ロジェ・ヴィヴィエのブーツは“いい買い物”

2019年の後半あたりから、いい靴を大事に履きたいという思いが改めてむくむくと湧き上がってまいりまして。ある日、思い立って玄関を片付けていたら、しばらく履かれないまま靴箱で静かに横たわっている数足に気づいたんですよね。もはや、この靴あったー!みたいな存在を失念しちゃっていたものも(本当に良くない……)。サステイナブルという観点でもそうですが、自分の持ち物を把握して、責任を持って大事に使っていきたいなと切に思いました。私は歩き癖が悪くけっこう履きつぶしてしまうので、ケアやメンテナンスをしていくこともそのひとつ。次に靴を買うときは、①心からときめいたもの、②即決しないで吟味、③履くシーンや装いを徹底的に想像する、という3箇条を掲げました。そしてその実践の機会は、すぐにやってきたんです。

ゲラルド・フェローニがクリエイティブ・ディレクターに就任してからのデザインがとても好きなブランド、ロジェ ヴィヴィエ。ふと空き時間に訪れた百貨店の店頭で、ショートブーツを目撃しました。不用意な買い物はしないって決めた矢先なのに!まぁでもとりあえず試着だけならいいよね!(笑)、と自分へのエクスキューズを唱えつつショップにIN。いざ履いてみると、これがめちゃくちゃ完璧。無駄のない細身のラインに、レザーも足にぴったりと添う。履き口にはサイドゴアが配されスムーズに着脱ができますし、つま先のさりげないロゴ入りのメタルバックルが可愛すぎる。とてもヒットポイントが高かったんですが、②即決しないで吟味、という自身が投げた牽制球が直撃。心を落ち着けて品番だけもらって持ち帰ることに。かなり根の張る買い物でもあるので、③履くシーンや装いを徹底的に想像、しながらひとしきり悩むこと一週間。やはり忘れられずに、もう一度カード片手に訪れたのでした。

結果的には……本当に買ってよかった!!  きちんと裏張りをして、ほぼ毎日履いています。ゆるっとした格好を引き締めたい休日にも、カジュアルな結婚パーティーにも。取材などちょっとかっちりした服装にもマッチします。何ならアウトドア以外あらゆるシーンいけちゃうんじゃないでしょうか。疲れずに履ける絶妙な太さの5cmヒールもいい。エターナルでモダンで、快適。褒めだすとキリがないくらい、私にとっては完璧なブーツで大満足です。2020年は、上述の3箇条を念頭に置きながら、“いい買い物”をしていきたいですね。

ちなみに、今月発売のSPUR3月号では「ゲラルド・フェローニ はじめての京都」という特集も掲載予定。ぜひご覧ください~!

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エディターSAKURABA

好きな服は、タートルネックのニットと極太パンツ。いつも厚底靴で身長をごまかしています。

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