新生活を前に訪れたい、東京の【インテリアショップ】5選。家具や照明、グリーンの新店舗も

人気＆気鋭の家具ブランドが一堂にそろう【MAARKET トーキョー／青山】

2020年に誕生したオンライン上のセレクトショップ「マーケット」が2024年2月、東京・青山にリアル店舗をオープン。デジタル空間に並ぶラインナップを、実際に見て、触れて、購入することができる場所に。高品質で上質なプロダクトを引き立てる、デザインミュージアムのようなスタイリッシュな内装も見どころだ。

スイスのモジュラーファニチャー「USM」や、数々の名作チェアを生み出してきたNYの「ノル」など、国外の人気ブランドが勢揃い。広々とした店内には、デンマークの家具ブランド「ムート」の日本初の旗艦店も併設され、蔵前の自家焙煎珈琲店「ソルズコーヒー」の分店も出店。コーヒーを飲みながらじっくり吟味できる、有意義なショッピング体験を満喫して。

旗艦店が同時オープンしたデンマークのファーニチャーブランド「ムート」から。木製のベニアフレームで縁取ったコーヒーテーブルは、デザイナーが幼少期に祖父母の家に行った際、美しいカーペットに飲み物をこぼしてしまわないかドキドキしたという経験がアイデアに。ストーリーを感じるデザインや、北欧らしいニュアンスカラーにも心躍る。

3つのサイズのモジュールで構成された収納システム。付属のクリップで好みのバランスに連結させたり、程よく間隔を空けたり、自由なアレンジを楽しんで。木目が美しいオーク材は、住空間に落ち着いた雰囲気をもたらしてくれるほか、耐久性にも優れる。モダンな単色ホワイトやグレー、ブラウングリーンも展開。

MAARKET トーキョー（マーケット トーキョー）
住所：東京都港区北青山2-7-15
電話：03-6432-9446
営業：12時〜17時
定休日：水曜
https://maarket.jp/

作品を鑑賞するように、モダンな家具選びを【gallery topso／清澄白河】

インテリアギャラリー「ストゥープ」がこれまでに培った独自のネットワークや美意識を反映した新業態「トプソ」。世界各地の日本未上陸ブランドをセレクトするショールームが、2025年2月に清澄白河に誕生した。フィリップ・スタルクやピエロ・リッソーニなどの名だたるデザイナーが監修した「グラスイタリア」のガラス製家具をはじめ、国際的なブランドの象徴的なプロダクトを取りそろえる。また、それらの海外インテリアに調和するよう、オリジナルで製作した日本国内の工芸品も提案。

店内はギャラリースペースとしても活用。ヴィンテージ家具やアートの展示だけでなく、ショールームで取り扱うプロダクトがデザインされた背景を振り返る企画展、新作家具を発表する展覧会も定期的に開催している。新旧の名作に触れることで、理想の部屋づくりへの意欲も掻き立てられるはず。

イタリア人デザイナー、ヴィットリオ・ノビリによって1955年にデザインされた“Medea”チェア。発売同年に有名インテリア雑誌『ドムス』に掲載されて瞬く間に名を轟かせた名作だ。座面にマホガニーを使用した椅子は、空間に上品な空気を添えてくれる。シンメトリーの木目が高級感のあるツヤを引き立て、優美な曲線によってフィット感も上々。

金閣寺の修繕や仏壇、仏具、神社仏閣などへの仕上げを手がける京都の漆塗り師集団「牧野漆工芸」が製作。あらかじめ作った漆の塗膜を大胆に割り、再度貼り合わせるという技法によって生まれた表情豊かな1枚。一点もののアートピースは、シンプルな白壁をシックに彩るアクセントに。

gallery topso（ギャラリートプソ）
住所：東京都江東区扇橋1-2-3 1F
電話：03-6783-0189
営業：12時〜19時（土・日・祝祭日）平日完全予約制
https://topso.jp/

豊富な選択肢から探す、空間に映える照明【&Tradition／青山】

歴史的デザイナーのマスターピースや家具や照明の復刻品、現代のトップデザイナーによるアイテムまで、色とりどりのセレクションを通して“未来のクラシック”を提案する北欧インテリアブランド「アンドトラディション」が日本初上陸。2023年5月、青山にショールームを構えた。

デザインチームがスタイリングした空間には、タイムレスな魅力を放つ作品とコンテンポラリーな家具コレクションをランダムに配置。小さなリビングを思わせるエリアに飾られたプロダクトは、実際に自宅に置いたときのイメージも湧きやすい。特に、一点取り入れるだけで部屋の印象をガラリと変える照明器具は注目すべきポイント。何かと不安の多い新生活を明るく照らしてくれる、とっておきを見つけてみて。

