが好きなんです。いつか自分の家を持ったとき、そこに僕の好きなモノを置いておきたくて、少しずつ集めるようにしています。最近はフィギュアなども集めながら、ちょっとずつ癒やされています」

SEVENTEENは、13人全員が無事に再契約を果たし、韓国のニュースでも大きな話題となった。締結に至るまでは決して簡単な道のりではなかったそうだが、「それでも成功した秘訣はメンバー間の配慮と譲り合いのおかげ」と、公言していたJEONGHANさん。そんな絆が深いメンバーたちに向けてのメッセージを聞くと、軽妙な答えが返ってきた。
「メンバーのみんな! 君たちの行動や成長のおかげで、僕もモチベーションが保てるし、一緒に成長できていると思う。だからこれからも僕がさらなる高みにいけるように、君たちももっと大きくなってくれ(笑)」

インタビューの終盤では、それまでの緊張がほぐれてきたのか、だんだんとちゃめっ気たっぷりの言葉を返してくれるようになったJEONGHANさん。親しみやすく、真摯で、フレキシブル。一輪のバラのように美しい彼が持つ魅力の片鱗に、少しだけ触れられた気がした。

 

SEVENTEEN JEONGHAN
韓国出身。1995年10月4日生まれ。2015年5月26日、13人組グループSEVENTEENのメンバーとしてデビュー。VOCAL TEAM所属。類いまれなる美貌の持ち主で、自他ともに認めるビジュアル担当でもある。誕生日にちなみ"天使(チョンサ)"というニックネームでも呼ばれる。

輝きの残像を追いかけて

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コート¥572,000・プルオーバー¥247,500・フレアパンツ¥148,500(すべて予定価格)/セリーヌ ジャパン(セリーヌ オム バイ エディ・スリマン)

若者の揺らぐ精神を表現した「BOY DOLL」をキーワードにコレクションを発表したセリーヌ オム。シャープなスタイルもゴールド一色で全身を覆うことで、唯一無二のグラマラスな存在感に。まだ夢を見ているような、まばゆいきらめきが脳裏に焼きつく。