1.CHLOÉ
ウィングチップのトラッドなムードを、コーデュロイの切り替えでやわらかく。「自然と共存したい思いが高まっており、カントリー感のあるブーツを東京でも取り入れたい気分。厚めの靴下、レギンスと合わせて」。
2.JIL SANDER BY LUCIE AND LUKE MEIER
ハリのあるコットンに刺しゅうを施したロングドレス。「ブランドが打ち出す、自然の中になじむ機能美と手仕事に惹かれます。スリムなウエストラインとゆったりとした袖の、バランスが絶妙」。
3.BLAMINK
カシミヤ100％のふわっとやわらかな表情のニット。「ブラミンクのニットは大好きで毎年購入。肌ざわり抜群の素材、細部にまで気が利いているデザインが素晴らしく、着るとテンションが上がります。ニュアンスのあるグリーンは、幼少期にスケートをした湖の景色を思い出します」。
4.MAISON MARGIELA
ライニングとボウタイブラウスが一体化した、メンズのテーラリングジャケット。「珍しくジャケットを着てみたい気持ち。端正な作りと“未完成”なアレンジのコントラストがツボ。カチッときまりすぎていないのがいい」。
5.H-POLE
昨年スタートした日本ブランドが手がけるゴールドチェーンのジュエリー。「プレーンなデザインを探していて、ひと目惚れしました。きゃしゃすぎずタフすぎず、チェーン一本でサマになる」。
6.YOMOGIYA
北海道在住の大工が作る、6畳サイズの木造の小屋。「子どもの頃から小屋への憧れがあり、コロナ禍で再燃しました。そう遠くない将来に別荘の敷地内にラボのような場所を作り、誰かの役に立つことをできたらいいなと思う。内外装はシンプルに、小さなスペースで十分」。
PROFILE／ 椎名直子（しいな なおこ）
モード誌をはじめ、広告やアーティストのスタイリングなどで幅広く活躍。最近は、心身の健康を目指し、注目のエクササイズ“ロコムーブ”に挑戦中！「動物のようになりたくて（笑）。人間本来のしなやかな動きを取り戻したい。ひどかった肩こりにもきいています」
SOURCE：SPUR 2020年11月号「SPUR finds…／『スタイリストの欲しいもの』」
photography: Takehiro Uochi 〈TENT〉 styling: Naoko Shiina text: Momoko Yokomizo
