月日を経ても色褪せない一着の魅力。アーカイブスは、時代を映す鏡であり、持つ人の人生も内包する。特別なピースを、パーソナルな物語とともに振り返る

どうしても忘れられず買い戻した、ラフ シモンズのニット【ファッションラバーが語る、時を超える服】

月日を経ても色褪せない一着の魅力。アーカイブスは、時代を映す鏡であり、持つ人の人生も内包する。特別なピースを、パーソナルな物語とともに振り返る

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買い戻したくなるほど、時を経て愛着が増していく 土家啓延さん(アートディレクター)

土家啓延さん(アートディレクター)

「ラフ シモンズと出合ったのは、1990年代後半。ピュアさゆえに時に残虐性まで醸し出すような、圧倒的な少年性のとりこになりました。それ以来、推し活のように毎シーズン集めてきましたね」。

RAF SIMONS (2002‒’03FW)

土家啓延さん(アートディレクター)愛用のRAF SIMONS (2002‒’03FW)

一度は手放したものの、時を経て取り戻してきたものも。「2002−’03 年秋冬シーズンのニットは、一度売却してから数年後、どうしても忘れられず買い戻しました。2000−’01 年秋冬の2点も、再度購入。オンラインでアーカイブスを見られるようになり、懐かしさからどうしても手に入れたくなった。トレンドの移り変わりとともに、以前とは違うサイズ感やコーディネートで着たかったので、コートはより大きなサイズを選びました」。

RAF SIMONS (2000‒’01FW)

土家啓延さん(アートディレクター)愛用のRAF SIMONS (2000‒’01FW)

RAF SIMONS (2016‒’17FW)

土家啓延さん(アートディレクター)愛用のRAF SIMONS (2016‒’17FW)

また、一度デザインに惚れ込むと、色や形違いでコレクションする。「ラフ シモンズの2016−’17 年秋冬は、自分のスタイルの核と言っても過言ではないシーズン。ニットをどうしても手に入れたくて、色違いで3色購入しました。プラダの2015年の春夏コレクションも、デザインに惹かれて手放せない。重ね着したいと思い、セットで購入しました。過去の服を大事に持っておくことは、観賞用でもありますし、自分がまた着たいと思うときを待つことでもあるんです」

PRADA (2015SS)

土家啓延さん(アートディレクター)愛用のPRADA (2015SS)
土家啓延プロフィール画像
土家啓延

つちや ひろのぶ●アートディレクター。無類のファッション好きが高じ、2017年から継続的にパリ・ファッションウィークを取材している。