2017年8月号
2017.06.21

SPUR 2017年8月号

私たちは思い出を着ている

お気に入りの服、失敗した服、大好きな人が着ていた服。SPURは「服にまつわる記憶」をテーマに「SPUR NATIONAL FASHION STORY PROJECT」と題し、公式ウェブサイトで1年間に渡り読者の皆さんに珠玉のエピソードを寄せていただきました。これをもとに8月号では新たな企画を展開します。綾瀬はるか主演の「わたしと服の、ビター・スウィート・メモリー」、101人の服の物語、一枚の写真にインスパイアされた新しいファッションストーリー。西加奈子、金原ひとみ、村田沙耶香、柴崎友香ら9名の作家によるエッセイ・アンソロジー「読むクローゼット」も見逃せません!

PHOTOGRAPHY :OSAMU YOKONAMI STYLING:YUMENO OGAWA HAIR & MAKE-UP:HIROKO ISHIKAWA MODEL:YUKA MANNAMI DRESS:VINI VINI SCARF:JEANNE VALET NECKLACE・BANGLE(RIGHT HAND):ANIS BANGLES(LEFT HAND) : LAILA VINTAGE

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2017年8月号

【訂正のお知らせ】

SPUR8月号 P218~の「TOM FORD BEAUTY 君を想う、あの夏の香り」に掲載いたしました商品の価格に間違いがありました。

P219に掲載があります、
ネロリ・ポルトフィーノ フォルテ オード パルファム スプレィの価格は正しくは¥35000(税抜き)、
ネロリ・ポルトフィーノ アクア オード トワレ スプレィの価格は正しくは¥18000(税抜き)になります。
¥28000(税抜き)にて表記させていただきましたがこちらの価格は誤りでした。お詫びして訂正します。

どんな人にも、ファッションにまつわる物語がある 101人の「服とわたし」

この企画では、101人にクローゼットから大切な物語のある一着を取り出してもらい、そのエピソードを聞きました。さらに3組の母娘には服にまつわる二人の思い出を、そしてあまりに好きすぎて集めまくった珠玉のコレクションについても取り上げています。日本全国、様々な方々に聞いた“本当”のストーリーが、ここに集結しています。

とっておきのコレクション、必見です(編集I)

本企画の「集めまくった服」では、5人のコレクターの方とそのコレクションを取材しました。アンティークジュエリー、ラフ・シモンズの宗教期アイテム、オランピア・ル・タンのバッグ……。この写真はピンクマニアのKYOKOさんの私物を撮影しているところ。真っ白なスタジオにトラック1台分のピンクアイテムが次々並んで行く様は圧巻でした! 一点一点は可愛いのに、これだけ集まるとすごい迫力。畏敬の念すら抱きます。どんな写真に仕上がったか、本誌をお楽しみに!

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2017年8月号

石内都×奥山由之 「服の記憶」を撮る、着る、語る

服の記憶を撮り続ける写真家・石内都さんと、ファッション写真、自ら企画した写真展など活躍目覚ましい写真家・奥山由之さん。今号では写真家の視点から、服の記憶について話を伺いました。対話のために行われたのは、現代の「写真絵合せ」。奥山さんが提案する5つの「記憶」の写真に石内さんも写真で答えます。服に宿る記憶の愛おしさについて気づかされる対談です。

初夏、石内都さんのアトリエにて(編集T)

おふたりのポートレートを撮った庭は、濃い緑と芳しい花々の匂いでいっぱいの生命力のある場所でした。石内都さんそのもののような。実はこの写真、対談を3時間もした後の打ち解けたお二人の心からの笑顔を切り取っています。なんと、この後石内さんの美味しい手料理とワインでさらに3時間以上をともに過ごしました。巨匠と気鋭の若手の対談は、つきることなく盛り上がりいつの間にか夜がふけていったのでした。「夢のような時間だった」と奥山さんは帰り道につぶやいていました。写真が好きでたまらないふたりの、「熱」を感じていただけたら幸いです。

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2017年8月号

「一枚の写真からはじまるファッションストーリー」

古いアルバムに貼られた思い出の写真。そこに閉じ込められた服の記憶を手がかりに、SPURがまったく新しいファッションストーリーを撮りおろしました。誰かの大切な思い出とファッションのいまが交差する4つの短編をどうぞ。

