東京・立川エリアに食房と茶房、宿房で構成される「Auberge TOKITO（オーベルジュ ときと）」がオープン。老舗料亭「無門庵」の歴史的建物の一部と庭園を継承した施設内の宿房は1日4組限定。石井義典、大河原謙治というスターシェフが率いるチームが、非日常の時間を過ごせる特別な空間を作り出す。
東京・立川エリアにある老舗料亭「無門庵」の跡地に、その歴史的建物の一部と庭園を継承した「Auberge TOKITO（オーベルジュ ときと）」がオープンした。JR南武線の西国立駅から徒歩1分の場所ながら、敷地に一歩足を踏み入れれば閑静な空間が広がる、非日常の「とき」を堪能できる施設の誕生だ。
ゲストの到着時から出発時までをフルコースと捉え、料理人が滞在中のあらゆる「とき」をプロデュースするというコンセプトから生まれた「Auberge TOKITO」。料理のコンセプトとする「アルティザン・キュイジーヌ」の背景には、料理人のみならず、食材の作り手である生産者や猟・漁師、器の作家など、関わるすべての職人がワンチームとなり、ひと皿ひと皿、精魂を込めた料理を提供していこうという姿勢がある。
総合プロデューサー・総料理長は「UMU London」ではエグゼクティブシェフとしてヨーロッパで日本料理初のミシュラン2つ星を5年間保持した石井義典、総支配人・料理長は北海道洞爺湖サミットで各国首脳に振る舞った料理で高い評価を得た後、料理長を務めた京都「いと」では最短でミシュラン1つ星を獲得した大河原謙治。また、料理長は京都で修業した後イタリアに渡り、3つ星「Risotrante Da Vittorio」で研鑽を積んだ日山浩輝が務め、会席料理のルールや高級食材など、“高級”の固定観念から解き放たれた自由な発想で、真の豊かさを追求した新たな日本料理を提供する。
食房には、宿泊者優先のカウンター席10席のほか、中庭を望むテーブル席、さまざまな用途に使える個室、最大20名で3分割もできる離れを用意。季節に合わせてさまざまな変化を見せるコースメニューは12品前後で構成。石井が自ら作陶した器も用いられるという。建設時に掘削した土や伐採された木を使った器や箸なども見もの。繊細な江戸切子の器や、国内外のガラスや漆、備前の陶器などの作家たちによる器と、そのストーリーにも注目を。
一方、茶房では目黒「茶方薈」監修のもと、多彩に進化した日本のお茶文化を現代的に解釈した、新しい楽しみ方を紹介。季節に応じてメニューが変わる「茶請箱」と、3種類のお茶がセットになったアフタヌーンティーが提供される。茶房内には「無門庵」時代から受け継がれる茶室も。
また、全4室に限定した宿房は、心身の回復がテーマ。滞在時にゲストが⻑い時間を過ごす客室はリビング、寝室、温泉掛け流し露天風呂付きバスルーム、専用のスパトリートメントベッド、ミニキッチンを完備した客室は、106㎡の開放感溢れる空間となっている。障子や土壁といった日本文化を取り入れた室内には、良質な睡眠と最高の目覚めを体験できるよう、弾力性と通気性を兼ね備える馬毛まくらなど、厳選した寝具を取り揃えている。
客室にはレコードプレーヤーと高音質のスピーカーも設置。50枚以上のアナログレコードから好みに合うものを選んでかければ、上質なひとときがさらに豊かなものになりそうだ。日本の美意識をグローバルな感覚で表現する、これまでになかった発想のオーベルジュ。特別な時間を過ごすにはうってつけと言えそうだ。
Auberge TOKITO
住所：東京都立川市錦町1-24-26
【食房】営業時間：（テーブル席）昼 12:00〜／13:00〜、夜 18:00〜／19:30〜 （カウンター席）夜 19:00〜 休業日：第2・第4火曜日 予約：050-3091-1525（9:00〜22:00）
【茶房】営業時間：ティータイム 11:00〜14:30最終入店 休業日：第2・第4火曜 予約：050-3091-3525（9:00〜22:00）
【宿房】一室最大2名／チェックイン14:00・チェックアウト11:00
問い合わせ：042-525-8888（9:00〜22:00）
https://www.aubergetokito.com/
