初めての腕時計、どう選ぶ? 一生の相棒にしたい7本とはずさない選び方

「初めて手に入れた時計」は人生を彩る大切な記憶になる。一生の相棒としてまず選びたい、7本のウォッチを紹介する

「初めて手に入れた時計」は人生を彩る大切な記憶になる。一生の相棒としてまず選びたい、7本のウォッチを紹介する

INDEX

カルティエ「サントス ドゥ カルティエ」

カルティエ「サントス ドゥ カルティエ」

ウォッチ「サントス ドゥ カルティエ」〈34.5×27㎜/スティール、クォーツムーブメント〉¥1,095,600/カルティエ カスタマー サービスセンター(カルティエ)

ともに歩んでいく日々に力をくれる凛とした表情

1904年に生まれた「サントス」は世界初の実用腕時計ともいわれる名品。エレガントながらどこかスポーティなビジュアルとクォーツの快適さが、フットワーク軽い毎日に寄り添う。

ロレックス「オイスター パーペチュアル 34」

ロレックス「オイスター パーペチュアル 34」

ウォッチ「オイスター パーペチュアル 34」〈34㎜/オイスタースチール、自動巻き〉¥947,100/日本ロレックス(ロレックス) トップス¥39,600・スカート¥53,900/アカネ ウツノミヤ 靴¥75,900/マメ クロゴウチ オンラインストア(マメ クロゴウチ) リング(親指)¥60,500・(人さし指)¥55,000・(中指)¥390,500・(薬指)¥132,000/シハラ トウキョウ(シハラ)

素敵な人の手もとはいつもこんな腕時計

オイスタースチールを使用したケース&ブレスレットは傷がつきにくく、耐久性の高い一本。上品に輝くサンレイ仕上げのベージュダイヤルも目を引く。

ジャガー・ルクルト「レベルソ・クラシック」

ジャガー・ルクルト「レベルソ・クラシック」

ウォッチ「レベルソ・クラシック」〈35.78×21㎜/SS、クォーツムーブメント〉¥1,170,400/ジャガー・ルクルト

クラシックで飽きのこないルックス

1930年代の初代モデルから着想を得た、長く愛用できる一本。ポロの競技中に傷つかないようケースを反転できるアイデアで知られる。サテン&オパーリン仕上げのダイヤルと端正なアラビア数字がタイムレスな魅力を放つ。

オメガ「スピードマスター 38」

オメガ「スピードマスター 38」

ウォッチ「スピードマスター 38」〈38㎜/SS、自動巻き〉¥891,000/オメガブティック小田急新宿(オメガ)

宇宙探査にも採用された正確さとタフさ

ダイビングやスポーツシーンはもちろん、日常生活にもフィットする耐久性を誇るモデル。ほどよく存在感のある38㎜径。クリーンなムードのブルーとシルバーの配色が手もとを爽やかに彩る。

エルメス「ナンタケット」

エルメス「ナンタケット」

ウォッチ「ナンタケット」〈29×17㎜/SS、ダイヤモンド、クォーツムーブメント〉¥1,243,000・スカーフ¥97,900・リング¥226,600/エルメスジャポン(エルメス) デニム¥16,500/エドウイン・カスタマーサービス(リー) Tシャツ(2枚セット)¥3,520/ヘインズブランズ ジャパン カスタマーセンター(ヘインズ)

優雅なきらめきを自分のためだけに

1938年に誕生したベストセラーモデル「ナンタケット」。錨の鎖をモチーフにしたエルメスの定番「シェーヌ・ダンクル」から派生したデザインだ。ケースとダイヤルには流れるようにダイヤモンドがあしらわれており、視線を向けるたびに心が華やぐ。

チューダー「レンジャー」

チューダー「レンジャー」

ウォッチ「レンジャー」〈36㎜/SS、自動巻き〉¥523,600/日本ロレックス / チューダー(チューダー)  トップス¥37,400/アカネ ウツノミヤ リング(人さし指)¥57,400・(中指右)¥60,700・(中指左)¥47,900/トムウッド 青山店(トムウッド)

