MIU MIU（ミュウミュウ）のショートフィルムプロジェクトから、セリア・ロールソン・ホール監督による最新作『(THE [END) OF HISTORY ILLUSION](歴史の終焉の幻想)』が公開された。
ミュウミュウによるショートフィルムプロジェクト「MIU MIU WOMEN’S TALES (女性たちの物語)」の最新作がヴェネチア国際映画祭のヴェネチア・デイズ部門およびオフィシャルウェブサイトにて公開された。
このプロジェクトは、ミュウミュウが女性監督たちに21世紀の女性らしさを鋭い視点で称える作品を制作してほしいと依頼したことから実現したもの。第14弾は、セリア・ロールソン・ホール監督が『(THE [END) OF HISTORY ILLUSION](歴史の終焉の幻想)』をテーマに制作したもので、幻想的でありながらも現代社会の問題を突きつける作品だ。
このストーリーは、テレビから流れる 1950年代のCMのナレーションから始まる。「今日の政治情勢により、この世界は混沌としています。放射性降下物から身を護るために最適な場所は、地下シェルターです」。そして陽気な音楽が流れ、タップダンスを踊る双子や、完璧なクロワッサンを焼くバレリーナが登場。「新居へようこそ、地下8メートルの位置に埋もれた豪邸へ」。ミニゴルフコース、ダンスフロア、プール、ジャグジー2台、そして現代版の人魚も完備。「これは、現実です」。そう、核攻撃の警報サイレンが鳴り響くまでは。
この作品は、監督がミュウミュウについて感じる「しなやかでいて、地に足がついた、感受性が鋭く、リスクを恐れない女性」というブランドイメージから着想を得たという。2017年秋冬コレクションを身にまとったダンサーたちが描く世界は、今だからこそ見ておきたい。
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