ラコステの古着が今また新鮮 #深夜のこっそり話 #1154

私が中高生だった90年代は、ギャルと古着が全盛期。年上の彼氏とデートするときはギャル服&メイクでめいっぱい背伸びをし、女子だけで集まるときは古着ミックスで存分に個性を出す。コスプレを楽しむような感覚で、遊ぶ相手によってスタイルを切り替えたものでした。

当時の古着のスタイリングでもっとも有力なのが「重ねれば重ねるほどオシャレ」説。世の中はグランジブームだったので、大きめでヨレヨレの服を十二単なみに重ねまくっていました。わざとTシャツやジーンズを破ってめちゃくちゃ後悔したことも。

しかし、いくら古着とはいえ重ね着するほどのアイテムをそろえる金銭的余裕はないわけです。そこで頼みの綱だったのが父親のタンス。父が若かりし頃に着ていたシャツやニットがたくさん眠っていて、着る服に困るとこっそり父のタンスをあさっていました。どれも程よくビッグサイズでくたびれていて、重ね着の救世主だったんです。

父のタンスからしょっちゅう引っ張り出していたのが、ラコステのニットカーディガンでした。当時古着屋に行けば必ず目にしたワニのロゴを父のタンスの中で発見したときの胸の高鳴りは、今でも忘れられません。そしてつい先日、あの頃の小さな興奮を思い出させてくれる、とっておきスポットを見つけました。

OLD meets NEW」というショップが、925日までの期間限定で表参道ベーカリーカフェにオープンしています。ラコステの秋冬新作に加えて古着がたくさんそろっており、どのアイテムもジンとするほど懐かしい。自動的に青春時代がプレイバックされ、重ね着欲がむくむく湧いてきました。

もうひとつ感動するのが古着の値付けです。新品さながらのトレンチコートがまさかの3,000円台、これから重宝しそうなシンプルニットが夢の2,000円台と、とにかく破格! 私も鼻息荒くニットカーディガンを2点購入して帰りました。

ラインナップもスポーティなものからクラシックなアイテムまで幅広く、年代を問わずショッピングを楽しめます。我が子がもう少し大きかったら親子で行けたのになぁ…と妄想しつつ、買ったばかりのニットを眺めながら秋冬ムードが高まる夜更けなのでした。

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エディターHAYASHI

生粋の丸顔。あだ名は餅。長いイヤリングと丈の長いスカートが好き。長いものに巻かれるタイプなのかもしれません。

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