人生に関わる重要な相談事から、ほんの些細な悩みまで。コントでさまざまな人柄を演じ、YouTubeではキャラクターになりきった動画が人気を博しているお笑い芸人のコットン きょんが、愛とユーモアを交えてアドバイスを送る本連載。第11回は、仕事をしている人の多くが一度は考えてしまう、先輩との付き合い方について。
上司にとっては良かれと思って放った言葉が、後輩の立場からするとパワハラのように受け取られてしまうことも。お互いを傷つけてしまわないように、仕事面で相手を思いやることはできるのでしょうか？ きょんさんのユニークな回答に、うなずける方も多いはず。
きょん
お笑いコンビ「コットン」のボケ担当。
自身のYouTubeチャンネル『コットンきょんの人間観察ちゃんねる』では、様々な人間模様を個性的なキャラクターで表現し、人気を博している。
職場でのお悩みに、SPUR編集部所属の中堅エディターえり子に扮して回答！
▶握り飯さんのお悩み◀
職場の先輩からの愛のある言葉がキツくて、つらくなるときがあります。「忙しいのは分かってる。でも、○○した方がいいよ」などと言われると、正論すぎて反論もできず、逃げ場もなくて……。そんな中でも笑顔で働くには、どうしたらよいのでしょうか？ 自分も楽しくなれるような、面白いコミュニケーションの取り方があったら教えてください！ 会社員経験のあるきょんさんにアドバイスをいただけると嬉しいです。
▶ エディターえり子からのアドバイス ◀
まず、逃げ場をなぜ作ろうとしないのかな？ 人間はみんな、逃げたいときがあるんだから。私だってそう。私の友人のきょんって芸人も、単独公演の前はかなり不安で大変って言っていたもん。だから、あなただけが特別できない子だなんて、思わなくて大丈夫よ！ でも実際はすっごくしんどいだろうな、って思います。逃げたいけれど戦わないといけない。向き合わないといけない。朝起きて「今日仕事行きたくないや」って思っても、頑張って布団から出て、電車に乗って通勤しているんですよね。毎日よく頑張っている！ まずは自分を褒めてあげて。
でもこのお悩みをしっかり読むと、正論を突かれているからこそつらいんだろうな……。怒られても、指摘が正しいから「ごもっともです！」って感じ。そういうとき大変だよね〜。でもこの言葉を見るに、先輩からの悪意は感じないんですよね。相手の立場になって考えてみると、言う方もすっごくカロリーを使ってるってことを知ってほしいかもしれない。本来言いたくないことを、先輩もあなたのためを思って頑張って伝えていると思うから。
“面白いコミュニケーション”ってあるけれど、まずは仕事内容がしっかりできるようになってからよ！ かわいいなコイツ〜♡って思われるためには、まず、いち社会人として認められていないと、あんまり意味ないんじゃないかと思います。楽しく働くために、まずは自分自身を変えてみましょう。
ひとつだけ実践的なアドバイスをするとしたら、昨日よりも今日、頑張ることを1個だけ増やしてみる！ 例えば大きな声で挨拶するでもいいし、どんなに疲れていても誘いには乗ってみる、とか、なんだってOK。まずは１週間でいいからやってみて。それで続けられたら、もう１週、もう１週っておかわりしてみて。理想ってみんな一気に取りにいこうとしちゃうんだけれど、一歩ずつ進むことで近づいていくとえり子は思います。って、なんか真面目なこと言っちゃった〜！
