ももいろパンチに弱いのかしら

日本限定商品・日本限定色と呼ばれる商品に、この色が多いわけです。画一的に我ら全員がピンク好きと言わないでよとかつてプンスカしていた私ですが、なぜでしょう。このところ、一定の条件をクリアするピンクだと、買い物レーダーが脊髄反射で作動しちゃうんですよね。

たとえば、先日の海外出張先のセフォラで手に取ったビューラー。

セフォラオリジナルです
セフォラオリジナルです

決め手は、ピンクでも甘過ぎないことに尽きます。ラバー部分のマット感と、ボディのスリークな輝きの対比がかっこいい。一目でガーンとやられて入手したわけですが、残念なことに平たい顔の私にはまぶたのカーブが強すぎてエッジが食い込むんですわ。でも、でも。あいたた……と呟きながらも、ときどき使ってます。なぜって多少の痛みを凌駕する「高揚感」を運ぶからですよ、この色が。

次もセフォラオリジナル。スポンジ。「クリオネ君」って呼んでます。 

不思議フォルムと色とでアイキャッチ力は抜群
不思議フォルムと色とでアイキャッチ力は抜群

思わず「ん?」と凝視するおもしろフォルム。それにハデピンクが被さって、最強キャラになりました。私の場合、かのベストセラーのビューティブレンダ―のように、水を含ませて搾るウェット使用にしています。なぜって少々スポンジが堅いから。濡らして、やわくしたトンガリ部分を、小鼻のキワや目まわりに攻め込んで使えば、ムラなくリキッドファンデーションがのばせます。しかも楽観的な色のおかげで、けっこう面倒な塗布プロセスに、ご機嫌ムードを運ぶんですね。以来、脇役ツールほど、このくらいハデハデ色のほうが絶対いいと思ってます。

最後のピンクです。おなじみの「あかちん」マルチカラー、ベネフィットのベネティント。小指サイズのミニボトルを発見し、即決であります。

たったの4mlです
たったの4mlです

唇に頬に、どこでも使えるロングラスティング&ステインリキッド。げっそりした日でも、これをチョイチョイ、でバラ色が蘇ります。働く大人にとってのぐっさりワード「おつかれですね」を回避するのに欠かせないリーサルウェポン。濃い口ピンクのリキッドが、信じられないくらいいい仕事をしてくれます。しかも大きさはサッポロポテト3本分くらい。コンパクトな機能性&ピンクの勝利です。

以上、すべて国内公式展開のない未上陸アイテムですが、個性が光るももいろパンチ。ピンクに多少のためらいと恥じらいがある大人だったとしても。+αが組み合わさった、ひとくせある「出来る」ピンクに出会うと、ファッサーと苦手意識なんか吹っ飛んでいく。色の力って不思議なものです。

エディターIGARASHIプロフィール画像
エディターIGARASHI

おしゃれスナップ、モデル連載コラム、美容専門誌などを経て現職。
趣味は相撲観戦、SPURおやつ部員。

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