芸人・都築拓紀さんが私物アーカイブスを公開!【ファッションラバーが語る、時を超える服】

月日を経ても色褪せない一着の魅力。アーカイブスは、時代を映す鏡であり、持つ人の人生も内包する。特別なピースを、パーソナルな物語とともに振り返る

月日を経ても色褪せない一着の魅力。アーカイブスは、時代を映す鏡であり、持つ人の人生も内包する。特別なピースを、パーソナルな物語とともに振り返る

INDEX

着倒し、循環させていくアーカイブス"道"/都築拓紀さん・芸人(四千頭身)

都築拓紀さん 芸人(四千頭身)

「もとから古着は好んで着ていましたが、デザイナーの手がけたアーカイブスを収集するのは、勇気がいることでした。貴重なピースを所持する責任感や、お笑い界で"服好き"を公言してどう思われるのか、最初は怖かった」。コレクションを始めたのは6年前にさかのぼる。

「最初に購入したのが、メゾン マルタン マルジェラのジャーマントレーナー。大きな仕事が決まり、今の自分なら履けるかもと思っていたときに偶然見つけました」。

そこから"アーカイブスコレクター"として本格的に収集をスタート。

「ラフ シモンズのヴァージニアクリーパー、ヨウジヤマモトの1996年春夏『花と少年期』のパンツ、ナンバーナインの Tシャツ、ヘルムート ラングの本人期のコートと、最初は"名作"と呼ばれるものを手に入れたかった。マルジェラの『アーティザナル』コレクションに魅力を感じたのもこの頃です。名もなき古着にデザイナーの息吹が宿った、これぞ究極のアーカイブス。中でもクローバーTシャツは永遠の定番です。フランスTのシンプルで品のよいシルエットにも惚れぼれするし、圧倒的に日常に溶け込む。対照的に、2000年代のコム デ ギャルソンのセットアップは、特別に気合を入れたい日の"晴れ着"。

RAF SIMONS (2002-’03FW)

都築拓紀さん 芸人(四千頭身)のRAF SIMONS (2002-’03FW)

YOHJI YAMAMOTO (1996SS)

都築拓紀さん 芸人(四千頭身)の私物のYOHJI YAMAMOTO (1996SS)

NUMBER (N)INE

都築拓紀さん 芸人(四千頭身)の私物のNUMBER (N)INE

HELMUT LANG

都築拓紀さん 芸人(四千頭身)の私物のHELMUT LANG

MAISON MARTIN MARGIELA

都築拓紀さん 芸人(四千頭身)の私物のMAISON MARTIN MARGIELA

MAISON MARTIN MARGIELA

都築拓紀さん 芸人(四千頭身)の私物のMAISON MARTIN MARGIELA

COMME des GARÇONS

都築拓紀さん 芸人(四千頭身)の私物のCOMME des GARÇONS

ISSEY MIYAKE

都築拓紀さん 芸人(四千頭身)の私物のISSEY MIYAKE

イッセイ ミヤケの『イカコート』は、レディースをメンズ仕様に仕立て直しています。

DOLCE&GABBANA

都築拓紀さん 芸人(四千頭身)の私物のDOLCE&GABBANA

最近では、構築的なフォルムに惹かれて過去のドルチェ&ガッバーナのコートを購入。

LOUIS VUITTON

都築拓紀さん 芸人(四千頭身)の私物のLOUIS VUITTON

2000年代のルイ・ヴィトンのバッグは、長く使い込んで愛用しています」。

集める過程で手放したアイテムも多いが、それでも残しているものには理由がある。「"お宝"として残したい側面もありますが、結局自分が着ない服は譲ります。持っているだけでは意味がない。そして相手のもとへ渡るときには、"都築拓紀から譲られたもの"という物語が新たに宿る。その循環にも、魅力を感じます。潔く手放す勇気も大切なんです」

都築拓紀さんプロフィール画像
芸人(四千頭身)都築拓紀さん

つづき ひろき●2016年、お笑いトリオ四千頭身を結成。芸人として活躍するほか、自身でファッションブランド「HIROKI TSUZUKI」を立ち上げ、デザインを手がける。古着店「開拓」オーナー。