「ブスな部分はアクセント」

「ブスはアクセントになるので、そのまま放っておく」。ちょっと毒舌だけど愛を感じるこの表現。CHICCAのブランド・クリエイターである吉川康雄さんの著書『生まれつき美人に見せる』に書かれている言葉です。

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『生まれつき美人に見せる』(吉川康雄/ダイヤモンド社)

先日、2019年の秋でCHICCAがブランド終了となることが発表されました。ツイッターではトレンドにあがる程、惜しむ声がたくさん寄せられていましたが、ホント残念!

前述の吉川さんのお言葉どおり、「コンプレックスを魅力に変えて、素の魅力を引き出す」ことをサポートしてくれる製品が、CHICCAの真骨頂。特に、似合う色が少なくなってきたと感じるお年頃に、とても優しいラインアップ(泣)。

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キッカ リッドフラッシュ ¥3,000/カネボウ化粧品

中でも、個人的に鬼リピしたアイテムの一つが、リッドフラッシュ。まぶたのくすみ=天然のアイカラーという視点で作られた、目元の立体感を際立たせるアイカラーです。ほとんど色がつかずに、自然な陰影を作りつつ、目周りを明るく見せてもくれる。うっかりすると目力が強くなりすぎる濃い系の私的には、ひと塗りでなんとなくいい感じのニュアンスが出せる、超便利アイテムです。

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キッカ ミスティック パウダーアイシャドウ 08シュガークッキー ¥5,500/カネボウ化粧品

アイシャドウも、色というよりニュアンスを塗るような、透け感と艶感が絶妙。ミスティック パウダーアイシャドウの08シュガークッキーはホントによく使ったな〜。

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キッカ メスメリック リップスティック 各¥3,800/カネボウ化粧品

口紅のコンセプトも斬新でした。メスメリック リップスティックはティッシュオフした後のちょうどいい仕上がりをひと塗りで叶えるため、敢えての抑えた発色。ローンチの発表会で初めて見たときは「え? なに? 2/5(ゴブンノニ)発色?」ってなりましたよね。

色はきちんと感じるけれど、唇と一体感があり、グロスよりも自然な仕上がり。だから、一見主張の強い色も、浮かずに馴染む。青み系がイマイチ似合わないと感じている私も、このフューシャはOKでした。苦手な色や普段使わない色にこそ挑戦してみたい、と思わせてくれた功績は大きい。

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キッカ メスメリック リップラインスティック各¥2,800/カネボウ化粧品

メスメリック リップラインスティックも、これまた薄付きで透明感があるのに、色は感じる絶妙さ。自然なリップラインが描けて、唇を塗りつぶすこともできて、ナチュラルメイクのときはこれだけで仕上げてもいいし、きちんとメイクの時にはこれを下地として使って上に口紅やグロスを重ねたりもできる、ユーティリティプレーヤーです。

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キッカ メスメリック グラスリップオイル 各¥3,200/カネボウ化粧品

「大人にも似合うラメグロス」を実現してくれたのが、今年の1月にデビューしたメスメリック グラスリップオイル。大人のラメって、ともすると若作りしているようで逆に老けて見えてしまいがちだけれど、このリップグロスはけっこうなラメ感なのに、品がある! 厚みのある艶なのにベタつかず、唇のシワやくすみを輝きで飛ばしてくれるところも、大人のみなさまに推せます。

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キッカ フローレスグロウ フラッシュブラッシュ リフィル¥3,000、ケース¥1,000、スポンジ 2個入り ¥1,000/カネボウ化粧品

そして、CHICCAの代名詞とも言えるのがフローレスグロウ フラッシュ ブラッシュ。これまで、メイクアップのハウツー原稿で「チークは上気しているような血色感を出して」と100万回くらい書いてきましたが、まさに、そんな仕上がりが誰でも簡単にできる! 薄づきで濃さの調整がしやすく、艶があるから、失敗しにくいんですよね。

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キッカ シェイプディファインマスカラ ¥4,000/カネボウ化粧品(8月14日発売)

ここでは紹介しきれないほど名品はまだまだたくさんありますが。2019秋のコレクションでは、新マスカラに注目。まつ毛そのものというより、まつ毛の生え際を強調して、目を縁取ってくれるのです。だから、仕上がりは自然なのに凛とした印象に! 「アンチ・不自然なまつ毛」派の私としては、最後に大人買いに走りそうです。これまでありがとう、の気持ちも込めて。

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エディターYOKOMIZO

ビューティ担当。バレエとサーフィンと南国が好きです。紫外線と上手に付き合うことが永遠の課題。メイクでひとの表情が、ぱっ!と明るく、笑顔になる瞬間が大好物です。

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