世界にひとつのワンピース ― いちばん好きな服 ―

 17歳の時、なけなしのバイト代を握りしめては通ったセレクトショップで、運命のワンピースに出会いました。メイド・イン・フランスで、全て手作業でリメイクされたワンピース。ラブリーなワッペンやリボンやチェーン、スカート部分に散りばめられたスパンコールなど、私の心を掴んで離さない魅力がこのワンピースにはありました。「世界にひとつしかないんだよ〜」と店員のお姉さんが言ったところも魅力的でした(笑) 

 値段は3万円前後。当時高校生だった私には高く、すぐには買えませんでした。“絶対売れませんように”と毎日願いながらバイトに励み、1ヶ月後ついに購入することができました。23歳になった今、通いつめたセレクトショップは閉店し、着る服のテイストが変わってこのワンピースを着る機会はぼぼなくなりましたが、今でもクローゼットから出して見ると“やっぱり可愛い!”と気分が上がる。ずっと手離したくない一着です。

(大阪府 23歳 natsu)

※この企画は毎週日曜日20時に公開していきます。次回は2月26日(日)20時公開予定です

日本発のモード誌『SPUR』は参加型の新企画「SPUR ナショナル・ファッションストーリー・プロジェクト」を2016年4月より始動しました。このプロジェクトは、皆様のファッションにまつわるエピソードを、SPURが物語としてまとめていくものです。お寄せいただいたエピソードのうち、こちらのコーナーでご紹介させていただいた方には、同時に掲載する描き下ろしイラストをポストカードにしたものと、iTunesギフト1,500円分を差し上げます。性別や年齢は問いません。‪あなたのファッションとのエピソードを応募してみませんか?  詳しくは特設ページにて。


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