2020.05.05

【橋本愛の武装MODE】NYのエマージングデザイナーと夢のコラボレーション

【橋本愛の武装MODE】NYのエマージンの画像_1

女優、橋本愛によるファッション連載第2弾。今回は、彼女のファッション遍歴について紹介しよう。ラグジュアリーブランドから気鋭デザイナーまで、幅広く網羅する生粋のモードラバーである彼女。意外にも、ランウェイファッションに目覚めたのは最近のことだったという。

「10代の頃は、ヨーロッパのヴィンテージを着ることが多かったです。初めてハイファッションに強く惹かれたのは、アレッサンドロ・ミケーレによるグッチのデビューショーの写真を見た時のこと。ロマンチックな色使いに繊細な刺繍、花や動物など自然界への愛情がどこか毒を伴って表現されていて、今まで見たことがないようなエキセントリックなクリエイションに衝撃を受けたことを覚えています」。

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この出会いを境に、彼女のモード熱は冷めることなく上昇してきた。この連載では、橋本自身が今着たいブランドを中心にピックアップしているが、その中にはいくつか聞き馴染みのない名前も。そのひとつが、今回衣装として選んだアイヴィー・カーク。聞くと、この撮影のスタイリングを担当するスタイリストの飯田珠緒さんからのレコメンドで知ったという。

「NYのパンクシーンで活躍したフォトグラファーである、ジュリア・ゴートンの娘がデザイナーだと聞きました。私が好きなガーリーでロマンティック、流行とは違う世界線を確立するスタイルにロックを感じます。サステナビリティの観点から大量生産を一切せず、全てハンドメイドで作られているのも最高だし、一着一着が純度の高いパーソナルの具現で、これから追っていくのが楽しみです」。

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ブラックドレス 参考商品/アイヴィー・カーク https://www.ivykirk.com/、タイツ¥1,300/ぽこ·あ·ぽこ(パメラマン)03-3477-5006、シューズ¥79,000/チャーチ表参道店(チャーチ)03-3486-1801

ちなみに、せっかくの機会だからと思い、デザイナーのアイヴィー自身にもメールで簡単なインタビューを行った。これまでに何度も日本を訪れてきたという彼女。東京だけでなく、広島や京都もお気に入りだという。今年の1月には、彼女の母でありフォトグラファーのジュリアが来日。最新の春夏コレクションを使って、東京でモデルキャスティングをしたプロジェクトを手がけている。

今回の撮り下ろした写真も見せたところ、こんな感想が戻ってきた。

「どのカットも最高!橋本さんのことは、スタイリストの飯田さんからもずっと聞いていて、ブランドのイメージにぴったりだと思っていました。赤いタイツとレッドリップの組み合わせも新鮮。橋本さんの個性的なヘアとの相性も素晴らしい!」

「橋本愛が最近買ったもの」シモーネ ロシャのスカート

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「今シーズン春夏コレクションにおいて、シモーネ史上最もときめいた青のお花の刺繍シリーズの中で、チュールスカート史上最もときめいた裾のレース!抑制されたちょうどいいボリューム!極め付けはインナーが透けにくい心遣い!!永遠のロマンティックが約束されながら、日常に落とし込まれたディテールの妙。涙が出そうです」。


橋本愛 プロフィール
熊本県出身。映画『告白』(2010年)、『桐島部活やめるってよ』(2012年)、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』(2013年)などで注目を浴びる。直近では大河ドラマ『西郷どん』(2018年)、『いだてん』(2019年)に2年連続出演を果たした他、昨年5年ぶりに民放連続ドラマ『同期のサクラ』に出演し話題を集めた。

model: Ai Hashimoto photography: Osamu Yokonami styling: Tamao Iida Hair and makeup: Hiroko Ishikawa edit: Shunsuke Okabe

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