有名無名、メンズかレディスかを問わず、ハイブランドからストリートブランドまでミックスした“ビューティフルカオス”が広がる。「それぞれのスペースでブランドコンセプトを最大限に表現していて、ファッションの博物館のよう。新しい世界を見学し、知見を得る目的でいつも訪れます」とシャラ・ラジマさん。
スタッフはフロアをまたいでお客をアテンド。より密な関係を築くことで、表層的ではない提案が可能に。
「商品の解説は講義的な側面があり、ただ服を見るだけではない体験ができます。最上階には写真集や本が並び、幅広いカルチャーにリーチできるのもお気に入り」
店とブランドがリスペクトし合いつくり上げた空間は、五感を刺激するエネルギーであふれている。「ここで購入すると、ただ消費し、所有するのではなく、ブランドの世界観と思想を支持している気持ちに。自然と大切にしたくなります」
1 ボッテガ・ヴェネタの隣にはシュプリーム。あえてまったく違うムードのブランドをぶつけることで生まれるシナジー効果を狙っている。ブランドや値段から入らず、物を見てほしいという思いからブランド名の掲示はしていない
2 マイケル・ハウエルズによる巨大な蜂のオブジェと、川久保玲が手がけたフィッティングルーム。店内を歩いているだけで、アートピースに出合える
3 サイン本など稀少な書籍も並ぶブックコーナーは、恵比寿にある書店「POST」と、アートブック専門のディストリビューター「twelvebooks」が選書
DATA
東京都中央区銀座6の9の5
03-6228-5080
営業時間：11時〜20時
不定休
コレ買いました！
「シモーン ロシャのフェミニンなムードと私のキャラクターは正反対。だからこそ絶妙なバランスになると想像でき、惹きつけられました。せっかくなら長く愛用できるものをと考えジュエリーを購入。華やかなデザインですが、不思議とすっとなじみ日常的に使えるのが魅力です」
by Sharar Lazima
バングラデシュをルーツに持ち、東京で育つ。国籍や人種の区別にとらわれない存在感で、モデルとして、雑誌や広告、ランウェイなどに登場。
