2023.11.18

【名品コート10選】心も体も解き放つ、極上の着心地を

上質なコートが一枚あれば、秋冬のドレスアップは完成する。至福の肌ざわり、驚くように軽い着心地、体を美しく見せるシルエット。身にまとうほうが心地よく、素肌のようにフィットする至高の一着を求めて

The Row（ザ・ロウ）

優しさに包まれる、カシミヤコート

100%カシミヤで仕立てられたノーカラーのコートは、思わずため息がこぼれてしまうほどのなめらかさ。袖を通した途端、軽さとソフトな質感に感嘆する。肩パッドを入れ大胆に誇張したフォルムを、ダブルフェイスの柔らかい生地で表現。クラシカルなパワーショルダーを、現代的な佇まいに仕上げた。リュクスな光沢と、深く美しい発色は、成熟した大人の女性にこそふさわしい品格を放つ。

BOTTEGA VENETA（ボッテガ・ヴェネタ）

素肌になじむ、レザーコート

レザーコートは重い、という先入観を覆すほど軽やか。肩のラインに沿ってすとんと落ちるシルエットで、限りなくストレスフリーな着心地に驚く。タンニンでなめしたナッパレザーを一枚ずつ加工し、雲のような色ムラや、使い古したようなシワを再現。ぬめりのある艶や、繊細なモスグリーンの色合いも、唯一無二の表情だ。

PRADA（プラダ）

体に寄り添う、コクーン・ダッフルコート

クラシックで実用的なメンズのアウターウェアを、クチュール構造で再解釈した秋冬コレクション。上半身は繭のように丸みを帯びたシェイプ、下半身は縦に細長いペンシルシェイプと、二つのフォルムを融合したユニークなシルエットだ。繊細なカットにより生み出された直線的なラインは、体にぴたりとフィット。計算し尽くされたシルエットと、上品な光沢のあるウールのベロアが、ラグジュアリーな一着だ。大きなフードや、側面にもついたポケットなど、使い勝手も抜群。

LOEWE（ロエベ）

しっとりと柔らかい、夢見心地なレザーコート

素肌にそのまま羽織ってランウェイに登場した姿が印象的だった、今季を代表するコート。厚みがあり、吸いつくようなナパラムスキンは、触れると思わずまどろんでしまうような心地よさだ。足首近くまでの長い丈で落ち感のあるシャープなラインと大きめのノッチドラペルが特徴的。さらに、ニュアンスのあるダークブラウンの色合いがやわらかな表情を加える。しなやかなレザーの風合いを楽しみながら、リラックスしたムードで着こなしたい。

JIL SANDER（ジルサンダー）

ケープのように羽織るウールトレンチコート

独創的でモダンなデザインと、実用性の共存を追求した今シーズン。トレンチのディテールを取り入れたケープコートは、ウエストを絞ってドレスのように。一枚で装いが完成する気軽さも魅力だ。ゆったりとした着心地と、ダブルフェイス仕様のウールの優しい肌ざわりに包まれたい。

Loro Piana（ロロ・ピアーナ）

上質な素材に心満たされる、多幸感あふれるガウン

最も細いとされる、モンゴルのアラシャン高原産のベビーキャメルを採用。独自の技術で二層に織り上げた、最高に贅沢なファブリックだ。とろけるようなさわり心地と、雲のように柔らかく軽い質感は、極上の素材を追求してきたブランドならでは。ゆったりとエレガントなドロップショルダーと、自然な色合いのブラウンのツートーンカラーがマチュアな印象を醸し出す。

HERNO（ヘルノ）

首もとまで暖かい、フーデットガウン

襟とフードが一体化した、ローブスタイルのコート。上質なウールを100％使用し、繊細なさわり心地を心ゆくまで楽しめる。細身ですっきりしたシルエットが、クリーンでエフォートレスな佇まいへと導く。ライニングには薄く中綿が入っており、見た目以上の暖かさを保ってくれる点もポイント。ほんのりローズがかったグレーは、大人の肌にもなじむ。

MaxMara（マックスマーラ）

抱きしめられるような着心地、ビッグテディベアコート

今季のランウェイでファーストルックを飾った、イットアイテム。圧倒的な存在感を放つフードが、モードなインパクトを残す。ブランドのアイコンであるテディベアファブリックを使用し、ボリューミーな質感に。シルク素材のベースにキャメルヘアを編み込むことで、ふんわりした至高の肌ざわりをかなえる。

HERMÈS（エルメス）

コートとニットが一体化、カシュクールコート

ブロンドベージュの梳毛カシミヤとモヘアを織り上げた膝丈のコート。しなやかで流れるようなシルエットと、軽快な素材が、まるでセカンドスキンのように優しく肌を包み込む。インナー部分には、クロスオーバーの仕立てになったニットが配され、カシュクールのように着こなせるデザイン。上部にはウールフランネルのダブルスカーフがつき、一枚で三役をこなす。