さて、今回の原稿はアメリカの西海岸にある都市、サンノゼのホテルで書いています。昨晩発表されたばかりのAppleの新商品をいち早く取材しに来たはずが、台風の影響で簡単には成田空港を発つことができず（涙）。発表会自体には残念ながら間に合わなかったのですが、一部の新商品を触らせていただくことができたので、さっそくご紹介します。
まずはiPhone。カメラが強化された「iPhone 11」と「iPhone 11 Pro/Pro Max」が登場します。それぞれ「iPhone XR」と「iPhone XS/XS Max」にカメラがひとつずつ増えた、とイメージしていただくとわかりやすいかも。
iPhone 11 Pro/Pro Maxは広角／望遠のふたつのカメラに、超広角のカメラがプラスされた三つ目のトリプルカメラ仕様！ 背面はマットなガラスで、大人な雰囲気（上写真左端は、iPhone XS Max）。
超広角カメラを使って、これまでの約4倍広い範囲を撮影できるだけでなく、「フレームの外側を含めて撮影」という機能をオンにしておくと、自分が意図して撮影したフレームの外側を“念のため”撮影しておいてくれるんです。そのおかげで後から写真の画角をいじることができるので「もう少し広い範囲を撮っておけばよかった」「傾きを補正したら右端が見切れてしまった」なんて後悔をすることもなし！カメラにはほかにも暗いところでもキリッとした写真が撮れる「ナイトモード」などが追加されています。
また、セルフィーが捗るフロントカメラの進化も目覚ましい。ビデオは4Kに対応し、セルフィーもよりきれいな画質で楽しめます。また横位置でセルフィーをしようとすると、自動でズームアウトして、より広い範囲を写せるようにしてくれたり（下写真）、フロントカメラでもスローモーション＝スローフィーが撮影できるようになりました。
“Pro”がつかない、iPhone 11は広角／超広角、ふたつのカメラを搭載していて、6色のバリエーションから選べます。アイシーなカラバリがキュート。
そして「Apple Watch Series 5」。見た目に大きな変化はないのですが、一番大きな変化はスクリーンが常時点灯するようになったこと。普段は少し暗めに点灯、スクリーンを自分の方に向けたり、タップしたりすると、画面がより鮮明に光ります。
これまでApple Watchのスクリーンは基本的に身につける人にしか見えないようにデザインされていましたが、常時点灯するようになったことで、Apple Watchの佇まいがより“腕時計”らしくなったなと感じました。個人的には手首をひねってApple Watchをチェックする所作も美しくて好きだったのですが……！
セラミック、チタン、ステンレス、アルミニウムと使用シーンや好みで選べるバリエーションも豊かなApple Watchですが、わたしの心をぐらりと揺らしてくれたのが「Apple Watch Hermès」の新色！ エルメスのアイコニックなプリント柄とのコンビになったデザインがなんともシックでおしゃれな一本です。他にオールブラックの新色も登場。こちらはメンズにもおススメ。
今回発表された製品は全て9/13から予約開始、発売は9/20です。自分で選ぶなら、iPhone 11 Proのシルバー、Apple Watch Hermèsのドゥブルトゥールストラップ、レッド系のヴォー・スウィフト（ブリック/ベトン）かな。
私は女性にしては手が大きい方なので、最近のiPhoneはスクリーンが大きい方を選んでいたのですが、iPhone 11 ProはXSよりも少し分厚くなった分、より大きさを感じさせやすくなった感じがありました。ちなみに、こちらはiPhone 11 Pro Maxの新色、ミッドナイトグリーン。
しかし、毎年この時期はお財布のひもがゆるみがち……。10月には消費増税が控えているし、買うなら今月中がおすすめかも？
さて、この連載もあっという間に第90回目。いよいよ3桁台が見えて来ました。いつも読んでくださって、ありがとうございます！
ファッションデザインを学んだのち、海外ラグジュアリーブランドのPRなどを経て、2013年に独立。クリエイティブ・コンサルタントとして国内外の企業、ブランドのプロモーション企画／ディレクションに関わる。
また自身でのクリエイティブ制作にも注力しており、フォトグラファー、動画クリエイター、コラムニスト、モデルとしての一面も併せ持つ。強い服と少し先の未来を垣間見られるデジタルプロダクトが好き。
