「店内のディスプレイのアイデアが毎回素敵で驚きます。お地蔵さんがいたり、羽の生えたマネキンが天井を飛んでいたり。まるでPEACE な美術館みたい」とTakako Noelさんが語るように、店内にはヒッピーやアメカジ、エスニック、仏教など、すべての国籍と文化をリスペクトした自由な世界が広がっている。
ネイティブアメリカンが滝行をしているTシャツなど、商品にもそのスピリットを反映。職人が手作業で作った一点ものも多い。売れ残った場合もペイントやワッペンでスペシャルなアイテムにして販売し、残布もリメイクに活用。無駄を出さないのは縫製工場発のブランドに脈々と受け継がれるマインドだ。
「スタッフのみなさんの思想や感覚が店中に表れていて、いつもインスピレーションをもらえます。私は“未来の地球はこうなってほしい”というイメージを写真で表現するのですが、ここはまさにユートピアそのものなんです」
1 仲がいいスタッフの佐久目さんと話すTakako Noelさん。ふたりが着ているデニムジャケットはもともと同じ商品だが、リメイク次第で異なる表情に
2 店舗スタッフがシーズンテーマなどを反映しながら装飾を定期的に変更。「店にも服にも、人の手で作られたゆえの愛が宿っているところに惹かれます」
3 アメリカ製のデニム専用のミシン「ユニオンスペシャル」を用意。リメイクアイテムの製作のほか、キャピタルで購入したデニムの修理も受けている
DATA
東京都渋谷区恵比寿南2の20の2 1F
03-5725-3923
営業時間:11時〜20時
不定休
コレ買いました!
「パンツのスタッズやダメージ加工が美しすぎて感動!ペイズリープリントのブラウスは、フリルをあしらい絶妙なバランスに。ミリタリーハットは、ジョン・レノンとオノ・ヨーコの刺しゅうでピースフルに昇華。どのアイテムも芸術的で、アートに触れている気持ちになります」
by Takako Noel
フォトグラファー。1991年、東京都生まれ。2016年に開いた個展が話題となり、SPURをはじめとした雑誌や広告、ミュージックビデオなど幅広く活躍。