「リバーサイドホテル」と「Let The River Run」(編集I)

SPUR ナショナル・ファッションストーリー・プロジェクトのひとつである「一枚の写真からはじまるファッションストーリー」特集は、読者の方の思い出の写真をもとに、SPURが新しいファッションストーリーを撮り下ろす、という試みです。誌面で最初に登場するストーリーは、1988年、新婚旅行でアメリカを旅した女性のスナップ写真がもとになっています。彼女が目的地のひとつにニューヨークを選んだのは、井上陽水の「リバーサイドホテル」の情景に出会うためだそう。「リバーサイドホテル」は、ニューヨークに暮らす男女8人の恋模様を描いた1988年のフジテレビのドラマ『ニューヨーク恋物語』の主題歌で、退廃的で気だるい音楽が大人の恋とマッチして、人気を博しました。
一方で、ニューヨークといえば、映画『ワーキングガール』の公開も1988年。主題歌はカーリー・サイモンの「Let The River Run」で、前向きでパワフルな曲調が夢に向かってつき進む女性像とマッチし、映画とともに大ヒット(日本では後にTBSドラマ『HOTEL』の主題歌として日本語カバーが有名に)。きっと彼女が訪れたマンハッタンでは、映画のようなパワーショルダーのジャケットを着た女性が颯爽と街を歩いていたことでしょう。前出のドラマ『ニューヨーク恋物語』にも、渡米してウォール街で奮闘するディーラーの女性が登場し、時代を感じさせます。そんな、夢に進んでいく人と夢やぶれた人が隣り合わせでいた88年のニューヨークに思いを馳せて、パワーショルダーのスタイリングを撮影しました。雑誌を見るときには、「リバーサイドホテル」または「Let The River Run」をBGMとして脳内で再生すると、より楽しめます。

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2017年8月号

世界の誰かが着ていた服

「モードとトライバルの融合」を掲げるアンティークバイヤーの芝田悠未子さん。彼女が世界で見つけてきたのは、どんな服だろう? すでに顧客の手に渡ったものも含め、バイイングしてきた服を見せてもらいました。誰かが着ていた服を、次の誰かに。ひとりの日本人女性の目から見た、世界の美しい服の物語が、ここにあります。

すべての服には、物語がある(編集O)

今回取材させていただいた「HAFA」芝田悠未子さんのことを最初に見つけたのは、インスタグラムでした。そもそも世界の民族衣装が好きで、いろいろチェックしていたのですが、なんかものすごく好みのタイプの服を買い付けている人がいる! それにご本人がとても素敵! ということで、イベントの際に「取材させてください!」と突撃してしまいました。実際会ってお話を聞くと本当に面白くて、これはぜひひとつの特集にしなくては! と思って実現したのが今回の企画です。彼女の言葉で印象深かったのが、「エキゾチックなものが好きな人に気に入ってもらうのはもちろんだけど、そうじゃない人をハッとさせるようなもの選びをしたい」ということ。言葉や文化は異なっても、そしてそのバックグラウンドがわからなかったとしても、「素敵な服」には、見ただけでわかる「パワー」 があるのだなと、彼女が撮影に持ってきてくれた服の数々を見て、強く感じました。

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東京の次世代アイコン16人が着る「ニュー・モード」

女優、モデル、アーティスト……東京のモードシーンを引っ張ってゆく存在になるであろう、ネクスト・アイコン。今回は16人の女性たちに、ハイブランドのプレフォールコレクションをまとって誌面に登場してもらいました。彼女たちの普段のおしゃれについてや、今いちばん熱中していることなどについてもインタビュー。意外な素顔ものぞき見できる特集です。

小さな顔と、澄んだ瞳に思わずグラリ……(編集O)

今回の特集を担当してよかったこと。それは断然「素敵な女性にたくさん会える!」ことです。特集の扉を飾ってくれたのは中条あやみさん。『Seventeen』 誌を卒業し、ますます活動のフィールドを広げています。撮影では、CHANELのルックを華麗に着こなしてくれました! 取材時はもちろん対面で話を伺うのですが、その顔の小ささと澄んだ瞳にぐらっときました……。ぜひ、誌面を御覧ください。

