シカクいバッグをマルくする

丸ってとても平穏なモチーフですよね。やさしい表情というか。赤ちゃんの顔はまんまるだし、愛らしさの象徴でもある。丸いダイニングテーブルが好きな理由も、多分温かい家族の団らんとイメージが結びついているから。そんなことがないのかあるのか、丸いバッグがほしいな~という気持ちがずっと脳裏にあったんです。トレンドキーワードにランクイン以降も、あれも可愛いな~これも欲しいな~と揺れる物欲心を持て余していました。それが、2月にコレクション取材で訪れたNYで果たされたんです。ふらりと訪れたのは、SOHOにあるMANSUR GAVRIELのショップ。インスタグラムにて発信されるモダンな世界観と、そのビジュアルの力だけに留まらないイタリアンメイドの上質なレザープロダクト。本誌の撮影でサンプルを見たり、セレクトショップの店頭で遭遇するたびにじわじわとそのフォルムのイメージはより強く頭の片隅に刷り込まれていったのでした。そうして、海外で上がりきったテンションのままに、ついに丸いバッグが私の手もとに!

ひとまず機能性は度外視しフォルムの可愛さを契機としましたが、ニューヨークを拠点とするだけありユースフルなディテールには十分気が利いています。ファスナーを全開にすると開口部が大胆にオープンでき、取り出しもらくらく。クロスボディにできるストラップももちろん付属(これ、荷物が多い族・身軽に動きたい族には重要なポイントです)。内側にはポケットも。ベジタブルタンニン・レザーの味わいある質感の経年変化も楽しみです。カラーは春らしくキャメルをチョイス。巷では鯉のぼりの準備がはじまっている陽気の今、絶賛活躍中です。自分の手もとにあるそれをみると、シカクい心もマルくなります。

ちなみにMANSUR GAVRIEL、日本だとバッグや靴が中心ですがウェアも素敵だったのでぜひ本格上陸を希望(春夏コレクションは、2月に開催された伊勢丹新宿店のポップアップショップで初上陸)します~。

コレクションでは、モデルがなんだか無性にかわいい謎の帽子をかぶっていました
コレクションでは、モデルがなんだか無性にかわいい謎の帽子をかぶっていました
エディターSAKURABAプロフィール画像
エディターSAKURABA

好きな服は、タートルネックのニットと極太パンツ。いつも厚底靴で身長をごまかしています。

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