俳優・福地桃子さんが家族から受け継いだ服【ファッションラバーが語る、時を超える服】

月日を経ても色褪せない一着の魅力。アーカイブスは、時代を映す鏡であり、持つ人の人生も内包する。特別なピースを、パーソナルな物語とともに振り返る

月日を経ても色褪せない一着の魅力。アーカイブスは、時代を映す鏡であり、持つ人の人生も内包する。特別なピースを、パーソナルな物語とともに振り返る

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家族から受け継いだものに自分の思い出を重ねていく/福地桃子さん(俳優)

「流行り物ではなく、長く使えるものを選ぶというのが母のポリシー。実家ではクローゼットの場所が同じだったので、よく服の貸し借りをしていました。今でも、たまに服を借りに行きます。躊躇なく大切な服を貸してくれる母の姿が、かっこいい」。福地さんが未来に残していきたいピースは、母である福地公美さんとの思い出が詰まったもの。「ほとんどが、母が昔から大切に使い続けているもので、学生の頃からよく着ていました。MM6のコートは春先に、エルメスのコートは、母と兄と3人で共有していたんです」。

Coat: MM6 Maison Margiela

俳優・福地桃子

シャツ¥36,300/S&T(マージ) ニット¥59,400/オーラリー スカート¥20,900/ベースレンジ ジャパン(ベースレンジ)

HERMÈS

俳優・福地桃子さんの私物

家族から受け継いだものをまとうとき、そこに詰まっている人生に思いを馳せるのも、特別な時間だ。「母が2000年代に購入したコム デ ギャルソンのバッグは、パッチワークのようなつぎはぎ感に個性を感じます。丁寧に保管されてきて、丈夫に残っていてくれたからこそ出合えたのだと思うと、より愛おしい。コンバースのスニーカーは、父のもの。サイズは合わないけれど、大きな靴を履くのもキャラクターみたいで可愛い。ブルガリの時計は、両親が結婚した記念に購入したものを譲り受けました」。家族の時間が詰まったアイテムに、自分で選んだものを合わせ、共に時を刻んでいく。

COMME des GARÇONS

俳優・福地桃子さんの私物

BVLGARI

俳優・福地桃子さんの私物

「買い物をしていたときに友人が『似合うよ』とすすめてくれた古い靴もお気に入り。傷んでいたけれど、修理してくれる職人さんを探し歩き、履けるようになりました。振り返ると、ものと自分をつないでくれる特別な時間だったように思います。思い出が詰まった古いアイテムも、自分のものと組み合わせると新しい一面を発見できる楽しさがある。"これは今の自分にフィットするな"と思うタイミングで、古いものも自然となじんでいくんです」

CONVERSE(右)

俳優・福地桃子さんの私物
福地桃子プロフィール画像
福地桃子

ふくち ももこ●1997年生まれ、2016年に俳優デビュー。主演を務めるNHK夜ドラ「ラジオスター」(月〜木曜22時45分〜23時)が放送中。