熟成させた幻の地鶏「天草大王」の焼鳥を、選び抜かれたナチュラルワインと味わう。大人を満足させる高級焼鳥店「代々木 鳥松」が、2022年11月、東京・代々木にオープンした。落ち着いた雰囲気の中、おまかせのストップオーダー制もしくはアラカルトで、焼鳥とお酒のマリアージュを堪能して。
熟成鶏の魅力を最大限に味わえる焼鳥を、選び抜かれたナチュラルワインや日本酒とともに。大人のための高級焼鳥店「代々木 鳥松」が、2022年11月、東京・代々木にオープンした。
「代々木 鳥松」で採用している鶏肉は、昭和初期に絶滅したものの、2001年に復元された、国内最大級の幻の地鶏「天草大王」。通常のブロイラーの肥育時間が約40日なら、こちらは約130日。ミネラル分の多い阿蘇の伏流水とこだわりの餌で育てられたこの鶏を使うことになったのは、熊本県天草市に移住した系列店の常連客から、コロナ禍で1ヵ月に約200羽が行き場を無くしてしまっているという話を聞いたことがきっかけだったという。
弾力のある肉質とジューシーな旨味を特徴とするこの鶏肉に惚れ込んだ店主で焼き師の濱口雄太は、産地から直接届いた新鮮な「天草大王」を店内で手捌きし、5〜7日かけてドライエイジング。その魅力を最大限に引き出したメニューを開発し、生産者支援に繋げた。旨味をギュッと閉じ込めたより美味しい焼鳥のために、焼き台も自ら改良し特注したそうだ。
焼鳥メニューのおすすめは、ねぎま串を鶏皮で巻き、表面をパリパリに焼き上げた「くるみねぎ間」、これが胸肉？と驚くほどしっとりと柔らかく仕上げ、おろし生姜をのせた「むね生姜」、ドライフルーツなどを漬け込んだフルーティーな味わいのたれに3度漬けした上腿肉がワインにぴったりの「かしわ」、粒マスタードとバルサミコのソースとの相性も抜群の「鴨肉串」など。1本のボリュームも大きすぎず、小さすぎず、絶妙なサイズ感なのも嬉しい。また、たれと塩だけでなく、山椒オイルやバジルオイルなど、素材に合わせた味つけで、飽きることなく楽しめるのも魅力だ。
「焼鳥屋は季節感を出すのが難しい。その分、旬の野菜で季節感を楽しんでいただけたら」と濱口が話す通り、野菜の小鉢なども充実。今は蒸して出汁で煮てからペースト状にした里芋に、鶏のキンカンの醤油漬けを添えた和風のポテトサラダなどがあり、好評を博している。締めには鶏ガラを店内で6時間火にかけて作る濃厚なスープがたまらない「鳥そば」や、かつおと昆布の出汁が効いた、とろとろ、ふわふわな食感がたまらない「親子丼」、生姜の風味がアクセントの「そぼろ丼」なども用意されているので、お腹が空いている人も安心だ。
店内にはワインセラーもあり、自他ともに認めるワイン好きの濱口が選んだ、焼鳥に合うナチュラルワインが常時20種類ほど揃う。日本酒も焼鳥に合わせて厳選されているので、気分に合わせていろいろ選んでみたい。カウンターにイチョウの木を、またテーブルには松の木を天板に使った、清潔感と落ち着きに満ちた店内は、さまざまなシチュエーションで使えそう。既に連日人気なので、予約はお早めに！
代々木 鳥松
住所：東京都渋谷区代々木1丁目42-7 ハナモパレス代々木1F
営業時間：17:00～23:00（フード L.O.22:00、ドリンク L.O.22:30）
定休日：なし
電話：03-6383-3698
https://www.instagram.com/yoyogi_torimatsu/