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ナショナル・エレファント・ストーリー  写真に写るのは、とっておきの思い出 はな子と見た景色を探して

井の頭自然文化園で暮らしていた、ゾウのはな子のことを知っていますか? 1949年にタイから来日し、多くの人に愛されながらも、昨年69歳の生涯を閉じた、日本で最も長く生きたゾウ。そんなはな子と一緒に撮った写真を集めるプロジェクト「はな子といる風景」を、吉祥寺にゆかりのある作家・長嶋有さんのエッセイとともに紹介。写真が紡ぐ新しい物語を追いかけます。

はな子が暮らした動物園(編集M)

この写真は、井の頭自然文化園のゾウ舎。今も等身大のパネルや遊具が置かれ、在りし日のはな子の姿を思い浮かべることができます。誌面では、『TOKYO PARROT』や『YUSURIKA』などの作品が人気の写真家・水谷吉法さんが撮りおろした井の頭自然文化園の写真を掲載。1950年代から2000年代までのはな子と写った人々の写真とともに、ぜひご覧ください。

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9名の作家による書き下ろしエッセイ・アンソロジー 読むクローゼット

村田沙耶香さん、宮木あや子さん、柴崎友香さん、原田マハさん、西加奈子さん、松田青子さん、金原ひとみさん、山内マリコさん、朝吹真理子さん。今をときめく9名の女性作家が、自身の愛着のある洋服をテーマに書き下ろしたエッセイ・アンソロジー。ページをめくるたびに洋服への熱い思いがあふれてくる「読む」クローゼットをお届けします。

朝吹真理子さんが書く香水とは?(編集M)

9篇のエッセイはいずれも素敵な物語なので、ぜひ本誌で読んでいただきたいのですが、少しだけネタばらしを。朝吹真理子さんは、香水をテーマに書いてくださったのですが、そのなかにいくつか実在の商品が出ています。エッセイを読んで思わずつけてみたい! と購入したのが、ペンハリガンの「ジュニパー スリング オードトワレ」。ドライ・ジンに着想を得たというキリリとした香りは、これからの季節にもぴったりな香水です。

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2017年上半期 記憶に刻まれる ベスト・オブ・ビューティ

「2017年1月から6月に発売された商品の中から記憶に残る名品を教えてください」。名だたる美容のプロへのそんな問いかけで決定した、今季のベスト・オブ・ビューティ。さらに今回は日本ならではの視点で開発され、美を底上げしてくれる良品もピックアップ。今買うべきコスメティックスのすべてがこの企画に集結しています。

今回のアンケートでダントツの支持率でした(編集A)

史上初「シワを改善できる」効能をうたえる美容液、ポーラ リンクルショット メディカル セラム。この企画でアンケートを集計する前から、ジャンルの枠を超えて最も優れているスキンケアに贈られる「スキンケア大賞」の本命と目されていました。集計をしてみると、予想を超えた圧倒的な支持率。これは熱心な開発精神、や安全性への真摯な取り組み、そして何よりもその効果実感のたまものだと思います。シワが気になり始めた全ての人にぜひ使ってみてほしい、数年に一度、出るか出ないかのスターアイテムです。

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霜月マイアのエソテリック占星術

最近、「今年ももう半年終わっちゃった!」とつぶやいたことはありませんか? 私はあります。年始に思い描いた自分になれていない、何にも変わり映えがしていない。わかります、私もです。そんな人にこそ読んでほしいのが今月号の霜月マイアのエソテリック占星術。ムーンサイクルで、星座を4分割し、詳細な占いであなたの行く道を照らします。

ムーンサイクルってなんだろう?(編集T)

今回の霜月マイアのエソテリック占星術は、新月、下弦の月、上弦の月、満月と自分の月の位相を出す必要があるので、通常の12星座を思い描いていると、ちょっとだけ面倒です。でも、計算する甲斐はありますよ! 同じ星座なのに、この人自分と全然違うな、なんて思うことはありませんか? それは、もしかしたらムーンサイクルが違うせいなのかもしれません。太陽星座とムーンサイクルをかけあわせたエソテリック占星術は、より深く詳細にあなたのこれからを教えてくれる占いです。ぜひ、今年後半の道標にしてみてください。

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