夢見る、エルメスの部屋
白銀の景色が広がるウィンターリゾートでのんびりと過ごす。そんなうっとりするポエティックな真冬の空間を、エルメスのリュクスなハウスウェアで設えて
優しいペールピンクがドレッサーに満ちあふれて
ギリシャ神話に登場する魔女”キルケ”の名を掲げるオブジェのコレクション。ロマンティックなピンクの陶磁器と革、シカモア材の蓋の組み合わせ。
陽光とヤシの木が彩るテーブルウェアシリーズ
まぶしい太陽を思わせるイエローカラーが、テーブルの上で楽しそうに躍る。”ソレイユ・ドゥ・エルメス”は、テーブルウェア部門のクリエイティブ・ディレクター、ブノワ=ピエール・エムリーが指揮し、アーティストのアリエル・ドゥ・ブリシャンボーがデザインしたシリーズ。ホワイトポーセリンにイエローで描かれたジオメトリックなモチーフは、ヤシの葉や花が着想源。降り注ぐ光を存分に受けた植物が一つひとつきらめくような、躍動感にあふれたデザインだ。アイテムは全部で24種類。
雪山のリゾートではブリッジ遊びで夜更かし
パウダースノーが広がるリゾートでは、昼はスキー、夜はブリッジとプレイフルに過ごしたい。ウィットに富んだカードは大人の遊びアイテム。馬の横顔をパズルのようにカラフルにかたどったデザインは、1950〜70年代に人気を博したポーランド派の作品へのオマージュ。カレのデザインでも知られるヤン・バイトリクの手によるもの。
エルメスといえば馬。美しい光沢感と色に瞠目
馬具工房から始まったメゾンだから、馬はすべての根幹に関わる欠かせないモチーフ。馬の頭を模したペーパーウェイトは、ラッカーで仕上げられたつやつやの光沢感や、深みのあるワインレッドに目を奪われる。底はレザーでカバーされているので設置面に傷がつきにくい作り。なだらかな曲線、どっしりとした存在感から、手仕事の技術の高さが伝わってくる。
やわらかな温もりに包まれる静かなひととき
ふっくらとした中にハリが感じられるメリノウール90％、カシミヤ10％のジャカード織りブランケットとクッション。ギリシャ神話の英雄、オデュッセウスの故郷とされる島の名前から＂イターク＂とネーミング。その名称の通り、柄はギリシャ神殿の柱がイメージソース。エルメスのHの文字と融合し、直線的なグラフィックを描いている。
マルケトリ製法の海洋儀で深海に思いを馳せて
海底の地形が神秘的な海洋儀となって浮かび上がる。ほほえみを誘うタッチで描かれた等高線や文字は、建築家でアーティストのナイジェル・ピークのデザイン。ブルーのヴォー・スウィフトのレザーに手描きの海図をインクジェットプリントし裁断。12枚のレザーを使い、樹脂の球体をマルケトリの製法で覆っている。球形に完璧に合わせたその手技に感嘆。
