伝統的な絞りの技にモダンな美しさを発見する

有松鳴海

長濱さんが昔着ていた浴衣は、「祖母と一緒に染めた藍染めの浴衣です。まだ小学生だったので、ビー玉を使って好きな模様を作ったりして」。その懐かしい思い出にあるように、絞りの浴衣といえば藍色が伝統的。でも、こちらの有松鳴海絞りはちょっと珍しいグリーン。大胆な百合の模様もぐっとモダンに映る。

浴衣(反物)¥55,000・半巾帯¥8,800/三松 下駄¥12,900/伊と忠 かんざし¥12,000/SUZUKI

丸紋

創業100年を超す三勝が、大正末期の染型を復刻。モダニズムの時代の空気を反映したグラフィカルな模様は、白い部分を「昼」、藍色の部分を「夜」に見立てた。帯は、着物を着慣れたように見せる粋な献上帯を、角出し風に。
「浴衣を着ると自然と背筋が伸びて、仕草も丁寧になるから不思議です」(長濱さん)。

浴衣(仕立て上がり)¥46,000・献上帯¥25,000/三勝 手提げ¥54,000/銀座 たくみ かんざし¥4,800/SUZUKI

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