冒険の夢へいつまでも心をときめかせて

砂漠で行われるカーレースなどの過酷な環境に挑む"レンジャー"たちを着想源にしたモデル。気密性の高いケースや防水性も兼ね備えている。視認性の高いミニマルなデザインも長く愛せるポイントだ。

グランドセイコー「Elegance Collection SBGW 301」

グランドセイコー「Elegance Collection SBGW 301」

ウォッチ「Elegance Collection SBGW 301」〈44.3×37.3㎜/SS、手巻き〉¥671,000/グランドセイコー専用ダイヤル(グランドセイコー)

日本のクラフツマンシップをまとう

落ち着いたオフホワイト色のダイヤルやクロコダイルのストラップなど、オーセンティックな美しさを感じられるモデル。ワークシーンにはもちろんのこと、日常的に身につけても品格を添えてくれる。性別を問わずつけやすいサイズのケースも嬉しい。

今、初めての時計を迎えるなら

「時計が欲しいな」と思ったら、どんなところに注意して買うべきなのか? 見るべきポイントをプロ目線で語ります

プロフェッショナルが伝授はずさないウォッチ選び

——皆さんが人生で初めて買った腕時計は何ですか?

本間 イタリアの宝飾ブランド、ミザーニです。ファッション性の高さと、なかなか珍しいデザインだったので選びました。ブランド自体はありますが、日本では扱っていないかも。

篠田 僕は25年ぐらい前にカルティエがメンズ用として打ち出した"ロードスター"を買いました。残念ながら、今は廃盤のモデルなんです。

丸山 私はエルメスの"アルソー"。スタイリストとして独立したときの記念に購入。いつまでもなくならない定番がいいなと思って選びました。

篠田 ロングセラーのモデルを選ぶのは賢いですね。時代とともになくなってしまうと寂しいですし。昔の自分にアドバイスするなら「初めての時計選びでテンションが上がっているかもしれないけど一本目は王道で」かな(笑)。

本間 私はあまり深く考えずに、自分の好きなファッションやジュエリーを買うのと同じ感覚でいい派。一本目で一生添い遂げるものを見つけるのは難しいので数年で買い替えるつもりで、今の気分に合うものがいいのでは?

篠田 それも一理あります。洋服みたいに自分が成長すれば、身につけるものもだんだん変わってきますし。視野が広がって、いろいろなものが欲しくなるのも成長の証しですしね。

丸山 でも高い買い物だから、確かなものは知りたいですよね。

——自分に合ったものを見つけるコツはありますか?

篠田 絶対におすすめしたいのは時計ブランドのブティックで購入すること。実際につけてみて、自分の体や手首のフィット感などを確かめてほしい。

本間 そうですね。現物を目で見て、自分が身につけている姿を鏡で確認するのは必須ですね。お店にはだいたい大小の鏡があるので、近くからも、遠くからも見てほしい。

丸山 お店で相談にのってもらうと、スタッフがそれぞれの時計が持つストーリーについて教えてくれることもあります。時計の物語を知ると、より愛着が湧いてきますよね。

篠田 今はどこで買っても一緒という意識もありますが、お店で買うことに付随する経験値は得難いです。

——クォーツ(電池式)か機械式時計かという選択も重要ですか?

本間 それでいうと、昔母からもらった日本製ジュエリーウォッチは気に入っていたけれど、クォーツでした。だいぶ時間がたってしまったことで修理できないと言われたのはショックでした。機械式時計はアフターケアも長く見てもらえる安心感はあります。

篠田 電池や部品がなくなってしまうと修理もできませんもんね。

丸山 私は母から譲り受けた機械式のロレックスを持っていますが、これは確かに長く使えています。この先は娘に譲りたいんですよね。

篠田 いいですね。親から譲り受けたものにかなうものなしですね。

丸山 長く使うという観点で、老舗を選ぶとするなら、たとえばどんなブランドがおすすめでしょうか?