デンマーク出身のデザイナー、ヴァーナー・パントンが手がけたミッドセンチュリーの代名詞的なデザイン照明。大小2つの半球を重ね合わせたアイコニックなシルエットは、シェードからやわらかな光を溢す。幅広いカラーバリエーションから空間に合う色を選べる点もうれしい。青みがかったピンクは甘すぎず、周囲のインテリアにもすんなりなじんでくれる。

フランスの国民的作家、コレットにちなんで名付けられたテーブルライト。コットンとリネンの混紡素材を使用したシェードとベースは、風合い豊かで手触りもグッド。深みのあるメルローのパイピングで全体のオフホワイトを引き締めた。じんわりと傘に透ける光が、ロマンティックなムードを演出。

&Tradition（アンドトラディション）
住所：東京都渋谷区渋谷2-1-13 1F
電話：03-5778-3282
営業：11時〜18時
定休日：水曜
https://andtradition.jp/

都会のオアシスで癒しのグリーンを新調【NODERIUM TOKYO／新宿】

2024年3月、グリーンにアプローチした「アクタス」の新進ブランド「ノードリウム」の東京初展開となるフラッグシップストアが新宿にオープン。2022年9月に開店した京都のショップに次ぐ、2店舗目となる。「ノードリウム・東京」は「植物との出会いと発見のある場所」をテーマとし、店内の隅々をインドアグリーンが埋め尽くす構成に。

室内インテリアに適したサイズ感のグリーンに合わせ、プランターなどの関連アイテムもコーディネート。屋外にはオープンデッキが設けられ、自宅のバルコニーや庭の情景を連想させながらぐるりと見て回れる、インテリアとエクステリアを繋ぐシームレスな空間に。ビビッとくる観葉植物とそれにまつわるプロダクトを手に入れて、日常に新たな彩りを加えて。

プロダクトデザイナーの柴田文江と共作した「ノードリウム」のアイコンである鉢カバー。ベースは陶器に比べて割れにくく耐久性のあるポリレジン。木を削り出したような質感のウォールナット材の突板を組み合わせ、ナチュラルなあたたかみをプラス。角がなく丸いフォルムが部屋の印象を和らげてくれる。3本脚が愛らしい脚付きと、土の表面を隠すことができ、大鉢も収まる蓋付きの2種類がラインナップ。

サークル丈のラインが目を引くインテリアとしても機能。中心にセットされたポットは、簡単に取り外しできる仕様でこまめに手入れもしやすい。お気に入りのグリーンを植えこんだり、ポリポットに入った植物を入れてプランターカバーとして使ったり。ポットを置く必要がないため、限られたスペースに最適。ペットや子どもの手が届かない位置に飾れる点も安心だ。

NODERIUM TOKYO（ノードリウム・東京）
住所：東京都新宿区新宿2-19-1 BYGSビル1F（アクタス・新宿店内）
電話：03-3350-6011
営業：11時〜19時
定休日：水曜（祝日を除く）
https://online.actus-interior.com/brand/noderium/

気の利いた暮らしのアイデアを凝縮【HOEK／原宿】

玄関に置きたいモダンなオブジェに、食卓のムードを格上げするテーブルウェア。そんな小粋なプロダクトを取りそろえる神宮前の「フーク」。マンションの1室に構えた店舗には、家具やホームグッズのみならず、幅広いアイテムを陳列。国内外の著名なデザイナーや新進気鋭のクリエイターがデザインした作品をはじめ、ウェアやジュエリーといったファッションアイテム、写真集や絵本などの書籍も並ぶ。

店主の審美眼が光る“ひとひねり”効いたアイテム群は、さりげなくもセンスあふれる逸品ぞろい。いつ訪れても心が高揚するディスプレイを見ていると、自宅のインテリアを一新するインスピレーションが次第に研ぎ澄まされていくはずだ。

岐阜県で創業した石材会社によるプロダクトブランド「ISHIZO」が手がけたアーチ型のブックエンド。重なり合うよう形成された2種類の半円形の間に、数冊の本を挟んで収納できる。ずっしりと重厚感のある大理石は、重ねたり離したり、単体で飾ったり、自由な配置で置物としての楽しみ方も。真っ白ではない柔和なホワイトは、木やステンレスなど、あらゆる素材の家具と相性抜群。

美術学校で彫刻を学んだバッグ作家、瀧川かずみによるホームコレクションから。丸いクッションを格子状に縫い合わせたコットンテープで包み込んだ一品は、独創的な形とシンプルなキャンバス素材の対比がユニーク。ひとつで絵になるデザインは、ソファや椅子に置くだけでなく、思いきって壁にかけるなどオブジェライクに飾るのも素敵。

HOEK（フーク）
住所：東京都渋谷区神宮前2-33-16 チサンマンション原宿502
電話：03-6805-0146
営業：12時〜19時（不定休）
営業日はInstagramをチェック
http://hoek.jp/