おしゃれな眉毛、2021年版へアップデートよ!【小田切ヒロの美人は化け学 VOL.11】

おしゃれな眉毛、2021年版へアップデートよ!

モード顔の新常識はフェザーブロウ!

ヒロ 新しい年に向けておしゃれ顔になりたい人がすべきこと、それは眉毛をフサフサに立ち上げること! モード界ではフェザーブロウが新たなトレンドなんです!
タカシバ えっ、そうなんだ。今までも眉頭は上げてたけど……。
ヒロ 眉頭だけじゃ、まだまだですよ。モードなおしゃれ上級者は、眉を全部立ち上げるんです。
マブニ 全部? どうなるのかな。
ヒロ モード誌のモデルみたいに、すっごくステキになります。タカシバさんで実践してみましょ。
タカシバ 私の眉毛、ノー処理なんだけど平気かな? しばらく剃ってないし、さすがに長すぎ?
ヒロ いや、この長さと毛量が、立ち上げやすくていいんですよ。
マブニ うらやましい~。私、眉毛が乏しいせいか、うまく立ち上がらなくて。しかも、立ち上げたつもりでも、すぐ下がってくるし。
ヒロ 大丈夫。今日はビックリするほど大量のお粉を眉につけて、ふわっふわにしていきますからね。結局のところ、眉毛が上がらないのもすぐに下がるのも汗、皮脂、湿気が原因なんですよ。だから眉毛と地肌にたっぷりお粉をつけて、徹底的にドライにしておくってわけ。そしてその前にベアミネラルのマット下地で、肌をフラットに整えておきます。

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プライム タイム(30㎖)¥4,000/ベアミネラル

毛穴や凹凸をつるんと整える、オイルフリーの化粧下地。無色透明のジェルタイプで、眉毛に色が残らない。ツヤ肌に仕上げるときでも、眉まわり1㎝くらいをこの下地でマットに整えると、コントラストが生まれおしゃれに見える。

マブニ 最初に全顔用の下地を塗ってから、眉まわりだけこの下地?
ヒロ はい。その上からコスメデコルテのパウダーを重ねていきますよ。これを選んだポイントは、肌の上で透明に消えることと、サラサラのルースタイプであること。硬いプレストタイプだと、少量ずつしか取れないからダメなんです。ブラシではなくスポンジかパフを使って、さすがに多すぎかな?って心配になるくらいたっぷり取って、眉にのせます。

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フェイスパウダー 00 ¥5,000/コスメデコルテ

肌に溶け込むようになじむ、ノンパールのルーセントカラー。粉含みのよいパフつき。

マブニ 本当に大量ですね。タカシバさんの眉毛が白くなってる。
ヒロ スポンジでスリスリ~ッと小さな円を描くようにして、眉毛の中に入れ込んでいくと、どんどんなじんでいきますよ。ほら、すでに眉毛がふんわりしてきたでしょ。
タカシバ すごい! 毛の根元が立ち上がっている感じがする。

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アイエディション(マスカラベース)¥1,000/エテュセ

まつ毛用のマスカラベースを眉毛にも使うのがヒロさんのテクニック。強いセット力によって、眉毛を根元からしっかり立ち上げ、黒い繊維がフサフサに毛量アップ。眉毛が少ない、短い、立ち上がりにくい人でもフェザーブロウになれる名品。

ヒロ ここでおなじみのエテュセのマスカラベースが登場。このマスカラベースで眉毛を立ち上げつつ、黒い繊維で増毛感も出しちゃいます。眉頭から眉尻まで、とにかく上へ上へ。こまめにナーズのスクリューブラシを入れて繊細にとかし上げながら。

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ブロースプーリー 28 ¥1,800/NARS JAPAN

毛量、硬さ、長さのバランスがよく、使い勝手抜群のスクリューブラシ。眉をマスカラで立ち上げた後にコーミングして毛流れを整えたり、マスカラベースでスタンプ塗りしてすぐにスッとのばしてライン状にしたり、フェザーブロウに欠かせない存在。

マブニ 眉尻のいちばん端の処理はどうすべき? 眉尻が途中でプツッと切れてる形の人とか。
ヒロ その場合でも眉毛を立ち上げてフィニッシュすればいいんだけど、気になるなら描き足して。そのときも同じマスカラベースとスクリューブラシが活躍します。スタンプみたいに、肌にマスカラベースをつけちゃって、乾く前にスクリューでシャッと上へ。
マブニ わっ、いい感じの線になった! このテクニック、最高。
ヒロ でしょ~。眉の下側のラインを描き足すときにもおすすめ。ほかのペンシルなどを使うのと違って質感に統一感が出るんですよ。
タカシバ わ~、かなりボリューミーなフェザーブロウができたね。もう私飛べそうじゃない?
ヒロ うんうん。新しい年は、この眉で大きく飛躍しましょう!

(イラスト右から)
スタイリスト タカシバ
眉剃りも眉カットもやめて久しい。そろそろ長さだけ整えようと思っていた矢先、フェザーブロウに挑戦。

ヘア&メイクアップアーティスト 小田切ヒロ〈LA DONNA〉
海外のコレクションや動画などを見て、日本人に合うフェザー眉を研究。逆毛のように、しっかり立てて。

ライター マブニ
若気の至りで眉毛を傷めつけ、さらに眉まわりギリギリまで顔脱毛をしたことを後悔。現在、絶賛育毛中。

SOURCE:SPUR2021年2月号「小田切ヒロの美人は化け学」
illustration: Hitoshi Kuroki〈vision track〉 text: Kozue Mabuni

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