本間 やっぱり時計専門のブランドになってきますが、それこそロレックス、オーデマ ピゲ、パテック フィリップ、は挙がってきますよね。

篠田 ジャガー・ルクルトも歴史が古い。"レベルソ"のデザイン自体が100歳を迎えそうですし。

本間 老舗ブランドのロングセラーは、改良されながら残っていて、それだけの価値がありますよね。

選択肢が増えた今、時計はスタイルで選ぶ

——昨今はコスパも重視されますが、Tシャツから冠婚葬祭まで合わせられる時計なんてあるのでしょうか?

本間 本音で言うと、気合でつければどれでもいけると思うんですけどね(笑)。男性はドレスウォッチの定義があるので少し縛りがありますが、女性は自分のスタイルで選んでもいいかも。

篠田 英国王室の時計事情について記事を書くこともありますが、決まり事があるように見えて、最近は意外と自由度が高くなっているんですよ。

丸山 ジェンダーによるデザインやサイズの差もなくなってきましたね。

篠田 時計のフェイスの流行を見ていると最近はいっそう、男性は小さく、女性は大きいサイズになってきています。結果的に同じデザインでサイズレンジが広くなったので、好きなものを選ぶのが主流ですね。女性は38〜40㎜の大きめサイズ、男性はカラフルなデザインが売れているみたいですよ。

丸山 へー! 面白い傾向ですね。

本間 背伸びをして時計ブランドのものを買うのもいいのですが、ジュエラーの時計もどんどん進化しているので、おすすめしたい。やっぱりカルティエは手持ちのジュエリーと相性がいいので、ファッション的にも楽しめて買って損はないんですよね。

丸山 確かに。私もカルティエの〝タンク マスト〟はよくつけます。

篠田 男性は時計がカンバセーションピースになることが多いのですが、女性はどうですか?

本間 いい時計について語り合うというよりも、ジュエリーとしての時計のほうが話が弾むかもしれませんね。

丸山 そうですね。個人的には石のついた時計よりも、ないほうが好み。ジュエリーと時計を重ねてつけたい。

本間 それならば、レザーストラップで石のないものがいいですね。最近はインターチェンジャブルストラップといって、購入時につけ替え用のレザーストラップが付属しているものもあります。工具がなくても簡単につけ替えられるのがうれしい。

篠田 銀座にあるジャン・ルソーというストラップ専門店ではレザーからラバータイプまで豊富に扱っています。今日つけているA.ランゲ&ゾーネの時計には撥水加工のレザーストラップを合わせてみました。夏でもレザーストラップを楽しめるんです。

本間 ジャン・ルソーはフランスメーカーですが、日本にも工場があり2週間ほどで完成するのでいいですよね。

篠田 銀座には時計のブティックもたくさんあるので、そこでお気に入りの一本を見つけたら、ストラップを買い足してみるのもおすすめですよ

丸山佑香さんプロフィール画像
スタイリスト丸山佑香さん

まるやま ゆうか●2005年にスタイリストとして独立。モードファッション誌を中心に、広告、アーティストや俳優のスタイリングを手がける。

篠田哲生さんプロフィール画像
時計ジャーナリスト篠田哲生さん

しのだ てつお●情報誌を経てフリーランスに。時計学校に通い、時計の仕組みや技術を学ぶ。ファッション誌、新聞など幅広い媒体で時計記事を担当。

本間恵子さんプロフィール画像
宝飾ジャーナリスト本間恵子さん

ほんま けいこ●美大を卒業後、宝飾デザイナーを経て、ジュエリー専門誌の編集者に転身。独立後は国内外で取材をこなす時計、宝飾のエキスパート。

時計の関連記事はこちら

FEATURE
HELLO...!